第三話:夕焼けの向こうは暗闇 〜出雲の神様から試練の詰め合わせギフトを贈られた話〜
はい、やってきましたよ!!
遂に!!出雲に!!!!到着!!
長かったぁー。長すぎたよね、本当に。
もう疲れちゃったよね?私もです。
でもここからが本番だから!!
今までのは前菜だから。
フレンチで言えば、
まだマリネとかスープとかしか来てないから。
メインを前に、バターたっぷりつけてブレッド食べすぎちゃった!
みたいな感じになっちゃったけど。
これからなんですよ、奥さん。
今回はメインなのでちょっと、というかだいぶ長めですがお付き合いいただけると...👉🏻👈🏻
しかもメインは肉も魚もありますみたいな感じ。
前菜をまだ召し上がられていない方は、是非こちらから。
『マリアビートル』(伊坂幸太郎)もびっくりの、
ハプニングだらけの列車旅をお楽しみください。
数々のハプニングのせいで、私の心は一度折れかけた。
「私は出雲に行ってはいけないのではないか」
「出雲の神様に嫌われて...る?」
とか...
でも私、バカがつくほど切り替えも早くて。
単純だから、すーぐ楽観的になれちゃうタチで。
こんなにいい天気に出迎えられて、
神様に歓迎されてないわけないじゃん。
むしろ本当は神様うれしくて、はしゃいじゃってただけかも??神様、照れ屋???
調子乗ってると痛い目遭うぞ、私...
というわけで!!
まずはホテルにレッツゴー♫
アプリの道案内に従ってサクサク進む。
順調、順調〜!!
あっという間にホテルにも到着!
チェックインもちゃちゃっと終わって...
いざお部屋へ〜!!
エレベーターで6階まで上がって、
私の部屋は...端っこか。
非常口が近いから何かあってもすぐ逃げられるな、よしよし。(道中の試練つづきで、危機管理意識が高まりまくっている私)
ドアを開けて、3日間過ごす私のお城へと足を踏み入れた。
う...
く、くさい....!?
あれっ?私の鼻が...なんか...おかしいのかな?
なんていうか...
古いカラオケ屋のにおい。
空気清浄機があるのでつけてみた。
窓は...開け方がわからなくて諦めた。
空気が澱んでるだけかな、エアコンもオン!!!
うげっ...
余計くさい。
な、なんで!?!?
私は大のタバコ嫌いなので、禁煙ルームを指定してある。
前の宿泊客がこっそりタバコを吸ったのか!?
けしからん!!!けしからん過ぎる!!!
それにしても臭いの染みつき具合がひどい。
なんとなく壁紙もくすんでいる様に見えるし...
もしかして間違って喫煙ルームに案内されたのかも!?
臭すぎて、すでに頭痛が始まっていた。
やくもの名残りもあって、気持ち悪さは容易に復活してくる。やばい。
この空気の中3日間過ごすなんて絶対にできない。
たまらずフロントに電話をかけた。
「はい、フロントでございます。」
「あ、あの...このお部屋って禁煙ルームで合ってますか?」
「...???
はい、そちらのお部屋は禁煙ルームでございますが...」
嘘やん!!これが通常運転だってーのか!?
どうしよう、耐えられる自信がない!!!
「あの...なんかタバコみたいな臭いがきつくて...ちょっと耐えられそうにありません...」
素直に伝えた。なんならキャンセル料を払ってでもホテルを替えたい、ここでは過ごせない!!!そんな思いが頭をよぎる。
「しょ、少々お待ちください!!」
フロントのお姉さんに私の悲痛が伝わったのか、少々お待たせされた後、
「申し訳ありません、いま確認しましたところ、真下のお部屋が喫煙ルームでして...下のお部屋から臭いが上がってきているのかもしれませんっ!!」
そ、そんなことあるぅーーーー!?!?
てか臭い上がってくるだけでこれって、もう喫煙ルームなんて絶対に地獄でしかないじゃん。怖。
「いま、代わりのお部屋を手配いたしますので!!お部屋で少しお待ちいただいてもよろしいでしょうか!?」
待ちますとも。と思って電話を切ったあと、
いやこの部屋で待ってられるかい!!!!
