マダムが紹介してくれたフランス人男性
70代のマダムは、離婚したのか1人で暮らしていました。
が、時々ダンディなムッシュが家にやってきます。
その歳になっても恋をするって素敵☆
って思いながら、
日本との常識の違いに、どう対処したらいいのか分からずにいました。
そんなある日、私が早めのディナーをしていると、マダムもディナーの準備をし始めた。
と言っても、牛乳パックのような紙パックに入った野菜スープを、
レンジでチンするだけ。
一緒のテーブルに座ったマダムは、世間話をし始めました。
学校はどうか?日本の家族はどうか?恋人はいるのか?
まるで母親のように、ときにお姉さんのように、隅々まで聞いてくる。
私も正直に答えていると、
「じゃ、私の息子の◯◯を紹介するわ!」
と、いきなり電話し始めました。
有無を言わせず、ご飯中に。
ここで、はっきり断ればいいものを、
マダムの親切心に、つい負けて流れに乗ることに。。
マダムが一通り説明した後、私に、
はい。って電話を渡してきたのです。
えっ、心の準備が。。。
やっぱりこの国では、自分の意見を言うことは大事なんだ、とこの時も実感。。
電話をかわると、30代後半から40代くらいの男性の声。
マルセイユという、リヨンから南の海沿いにある街に住んでいると話してくれました。
私は、フランス語が上手くなりたいから、お友達になって欲しい旨を伝えると、
メールアドレスの交換をしよう。
と提案され、メッセージのやり取りをすることに。
ひとまず、その時の会話は終了することに。
これで、マダムとも話題が増え、フランス語の進歩にいい兆しが見えました。
いくつになっても、女性は恋しなくっちゃ。というフランス人的考えに触れ、
少し流れに乗ってみよう。
と、私も、柔軟にフランス人的生き方を取り入れていくのです。
なんと言っても、フランス人はおしゃべり大好きなんで、
メールするより電話。
どんな時でも、電話しています。
そして、フランス人男性は、お母さんへの電話も頻繁にします。
日本では、マザコンと呼ばれるくらい頻繁に。
この時、私は、レディファーストの意味がよく分かりました。
やっぱり、育ってきた環境が大いに関係ある。
潜在意識で、フランス人男性は、女性を大事に扱うもの。
と教えられてきたので、レディーファーストは当たり前。
潜在意識 = 信じていること、信念
以前おつきあいしていた日本人男性が、母親を大事にしていた時、
マザコンで、私より大事にしてる。
って嫉妬した時があったんだけど、
それは、私の潜在意識に日本人男性は、男尊女卑。
っていう考え方があったからなんだな。。
潜在意識を変えることができた、きっかけになった、マダムの息子。
ちょっとした一悶着が、そのあとあったのです。笑