【ズバリと】ちびぐるみとスカイツリーが同じ高さに見える場所を探す【Q.E.D.】

はじめに 

ちゃんとした考証の人が付いているわけではないので間違ってたらvery sorry

ちびぐるみってなぁに

こちらをご覧いただきたい。ちびぐるみである。

ちびぐるみは小さくて愛らしいぬいぐるみであるだけでなく、携帯性の高さにも注目されている。手のひらサイズであり、一緒に出掛けるのにちょうどよい。

 とくに私はこのLegendersの3人のちびぐるみと様々な場所にでかけた。

ある時は水族館、海、ライブ会場…年月を重ねながら彼らと出掛けるうちにある欲望も出てきた。

 大きくなった姿がみたい。

小さくて愛らしいのは確かだが、そこに満足できなくなった。普通に考ればビッグライトがないと不可能だ。

しかし大きく見せる手段ならある。遠近法だ。ちびぐるみの背後に大きなものがあれば彼らを大きく見せることができるかもしれない。

ではちびぐるみの後方に何を配置するか。ゾウ?大仏?チェ・ホンマン?

いや、スカイツリーだ。

スカイツリーは電波塔としては世界一位の高さを誇り、東京都の堂々たるランドマークになった。私はスカイツリーとちびぐるみが同じ高さになっている姿を見たかった。

どこかに二つが同じように見える地点があるだろうと地図を眺めてみたものの、何も分からない。私は4月に関西から関東に引っ越したばかりで土地勘がない。地理でも勉強していればよかったかもしれないが、あいにく私は高校の時に地理を選択しなかった。そんな私が地理の神に祈る資格もない。

だが数学の力を借りることはできそうだった。始めようぜlessonを。

三角形の相似を利用しよう!

まずは下の図を見てほしい。

※大まかなイメージを伝えるために簡略化しています。

点Aとスカイツリーから成る三角形が△ABC
点Aとちびぐるみから成る三角形を△ADE
詳細を省くが辺DEと辺BCが並行であるならこの二つの三角形は相似である。
相似であればA地点のカメラからD地点のちびぐるみとB地点のスカイツリーを同時に見上げれば、仰角が等しいため同じ高さに見えるはずである。

ここで判明してる数値は下記2つ。
・スカイツリーの高さ(BC)=634m
・ちびぐるみの身長(DE)=0.11m(11cm)※バンプレ公式サイトより

上記の数値から次のような式を導出できる
AB : AD = 634 : 0.11
0.11 × AB = 634 × AD
AB ≒ 5763.64 × AD (小数点第三位を四捨五入)

例えばちびぐるみとカメラの距離(AD)が1mだった場合、カメラとスカイツリーの距離(AB)は5763.64m離れていればスカイツリーとちびぐるみは同じ高さに見える。

しかしカメラとちびぐるみの距離(AD)にも適切な距離がある。近すぎると何の写真か分からず、遠すぎると被写体が見えない。先程ちびぐるみとカメラが1m離れた例をあげたが、私のスマホカメラと1m距離を開けて撮影されたちびぐるみの写真はこれである。

1mでも豆粒に見える。では何m(何cm)が適切か。そこで私は撮影テストを行った。ポイントはおおよそ写真の上辺に頭の先が、下辺に足の先が映る距離である。そして撮影された写真はこちらである。

この時カメラとちびぐるみの距離は…

※テープの左端の位置が撮影地点である。

約0.17m(17cm)だった

ここで「AB = 5763.64 × AD」の数式に AD=0.17 を代入する。
 AB = 5763.64 × 0.17
 AB ≒ 979.82 (小数点第三位を四捨五入)

つまりカメラとちびぐるみが0.17 m 離れている時、カメラとスカイツリーが979.82m離れていれば同じ大きさに見える。そしてスカイツリーを中心に半径979mの円を表示する。

赤い円周がスカイツリーから979m離れた地点

しかし円周上ならどこから撮っても良いというわけではない。

980mの間に遮蔽物が存在する可能性がある。スカイツリーより大きな建物がなくとも、相似三角形を形成できるならオブジェなら十分遮蔽物となる。
遮蔽物が少なそうな場所を探し、今回は2つの地点に絞れた。

一つ目は①地点(浅草通りと円周の地点)。この地点から通りを真っ直ぐ睨むとスカイツリーが存在するはずである。まさか道路の上に10mぐらいのデカい何かが通せんぼしてるとは思えない。

二つ目は②地点(隅田川沿いと円周の交点)である。この地点の眼前には広い川が広がっているはずだ。多少の建造物があっても川を挟むことで、10m程度の建造物なら小さく見えるだろう。地図上の赤い首都高も無視できると考えた。

①の地点(浅草通り沿い)

到着すると歩道橋がスカイツリーに干渉していることが分かった。

柳島停留所のこの歩道橋はただ川を渡るだけの橋と勘違いしていた。だが撮影予定地点のすぐ近くだったことから、多少の誤差に目を瞑って歩道橋の上から撮影することにした。

そこで撮影されたのがこちらだ。

雨彦はピンボケしているがほぼ同じ大きさと言えるだろう。

帽子がデカいクリスはややスカイツリーより大きく見えるがこれもご愛敬
「大きくなったよー」

①の地点については概ね成功と考えてよいだろう。なお全身を写す以上どうしても手が入ってしまうのは勘弁してほしい。落とすと川に入る危険性が非常に高いので手放せない。

②の地点(隅田川沿い)


ロケーションは上々だろう。首都高がスカイツリーの足元をよぎるが、許容範囲内だ。そして取れた写真は次の通りだ。

見よ、この威風堂々とした佇まい。スカイツリーと全長が一致している上に大変凛々しい。

クリスはまたもや帽子がはみ出ている。川と奥にある木々から今度のクリスどことなくやさしく見える。墨田区の優しい巨人。

想楽はドタドタという音とともにスカイツリーをなぎ倒さんとする気概すら感じる。

②の地点でもまずまずの結果と言えるだろう。ここではどことなく牧歌的な様子も垣間見えた。あとここで撮影したのが夏の午前11時30分頃だったのだが、逆行がすさまじかった。

今回2つの地点で調査を終えた。計算通りに行ったように見えるが、現地での距離や角度の調整は必須である。本来の計算なら写真の上辺に頭の先が、下辺に足の先が映るように写真を撮るべきだったが、現地での調整とグルーヴ感に身を任せることにしたら、意外と良い感じになった。

さて、夏休みも始まったばかりで何をしようかと考えている人達はちびぐるみを連れて出かけてみてはいかがでしょうか?

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