ってなって、すぐに荷物をまとめて部屋を出た。行く当てもないのに...ホテル内浮浪者爆誕である。
荷物を抱えてウロウロする私はまるで不審者。何組かの宿泊客が訝しげな表情で通り過ぎてゆく。ち、ちがうんだ、弁解させてくれ!!!
エレベーターの前でそわそわ待つこと数分、
新しい部屋の鍵を持ったお姉さんがやってきて
「お客様!!今度のお部屋は!!上下階とも!!禁煙ルームですので!!問題ないはずです!!!」
そう言って鍵を渡すと、颯爽と問題の部屋に入って行った。
「臭いでしょ!?臭いよねぇ!!??」
と確認したい気持ちは山々だったが、
私はもうあの部屋の空気を吸ったら死にそうな気がしたので、ありがたく鍵を受け取り、新たな部屋へと向かった。不審者卒業っ!!
ガチャっ...
そ、爽快〜〜〜っ!!!🍃
まるで大自然の草原にやってきたかのような、空気の爽やかさ。清潔な匂いが部屋中を包み込んでいた。
ああ、空気が美味しいって本当にあるんだ。
感動を味わいながら、ひと休みする。
だってもう、、疲れたよ、わたしゃ。
ここまで来るのに一体どれだけのエネルギーを吸い取られたんだ!?
もうこのまま眠り込んでもいいかも...
そんな誘惑に負けそうになりつつも、
いやいや!そんな勿体無いことできるかっ!!
ハプニングの思う壺にハマってどうする!!!
出雲に来ると決めたのは4月の頭。
すぐに本屋さんで、ガイドブックを2冊買った。
買った初日にパラパラ〜っと読んで
そのあとはずっっっっっっっと、机の上で眠らされていた。かわいそうなガイドブック...
ちゃんと活用してあげなくちゃ。
ということで、ベッドでゴロゴロしながらガイドブックを捲る。
もう夕方の17時を過ぎている。
出雲大社への参拝はさすがに遅いし、宍道湖の夕焼けもちょっと遠いなぁ。(近場で済ませたい怠け者)
お!!!??
出雲大社のちょっと向こうに、
「稲佐の浜」っていうのがある。
夕焼けが綺麗なスポットで、
大きな岩がぽつんとあって、そこにも神様が祀られているっぽい!!
どうやって行くんだろう?
iPhoneのマップアプリで、行き方を検索🔍
ホテルのすぐそばにバス停があって、ちょうど10分後くらいにバスが来る!!
日没時間もちゃんとお天気アプリで調べて、帰りのバスがあるかどうかもマップアプリで調べた。
散々ハプニングに見舞われると、ちゃんとこうやって学習能力が働くんですね。
日没19:12の直後、19:15に最終バス!
す、すごい!!!これは行くしかない!!!
神様が呼んでいる!!!!
さっきまでの疲れはいずこ、足取り軽やかに元気よくホテルを出発した。
バスはぐるっとショッピングセンターなどを廻るルートのため、30分強かかった。
地元のバスに乗るっていうのもいいなぁ♫
とかなんとか思いながら、のどかな田園風景が広がるのをワクワクした気持ちで眺めた。
こんなん絶対キレイな夕焼け見れるじゃん...!!
私の心は踊り始めた、サンバを。踊ったことないけど。
きっと、いや絶対、さっきまでのハプニング達は前振りで、今日はこの夕焼けを見て有終の美を飾る運命なんだ!!
どこまでもポジティブな奴。
このあとの悲劇も知らずにね....
私は案内通り、「稲佐の浜」で下車した。
でも絶対にその一個前の「稲佐の浜入口」で降りた方が良い。
....なぜなら、この砂浜を歩かされるから。
と、遠い....
ちなみに「稲佐の浜入口」のバス停からあの岩までは砂浜を歩かずに行かれるよ。
ドンマイ、私。
でもキレイ!!!!!!
最高のロケーションではないか!!
砂がサンダルに容赦なく入り込んでこようが、砂浜に足を取られて歩きにくかろうが、
砂浜に沈みゆく足とは裏腹に、私の心は弾んでいた。
わんちゃんのお散歩してる人とかもいてさ、いいよね。
そして歩くこと数分、
でっでーーーーーーーーん!!!
いい!!!!
すごくいい!!!!
カシャン、カシャン。
写真を撮りまくる私。
そこへお姉さん2人組がやってきて
「写真...お願いしてもいいですか?」と。
もちろん!!!
