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渡仏後一番最初に覚えたフランス人的言葉
2012年4月下旬。
念願だった、フランスでの語学習得&就業。
30代後半だった私には、新たな挑戦!
ホームステイを選び、現地のフランス語に早く慣れようと意気揚々でした。
そんな私に待ち受けていたのは、日本人と韓国人の留学生との同居。
まさかそんなにたくさんの留学生を受け入れているとは聞かされておらず、
私の部屋は、個室ではなくリビングルーム。
それが普通ではない。と教えてもらったのは、同じステイ先の日本人女性から。
まあ、いいや。
まだ、不自由なことは何もないし、
むしろ、フランス生活の色んなこと聞けるし。
と、日本人女性とすぐに仲良くなりました。
学校も同じで、時々いっしょに通学したり、
とても助かってました。
で、同じ学校のクラスメイトや先生たちとも休憩時間に話すこともあり、
会話をしていると必ずでてくる言葉があるんです。
日本で勉強していた時には聞いたことがなかった言葉。
その言葉とは、
「C’est pas grave 」
大したことない、気にしないで
そんな感じの言葉。
1日に何度も聞くので、耳で覚えました。
スペルは分からなかったけど、耳で覚えた言葉。
気にしないで。だいじょうぶ。大したことじゃないから。
この言葉にどれだけ救われたか。。
本当素敵な言葉なんです。
待ち合わせにずいぶん遅れても、
「C’est pas grave 」
えっ、めっちゃ遅れてたくさん説明しようと理由考えたのに、
怒ってないの?
授業中、宿題忘れても、
「C’est pas grave 」
えっ、問題に答えられてないけど大丈夫なの?
いや、宿題やらなかったわけじゃなくて、
問題が難しくて答えがわからんかっただけなんだけど。。
まっ、いいか。
そのうち、自分の中でも、
「まっいいか」
と思えるようになってきました。
日本にいると、
こうじゃなきゃダメ。
とか、
こうしなきゃダメ
とか、いつも窮屈になって顔色伺ってたけど。
いや〜、気にせんでええよ。大したことちゃうし。
って言われてると、
超楽チンで。
心に余裕があるな〜、
それだけで、幸せだな〜
って思えるようになりました。
1年くらい経って、
C’est pas grave
のスペルが書けるようになったんです。笑
この言葉、どのフランス人でも、必ず1日1回は言ってるんで
日本でも、こんな口ぐせがはやればいいな〜って思います。
フランスにいると、そう言わざるを得ない状況が多々起こるから
しょうがないって言えばしょうがないんですけどね。笑
電車なんて、時間通り来たらラッキー。だし、
15分30分くらいならアナウンスで遅れてるのを知らせませんから。
スーパーでも、レジはいつも長蛇。
支払い中のお客とレジの人が仲良く世間話しても、
後ろの人は怒らないですしね。
あぁ〜、素敵だな〜。って思ってました。
私もそんな風に、レジの人とお話しできるように余裕のある人になりたい。
って。
郵便局も電車の券売機もいつも列ができる。
でも、気にしない。
素敵な言葉が、普通に使える人になりたい
って、今は事あるごとにフランス人の友人に対して使ってます!
ハハハ、私も成長したかな( ^ω^ )/
レジでも、お話しして笑い合うようになりましたよ。笑
うれしい。
言葉って、言葉そのものには波動がないけど、
言う人の感情が乗ると、プラスやマイナスの波動に変わる。
渡仏後初めて覚えたこの言葉は、
私をプラスの波動で包んでくれるから、
これからもたくさん使おうと思いま〜す。