翻訳本を出版する②概算見積-1

なににお金が必要か。あらかじめ知ってから動く必要がありました。

まず、出版社から出してもらえるものなのか、自費出版なのか。

某ファッション誌のカリスマライターさんとスタイリストさんにその話を聞きに東京へ行きました。(ずっと会いたい人だったので、半分は会いたい下心でもありました)。

専門書であるがゆえ、なかなか冊数が見込めない。1000冊以下なら出版社は取り合ってくれないから、自費出版がベスト。これが結論でした。
私は200-300冊ぐらいを見込んでいるため、間違いなく自費出版。覚悟は決まっていたので、なんとかお金を集めるところから開始しました。

かかる費用は①翻訳②ライセンス契約金③印刷代。

ぐらいかと簡単に思っていました、はじめは。実際は著者からIndesignデータの英語テキストを日本語に差し替えるだけだから、上記以外は自分でやりたい、と単純に考えていました。
が、そんな考え、びっくりするぐらい甘い。

本来はその他④レイアウト校正⑤文章校正⑥文章校閲など、さらに必要になります。

なぜなら。
・そもそも翻訳のプロであっても文章校正のプロではありません。
・英語を日本語に置き換えた場合、格段に文字数が減るので、単純に差し替えするだけでは余白が圧倒的に増えてしまいます。
・ヒューマンエラーを防ぐ意味でも一人で文章確認するべきではありません。インターネットと違って出版物はもし万が一の時に訂正ができないため、何度も何度も何人も確認作業をする必要があります。
・この日本語が正しいかどうか、きちんと精査したものを世の中に出すべきで、そこはチェックできる専門の会社に任せて安心感を買うべきです。