やってやろうじゃないの!!
と腕をまくり上げ(半袖)、
お姉さん達と夕焼けがいい感じに映る角度を求めてシャッターを押す。
いい感じに撮れたっぽい!わたし天才かも!
と心の中で自負しつつも、現実では遠慮がちにスマホを返す。
「すごい!!!!
めっちゃいい!!!!
ありがとうございます!!!」
だよね!!??やったー\(^o^)/
喜んでもらえた〜!!!
「お姉さんも...撮りましょうか!?」
って言ってくれたけど...
人の写真撮るのは好きだけど、撮られるのは顔がひきつってまともに映れないタイプなので笑顔で辞退した。
お姉さん達が喜んでくれて嬉しい♫
縁起の良い場所でささやかな徳を積ませてもらって、むしろありがたい。
やっぱりここからはもう、グイグイ上がっていくしかないやつだ、ツキも!!いいぞ!出雲旅行!!
そんな浮かれた気持ちでベンチに腰掛け、日没を待つ。じわじわと沈んでいく太陽。
明日また昇ってくるっていうのに、たった半日の別れなのに、どうして日没は切ない気持ちにさせるんだろうね。どうして儚く見えるんだろう、不思議だ。
ちなみに、ここの砂を出雲大社に持って行って「素鵞社(そがのやしろ)」の砂と交換するとご利益にあずかれるらしい。
私??もちろん着いてから知ったから
砂を入れる袋もスコップもないよ???
事前準備って、大事だね!!(自業自得)
(ちなみにちゃんとガイドブックにも書いてあった...ちゃんと読んで私...笑)
いやぁ、綺麗だった。
タイムラプスも撮ったんだけど、動画は貼れないっぽい。
(のでXに載せた。うわ、脱字発見、最悪!)
横浜に住む私にとって、こうやってサンセットを楽しむ機会はめったにない。
何年か前にロサンゼルスに行ったとき、サンタモニカビーチで人生初のサンセットを見た。あれもめちゃくちゃ感動した。
海に吸い込まれるように沈んでいく太陽が、もう二度と見ることのできない貴重なものに見えたのを覚えている。
また見れた、と思った。嬉しかった。
さあ!!余韻に浸っている暇はない。
早くしないとバスが来ちゃう。なんせ日没の3分後。
急げ急げ〜!!
後ろ髪を引かれる思いで砂浜をあとにし、バス停へと急ぐ。
砂浜のうしろは駐車場。
みんなは車で来ているようだ。
免許持ってるって、こういう旅行の時いいよなぁ。私は車が必要な環境で暮らしたことがなく、免許をとらないまま生きてきたのだ。
でも私が運転したら、いつか人を殺してしまいそうなので絶対に取らないと決めている。私は図太いから生き残りそうだけど、誰かを犠牲にしてしまうのがとても怖い。究極のチキン女、ここにあり。
そんなことはさておき、バス停に到着した。
まだバスは来ていない。ほっ!!
・・・
あ、あれ!?
バス停の時刻表を見ると、
18:35までの記載しかない。
いやいや!!さっきアプリで調べたらあったじゃん、19:15のバス。
え...
ない....の???(顔面蒼白)
もう一度アプリを開いて確認する。
ほら!!もうバス来るって言ってるじゃん!!びっくりしたぁ。
いやでもバス停がないって言ってんだからなくない...?来る気配ももちろんない。
バス停の周りであたふたする私。
誰もいないし何も来ないのにキョロキョロしちゃう。
うそだ、うそだ。
落ち着け、考えろ。
は!そうだ!!
さっき出雲大社のところ、なんかバスターミナルみたいになってたから、そこに行けば違うバスがあるかも!!
幸いまだ日は沈んだばかり。
辺りは明るい。明るいうちに行ってしまおう。
あっるっこぉ〜♪
あっるっこぉ〜♪
わたっしはぁ〜げーんきぃ〜♪
・・・。
いや、待って...
バスだったらヒュイーンってすぐだったけど、歩くとだいぶ距離あるじゃん。
当たり前だけど、めっちゃ遠いじゃん...
うしろから数台の車がわたしを追い越していく。
ああ、砂浜で一緒に夕焼けを楽しんだ人たちだね。みんな車で来たんだもんね...正解だよベイビー。人生で初めて、今すぐ免許を取りたいと思った。
そしてどんどん暗くなってくる。
暗くなってからの辺り一体のラスボス感、やばくない!?
