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コロナ禍の e-Residency 申請に向けて

自分の中にある想いを少しずつでも言葉にしていると、実現に向けて動き出す。

わたしは2016年に初めてエストニアを訪れた時、直感的に「ここに住んでみたい!」と感じて、それ以来何度かエストニアを訪れ数週間程度滞在してきました。Craft Campというエストニアの伝統手工芸を学べるサマーコースに参加したり、Workawayという労働と滞在等のexchange・文化交流のシステムを利用して現地のオーガニック農園エコホステルの手伝いをしながら滞在したり。

エストニアの首都のTallinnだけでなく、他の都市や小さな島、ロシアやラトビアなど隣国に近い地域など含めて各地をまわり歴史・文化・風土に触れていくうちに、またどんどんエストニアに心惹かれ、永住とまではいかなくてももう少し長期的にエストニアの地に暮らしてみたい!という思いが強くなってきました。その最中に訪れたCOVID-19。暫く渡航は難しいかな・・・と思い、一度は日本で地に足を付けた暮らしをしながら、中長期的な滞在の可能性を考え調べている中で丁度1年前の今頃、エストニア移住を既に実践されているMarukoさんの存在を知り、元々私自身新卒で小学校教員を少しだけやっていたりオーガニックカフェで働いていたりしたこともあり共感できる部分が多く、思い切ってメッセージを送ってみたところ、快くオープンマインドで友人になってくれたのです。


先日、そんなエストニア在住のMarukoさんと初めてzoomでお話させていただき、パートナーのかっちゃんさんとも思いがけずお話することになり、具体的に次の一歩を進み始めようと心に決め、まずはエストニアのe-Residencyを取得し電子国民になることから始めることに。スマホからでもできるというので、スマホから申請してみることにしました。

申請方法は、e-Residencyのページにも英語で書いてあるのですが、一方的に存じ上げているSet Go 齋藤アレックス剛太さんEstonia Holicの記事や移住をサポートするプラットホームを提供しているせかいじゅうの日本語の記事等を参考にしながら、iPhoneから申請をしてみまました。今後申請してみようという人の微力ながらも参考にもなるように、実際の申請ページをスクショしながら申請の道のりを記してみたいと思います。長くなりますが興味あるかたはぜひ!そして無事にe-Residency取得できますように・・・!!


⓪事前に準備しておくもの

・申請の目的や動機、理由を英文で書いたもの

・パスポートのスキャンデータ

・顔写真データ

・CV(履歴書)→あるとスムーズ

・申請料 約100EUR(VISA or MASTERのクレジットカード)


■e-Residency ホームページ(英語)


■申請のガイドライン(英語)


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早速「APPLY NOW」をクリックして、まずはアカウントを作るためにE-mailアドレスを登録。


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メールアドレスを入力するとすぐにメールが届き、そこからログインします。セッションタイムアウトした際には毎回このメールアドレスによる認証作業を行いログインします。


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アカウントが作成できてログインできたら、順番に申請フォームに入力していきます。30分でセッションタイムアウトしてしまうのですが(タイムアウトのタイミングで延長しますか?と表示され延長することもできる)またメール認証作業して再ログインすれば大丈夫。2ヶ月以内に申請完了しなかったらアカウントは期限切れになるそう。

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①〜⑥まで入力項目のページがあり、各ページ毎に選択や記入の漏れがなく必要な情報が選択・入力されるとそこまで記入してきた情報を保存することができ、タイムアウトしてもまた後ほど次のページから始めることができます。

そのページ内に何かしら漏れがあると保存することができず、そのままタイムアウトしてしまうとそのページ内で前に入力した情報もクリアされてしまうので要注意。


①Reason for applying

まず①ページ目は申請理由や目的について。選択肢から選んだりその理由や詳細を記入したりしていきます。

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わたしはまだ明確でない部分もありつつ何かしらの形で小規模でも起業を考えているので(本当に自分にできるのか半信半疑のまま・・・!)「I watnt to start a company in Estonia」を選択すると、その後に下記のような活動分野についての選択肢がでてきました。選択する項目によってその後の選択肢や記載内容も変わるようです。

わたしは日本とエストニアの手工芸や食・文化・環境に関わるビジネスを考えているので、下記の選択肢を選びました。

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ビジネスを行う予定の国や都市、商品やサービスの内容についての記述

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どんな客層をターゲットにするか?自分のビジネスを立ち上げたりサポート・成長させたりする他の会社のサービスを利用するつもりか?

