NZ life|シャワー
ニュージーランド生活57日目。
天気あめ。気温わからない。寒い。
シャワーを浴びていたら、排水の流れが悪いなあとなんだか嫌な気持ちに。
足首あたりまで水が溜まってきて、これはいよいよまずいんじゃないか、と思っても、シャワーの水圧を弱めずに、勢いよくジャアジャアと、あるいはシャアシャアと、いろんなものをきれいさっぱり洗い流した。
神聖な気持ちでシャワーを浴び終え、ドアを開けると、床はあれよあれよの水浸し。
シャンプーの泡や髪の毛にまざって、きれいなもの、きたないもの、うれしいもの、さみしいもの、楽しいもの、楽しくないもの、惨めなもの、慎ましいものが、床にべっとりと溢れ出していた。
パンドラの匣には最後、希望が残ると言われるけれど、わたしが開けたそれにも果たして、希望は残っているのだろうか。
振り返れば、シャワールームのドアはかっちりと閉まっている。希望はシャンプーといっしょに、流れてしまったのかもしれない。
床には水が溢れている。
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