街灯、すくなっ。
でかい虫、ブォンブォン飛んでる。
ゲコゲコゲコゲコ。
なんか鳴いてるし....🐸
こ、こ、、こわいぃぃぃ!!!
普通にめちゃくちゃ怖かった。
人、いないし。山、でかいし。
暗い、暗い、cry.... おっと。
ヒッチハイクする?って思ったけど、
もし怖い人だったらどうする?
山の中に置いていかれて死ぬかもよ!?
って思ったらできなかった。
いや怖いのはお前だよ。って話だけど。
暗闇をたったひとりで女がのそのそ歩いてる光景の方が絶対こわい。
それでも歩くしかない。ススメ!わたし!!
歩いても歩いても道は続く。
ここはどこ、わたしは誰。
そして暗闇が迫ってくる。
虫も飛んでくる。ひい!!
ワンピースの裏地についてるタグがチクチク刺さって、虫が入り込んだと勘違いまでした。
そして私の無駄に豊かな想像力が、頭の中に
「口裂け女」とか、「やまんば」とか、「のっぺらぼう」とか...なんか訳わからんホラーなものを描いてゆく。
とにかく出雲大社までいけば!!!!
...なんともならなかった。
バスはおろか、さっきまで開いてたお店も全部綺麗に閉まってる。そりゃ、そうだよね...
出雲大社の鳥居すらも恐ろしいものに見えてきた。
ど、ど、ど、どうしよう。
アプリで調べても、もはやもう歩けとしか言ってこない。車で20分くらいの距離を歩くのは、もう無理。既に私の足は悲鳴をあげているのに、さらに何時間歩けってんだ。
暗闇を歩いている時から気づいてはいたけど、私はこの時かなりのパニック状態に陥っていた。歩いてきた疲れと相まって、もうすぐ心臓も飛び出しそうだ。
冷静な判断なんかできるわk...
....そうだっ!!!タクシー!!!!
こんな時のGOアプリっ!!!!
困ったときのGOアプリっ!!!!
「「「サービス圏外です」」」
だ、だよねぇ😭😭😭???
人がいないのに需要があるわけないだろ。
需要もなけりゃ供給もないんだ世の中ってぇのは。
もうワニワニパニックのラストステージ並みのパニック。次から次へとワニが出てくる、あの、あれ。
どうやったら帰れるの、だれか、助けて!!
あわあわとその辺を行ったり来たりしたあと、
一瞬、数時間かけて歩いていこうかと考えた。
でも行きのバスの中から見た景色を思い返してやめた。
ここ以上に何もなかったじゃん。
暗闇すぎるだろ絶対無理。
冷静になり、Googleで地元のタクシー会社を検索したら2社だけ存在してた。
そのうちの1社に電話をかけると、おじさんが出た。ちょっと面倒そうに出た。
私はすがるように語りかける。
スマホ越しでも生身の人間を感じられて、私は感動すらしていた。人間、いた!!!
「あ、あの...出雲大社から出雲市駅まで行きたいんですけど...バスがもう無くて...」
「あぁ????そらもうバスなんかあるわけないでしょうよ。」
「いやでもiPhoneで調べたらあるって言ってて...それに乗りたかったんですけど...」
「あるわけないでしょう!!!!」
お、怒られた!!!!
おじさん!!信じて!!!
私のiPhoneはあるって言ってたんだ!!!!
とにかくこの辺のことが全くわからなくて、なす術がなく困っていると熱弁した。
そうして私の嘆きは届いた。
「そこまで行くのに20分くらいはかかるよぉ??出雲大社の前で待ってな。」
はぁぁぁぁぁ!!ありがとう!!!!!
あなたが出雲の神様ですか!!!!!
出雲大社前で待ち合わせする人生になるとは思わなかったよ。ハチ公前ね、みたいなさ。
待ってる間も人っこ一人現れないわけよ。
車も時々通るくらいでさ。
心細いったらありゃしない。
暗闇って本当に人を弱くするね。
しかも全く知らない土地で。
たった1人、ぽつんってさ...
