40歳目前で訪れた平穏な日々。
必死に生きた20代と30代でした。
27歳になるまでまさか自分が海外で生きていくとは思っていなかったから。
大きな選択に伴う大きな壁。
言葉の違う国で始まった初めての育児。
息子が熱を出せば小児科に電話。保育園の先生方とのやりとり。
息子の仲良しのお友達のママさんたちとのやりとり。
それすら在住国の言葉でしなければならない。
一馬力で働いてくれてた夫。だから自分がやるしかないと立ち向かうしかなかった。
徐々に息子が成長していき、小学生になった頃近所のパン屋さんにフルタイムで就職した。
初めは「あんた何言ってるのか分からないよ!」ってお客さんに言われたりもした。
小さな村に住んでるのでアジア人が少なくて、「外国人に接客されたくない。別の人にして!」って言われた事もあった。(同僚とオーナーが守ってくれてその方は出禁になった)
泣いて、乗り越えて、やっと笑える、の連続だった。
だけど今はこの村の人達と道で出会っても挨拶をする仲になった。「アジア人」ではなく「パン屋で働いてる日本人」になった。名前で呼んでくれる人もたくさんいる。
30代は本当に色んな事があったんだ。
だから39歳の今、40代を目前にようやく心の平穏が訪れてすごく嬉しい。
これからは小さな幸せを噛みしめながら生きていきたいです。