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50代 同窓会への参加に必要なこと
同窓会で抱えたモヤモヤした思い
先日、30数年ぶりに大学の同窓会に参加してきました!
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なんで東京駅の写真かって?
会場が東京駅の近くだったんです。
きいろたんぽぽは東北人じゃなかったのって?
実は大学まで関東でした。
介護やら何やらで大変なんじゃないの?
ええ、施設にいたり入院していたりする高齢者が身近に3人いますが、
ここで行かなきゃ絶対後悔する!と思って、
東北新幹線に乗って頑張って日帰りで行ってきました。
行って良かった。とても楽しかった!
行かなきゃ絶対に後悔していた!
でも、ちょっとモヤッとした思いもあって…
50歳過ぎて同窓会に行くには絶対に必要だと思ったことがありました。
素敵な服を用意することとか、白髪をしっかり染めて行くことではありません。
(いや、それも大事だけど。)
結論から言うと、事前に、
「人は人、自分は自分!!」としっかり自分に言い聞かせておくことが大切ということです。
同窓会というかクラス会でした
同窓会といっても、大学全体や学部単位の大規模なものではなく、同じ学科の、ごく近しい人達が集まる「クラス会」です。
なんだかんだで15名くらい集まりました。
みんな外見はかなり変わっていて、最初に会場に入った時、
「あ、部屋間違った!」とドアを閉めそうになったのですが、
みんな中身は変わっていなくて。
あと、声は変わらないものですね。
外見ではわからなくても、話をするとすぐに誰かわかるって感じで。
近況を報告し合い、はるか昔の学生時代の思い出話に花を咲かせ、
とても楽しい時間を過ごしました。
行って本当に良かった!…と心から思ったのですが、
帰途についてからモヤモヤした気持ちがムクムクと湧いてきました…。
「人は人、自分は自分」―これ、本当に大事
30年という長い時間を経て友達と再会すると、
さまざまな感情が湧き上がるものですね。
嬉しさ、懐かしさ、驚き、
そして、夢を叶えた人への劣等感や嫉妬…。
だからこそ、同窓会に行く前に「人は人、自分は自分」と強く意識しておくことが大切だと感じました。
理由は、大きく2つあります。
若い頃に思い描いていた夢を思い出してしまうから
みんな、かつて同じ場所にいた仲間だったはず。
でも、「今」の違いを目の当たりにするから。
若かった頃の夢を思い出す、そして叶えられなかった現実を突きつけられるから。
私は関東の某大学の理学部出身です。
とても実験が多い学科でしてね…
毎日のように夜遅くまでダラダラと実験を続けていました。
その後、みんなでご飯を食べたり、誰かのアパートに押しかけて夜通し話をしたり…。
とにかく一緒に過ごす時間が長く、本当に仲が良かったんです。
その後、多くの人は大学院に進学し、学位取得後は研究職に就きました。
私は進学せず、東北で就職。
今回の同窓会では、そんな友達の「今」を目の当たりにすることになりました。
「今は〇〇大学で〇〇の研究をしていて…」
「この前、〇〇で学会発表してきたんだけど…」
話の中身に全くついていけませ~~ん。
「うちの息子が〇〇大学に通っていてね」
「銀婚式で○○ホテルでお祝いして…」
…家庭崩壊の私には痛すぎる…。
それで、ふと自分を振り返ってしまったんですよ。
「私は何をしているんだろう?」
学生時代、私にも研究者として生きる夢があったんだよなあ。
それをあきらめた、というか踏ん切りをつけた後、
幸せな家庭を手に入れるため、それはそれは頑張ったのに
家庭崩壊したんだよなあ…
久しぶりに会ったみんなは、それぞれの仕事で活躍していたり、
幸せな家庭を築いたり、
とても充実した日々を送っているように見えたんです。
自分が持っているものを否定しそうになるから
そして、帰りの新幹線で一人になった時、
思わず、「私には何もない」と感じてしまったのです。
本当の意味で研修者ではないけれど、
職場の研究的部署ですごく頑張ったのに、パワハラやらなにやらで左遷されてしまい、もう戻る見込みはない。
家庭は崩壊してしまった。
介護と仕事で、もうヘトヘト。
でも、
「何もないなんてことはない」んです。
仕事を30年以上、コツコツと続けてきて、
同窓会のために東京まで出かける経済力はある。
みんな元気で生きている。
私だって、これまでの人生でたくさんの経験を積んできたはず。
家族のために頑張り、仕事に取り組み、
私にも何かできるはず!とブログやら何やらに取り組み、
毎日を必死になって生きてきたことには変わりはない…はず。きっと。
今回の同窓会に参加したことは、自分にとって大きな刺激になりました。
何より、自分の価値観や人生観を改めて見つめ直す機会になったと感じています。
ここで腐らずへこたれず、前向きに進んで行けたら、自分自身がアップデートできるはず。
私も私の生活を大切にしよう。
そう思えたことが、今回の同窓会に参加して得られた最大の収穫かもしれません。
最後に:同窓会に行くなら、自分軸をしっかり持とう
もし、これから同じように数十年ぶりの同窓会に参加するという方がいたら、
ぜひ「人は人、自分は自分」と自分に言い聞かせてから参加してほしいと伝えたいです。
同窓会は、とても楽しく、懐かしく、刺激的な場所です。
でも、一方で、自分のこれまでの人生を振り返り、時には否定的な感情を抱いてしまうこともある。
だからこそ、自分の人生を肯定する力を持つことが大事なのだと思いました。
このような経験や思考を積み重ねることで、
自分軸が鍛えられて行くのかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。