そういえば私は小さい頃から怖がりで、
近所の犬が吠えるのが怖くて、はじめてのおつかいをギブアップしたことがあったな。あんなに張り切って「わたしが大根買ってくる!!ひとりで行けるしっ!!!」って出かけたのに。
あの時の心細さと恐怖が蘇った。
そして私、思ったんだよね。
ああ、これ、たぶん夜ご飯にもありつけないんだろうなぁ...
ってね。
もう分かってきたのよ、だいぶ終盤だけども。みんなも薄々気づいてたと思うけども。今日はこういう運命なんだってね。
そんなこんなで20分待つと、
現れましたよ神様が!!!!
もうほんとに神様にしか見えなかった。
何度も運転手さんにありがとうを伝え、タクシーに乗り込んだ。
電話で怒られた時のおじさんとは違う人っぽい。
優しそうなおじさんだった。ほっ。
しかもさ、タクシーの窓から見えたわけよ
でっっっっかい満月が!!🌕
さっきまでの恐怖はどこへやら、
うわぁ〜きれ〜っ😍って見惚れちゃったよね。
周りが暗いからか、月の立体感みたいなのがすごくて、ちょっと周りに雲も漂ってたりして...
幻想的な光景だった。
田舎の空って、全然ちがうんだなぁ。
でも写真には撮れなかった。
月って撮れないよね、肉眼で見ないとダメなんだあれは。窓に張り付いて、目に焼き付けた。
危機管理意識がだいぶ高まっていた私は、夕ご飯を食べる場所の目星もホテルにいる間にちゃんとつけていた。運転手さんにお店の名前を告げると、
「あ〜あそこねぇ!この辺じゃぁ人気よ!
まああんまり他には何もないからねぇ、あっはっは。1人だしすぐ入れると思いますよ!!ゆっくりしてってねぇ!!」
と、お店の近くで止めてくれた。ゆっくりしてってね、というささやかな優しい気遣いもありがたい。
そして飛んでいった私の4000円💸
ええい!!仕方ない!!
これも神様へのお賽銭だと思おう。
実際神様だったし、運転手さん。
タクシーがなかったら今ごろ暗闇で躓いて、田んぼにドボンしていた可能性もある。
そして、腹ペコ&疲労感MAXな状態で
狙っていたお店にようやく辿り着き、
ドアに手をかけようと近づいた瞬間
...張り紙が目に入る。
「「「本日、予約で満席です(>_<)」」」
う、ううううううう。
ここまで来るともはやびっくりもしない。
そう来るだろうって、心のどこかで分かってた。
それに私にはもう残っていなかった、他のお店を探す体力が。かわいそう、私。
だからホテルに帰ることにした。
からあげクンを買って...
ありがとうコンビニ。ありがとうローソン。
私のためにそこにいてくれて....
からあげクンを貪ったあとは、ホテルにある大浴場で、せめて疲れを癒そうと思った。
タオルを抱え、1階まで降りる。
シュバババババっと脱衣を済ませ、いざ大浴場!
ガチャン。
大浴場のドアを開けるとそこには、
4人入ったらいっぱいのサイズのお風呂。
だ、大浴場って!????これ...!?
ゆうても中浴場じゃろがい!!!
いやいや、露天風呂もあるから!!!!
ガチャン。
・・・😇
露天っていうかほぼ壁に圧迫されてて、空も見えない。ベランダに追いやられた風呂釜みたいな。2人、入れる?赤の他人と共にするには勇気のいる距離感まちがいなし!!
足、伸ばせれば、いいよね、うん!!!!!!
シャワーのところも狭すぎて、隣のおばあちゃんの泡めっちゃ飛んでくるんだけど...
お風呂、き、気持ちいい〜〜〜!!!(涙目&白目)
(2日目につづく)
p.s.
後日、記事に書くため、あのアプリで見た正確な時間をもう一度調べようと同じ日の同じ時間帯で、「稲佐の浜」からのバスを調べたところ...
なんと!!
私が見たあの「19:15」のバスが何をやっても出てこなかった。
日付もあの日と同じにしたし、調べ方もあの時と同じようにやってみた。
それでも出てこない。どうして!!!
これじゃあ私が嘘つきになってしまう!!
だけど本当にあの日わたしが調べた時は
日没直後のバスが案内されていたんだよ...
あれは絶対に勘違いとかじゃない!!
絶対にちゃんと調べたんだから...
ひぃ。こわっ。こわっ...。