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自分のビジネスがエストニア経済の成長をどのようにサポートできるかについての記述

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ここまでで①ページの入力が完了!保存して次のページに進みます。


②Personal & contact detail

②ページ目はパスポートに基づく個人情報の入力です。

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姓名、誕生年月日、生誕地、市民権、住所、電話番号を記入して保存。


③Identification details

次の③ページ目は、身分証明の詳細について。パスポートのスキャンデータと顔写真データのアップロードが必要です。

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パスポートのスキャンデータの形式は.jpg .jpeg .png .bmp容量は1.3MB以内

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そしてパスポート情報(パスポート番号、発行機関、発行年月日、満了年月日)を記入し、顔写真データをアップロード。顔写真データもスマホで撮影したものを使用しようとしましたが、ここで少し苦戦。i Phone 11で撮影した写真データは.heicという形式に変換されるため、そこから形式やデータサイズの変換が必要に。

形式は.jpg .jpeg. ファイルサイズは1.0MB以上5.0MB以下、1300×1600ピクセル以上。i Phoneで取った写真をこの条件に合わせるのに一苦労。(人によってはすんなりできてしまうはず・・・!)以前はサブスク契約していたPhotoshopを現在は契約していないので、無料の加工アプリを探して何とか写真データを規定の条件内におさめ、アップロードが完了して保存。


④CV, social media and bank accounts

④ページ目はCV(Curriculum Vitae、履歴書的なもの)や銀行口座について。

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個人のSNSの情報も必要とは!!!少しそわそわしながら(笑)InstagramやFB、個人のHPのリンクを貼り付けました。

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CVについては、現状作成したものがなかったので「I do not have a CV」を選択して一つひとつ項目を記入しました。

最近は変化してきているのかもしれませんが、日本だと転職などの際にはこれまでの学歴・職歴などを毎回紙の履歴書に記入 or 印刷したものを持参して面接・・・というのが一般的な流れかと思います。毎度毎度入学/入社・卒業/退社年度や会社名の詳細など覚えてられないし調べるのも書くのも面倒だし、詐称もできてしまうし・・・と何となくもやもや思いながらもそれに従っていました。

エストニア人の友人に聞いたところ、エストニアでは学歴や職歴、病歴なども含めて全て個人情報はこのe-Residentのシステムによってオンラインで管理されている個人情報に上書きされていき、転職の際にに転職先の会社がその個人情報にアクセスできるとのことでした。スマート・・・!このシステムは本当に便利だと思うので是非日本でもはやく公的に導入されてほしい。


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学歴については、直近の学歴を5つまで記入できます。学校の名前や国、レベル、在籍期間などを記入します。

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職歴については、直近のものを10個まで記入できます。会社名だけでなく会社の住所、HP、会社法人等番号なども記入が必要です。私は会社法人等番号というものにこれまでご縁がなかったので最初は「何!?」と思いましたが、公開されているものなので過去所属していた会社をネットで調べるとすぐに出てきました。

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個人の銀行口座について。どの国の何銀行の口座をいくつ持っているか記入します。口座番号などの個人情報の記入は必要ありません。

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銀行口座ではなく利用している決済機関の個人アカウントについて。わたしはPaypalを利用していたのでそれを記入しました。

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個人的な目的で仮想通貨を使用している場合はその目的について詳細に記入する必要があるみたいです。わたしは特に使用していない/したことがないのでその旨を記入。ここまでで④ページ目の記入完了・保存。

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さて、もう一息!⑤ページ目は・・・


⑤Trade bans and criminal background

違法ビジネス歴や犯罪歴の有無、その他のバックグランド等について。一国の電子国民になる/受け入れるのに、確かにこういう情報も大事だと実感。

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社会的な慈善団体に所属したことがあるか/しているかについて。私は子どもの居場所づくりや大人向けの場づくり支援のNPOに5年ほど所属していたのでその旨を記入。

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そして最後の⑥ページ目へ!あと少しー!!電子国民カードの受け取り場所の選択です。

⑥Pick up location

Estoniaの首都Tallinn以外にも、各国の主要都市にてピックアップが可能。ちなみに日本では、以前は日本のエストニア大使館にて受け取りだったのが、ピックアップセンターが設立されたことにより、より短期間での受け取りが可能になっているとのこと。

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いざ受取場所を選択しようとすると・・・あれ、日本/東京がない・・・??そんなはずは無いんだけど・・・でも何度探しても見当たらない。何故・・・?!?!

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謎に謎が深まりエストニア大使館のHPを見てみると、つい先日のニュースでこんな記事が上がっていました。なんてこと・・・プチショック。。

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しかし、実はめげていません。何故なら、わたしは今12月頃に一度エストニア渡航を考えているから。(=エストニアでの受取も視野に入れている、むしろそれを口実に行きたい!)中長期的に行く前にもう一度準備運動的に訪れておきたいことと、12月は行くのに良いタイミング!エストニアに呼ばれている!と幾つかの方面から声をいただいていることもあり。

現状、日本からエストニアへの渡航は可能になっており(2021.7.6現在)、入国の際には到着時のテストが陰性で入国後7日以内のテストが陰性の場合、10日間の自己隔離から免除される。ただ、エストニアから日本へ帰国した際には2週間の自宅待機が必要。

カード受取の場所は一度選択すると変更不可なので、このままもう少し近々日本・東京での受け取りが可能になることを待ってみるか、いっそのことエストニアでの受け取りにするか考え中。職場との交渉次第で行けそうだったらエストニアでのピックアップにしてみようかと考えています。

まだ先のことは分からない状況であり、無事にe-Residency取得できるかどうかも分からないのですが、前向きに準備を進めていきたいと思います!

つづく・・・

 

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