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成瀬あかりの地元を散歩

君は膳所を知っているか!?

膳所と書いてぜぜと読む。

この田舎町に最高の主人公がいると聞いて、東京都中野区から京都府を無視して遠路はるばる滋賀県大津市の膳所駅へ。
どこにいるんだ、\かつてなく/ 最高の主人公。改札を抜けて駅を降りようとすると……いた!

でっけー成瀬がそこにいた。

手すりの位置を意識して欲しい。デカさが伝わるはず。

でっけー島崎もいた。デカさは偉大さ。大津市からしたらそれだけありがたいのでしょう。さらに右側に県警のポスターもあった。

もういきなり、言わないことを言わされている。嫌なあるある。すっかり都合の良いキャラクターだ。わざわざ背景を差し替えるなら琵琶湖じゃなくて道のほうがいいんじゃないか。湖に道路はない。
それでも成瀬あかりはきっと、地域のためになるなら喜んで協力するんだろう。彼女の地元愛はさっきの看板よりデカい。

さて、今から何が始まるかというとスタンプラリーのレポが始まります。

聖地巡礼がてらこれをやりにきた

私が一人でやってもつまらないし「成瀬と天下を取りに行くスタンプラリー」だから、さっきのでかい成瀬を連れていくことにした。

よろしくお願いします」

「あぁ、構わない」


声もでかい。

膳所駅のチェックポイントを通過し、街に出る。小さな踏切を超えるとすぐに「ときめき坂」と、それに連なる「ときめき商店街」が見える。なんてネーミングだ。劇中の固有名詞だと思っていた。本当にあった。アリなんだ。

先ほどの画像と比べると、冬の空気がどんなに青いか分かる。

ときめき商店街にも成瀬がいた。あやかりすぎ。ここから左を向くとこんな感じ。

駅方面

右を向くとこんな感じ。

湖方面

日中にも関わらず開店している施設はなく、かなり寂しい。たまに通る地域住民はでかい成瀬を見慣れているのか意識せずに通行している。

ときめき商店街にも、メンクリはある。

「すべてのお店がしまっていますね」

「正月だからな」


実はスタンプラリーに来たのは2025年1月2日。店なんてどこもやっていない最悪の時期。しょうがないじゃん、ここしか時間が取れなかったんだから!

さて、二つ目のチェックポイントはここ、ときめき商店街の「よりみちぱん」

島崎がパンを買ったりする。

大津市は県庁所在地および政令指定都市の中でパンの購入数量が1位。その駅前の商店街に鎮座するパン屋。圧倒的な実力を味わってみたかったが、正月なので普通に休みだ。やっていなかったので、特にこれ以上の感想はない。

三つ目のチェックポイントは同じくときめき商店街の美容室「プラージュ」

成瀬が髪を切ったりする。カット1760円!パーマ3850円!!

東京に比べるとカット料金がすごく安い。軽く整える程度で切ってもらおうかと思ったが、正月なので普通に休みだ。特にこれ以上の感想はない。

そのままときめき商店街を抜けると交通量の多い大通りに出る。滋賀県は車移動がメインなので、通行人は少なく見えても施設に入ると意外と賑わっていてびっくりする。
そして信号を渡った先にあるのがびっくりドンキー。四つ目のチェックポイント。チェーン店を普通にチェックポイントにしたって構わない。

しかもびくドンは正月でも営業していた!成瀬はここでチーズバーグディッシュを食べる。それしか頼まない。そんなにおいしいのだろうか!早速店舗に入ってチーズバーグディッシュを注文。
……そういえば味はよく知っているのだった。皆さんがそうであるように。

腹を満たして次に向かうのはフレンドマートだ。チェーン店を普通にチェックポイントにしたって構わないから。とはいえびっくりドンキーよりは地元感溢れる施設だし、チェックポイントとして真っ当だと思う。フレンドマートは比較的最近のネーミングで、平和堂と表現した方が伝わる人は多いかもしれない。滋賀県のスーパーは西友よりも平和堂の方が多い。北海道でいうセイコーマートみたいなもの。

描き下ろしイラスト!

フレンドマートオーミー大津テラス店にべらぼうに可愛い成瀬がいた。

手首に向かってふっくらとたまりのある今っぽいシルエットの袖。ダブルのボタンは幅を狭くしていい意味でキメすぎていない。エプロンで隠れてしまうほどのショートパンツはやりすぎではないかと思う一方、じゃあスラックスでも履いた方が良いのかと言われるとこっちの方が絶対に可愛い。最後に足元の野暮ったいスニーカーがなんとも成瀬らしい。

「フレンドマートの看板娘ですね」

「あなたが出会った私は今のところ全部看板だ」


それはそうなんだけど。フレンドマートの上には本屋があるので、チェックポイントではないものの見ていくことに。

どーん!と成瀬コーナー。せっかくなのでまだ持っていないコミックス版と原作・宮島美奈の新刊「婚活マエストロ」を買った。

コミックスの成瀬は漫画に合うように、良い意味でステレオタイプな演出が多い。

さて、次は膳所エリア最後のチェックポイント!成瀬の天下取りの初まりの地!西武大津店……はご存知の通り閉店しているので、その跡地だ。今は大きなマンションがある。

これはよりみちぱんから撮った写真。奥のマンション「シエリアシティ」が西武の跡地。

実際にこのあたりはマンションがたくさんあって、島崎と成瀬もここから見えるどこかしらに住んでいたんだろうという実感が強くなる。実際に近くに西武があったら便利だろう。京都にも電車で10分。学校もあるしマンションが多いから子供は遊び相手に困らない。大津は住みやすい街だ。

さて、次のチェックポイントまでは30分ほど琵琶湖沿いを歩いてミシガンの搭乗口に向かう。大津湖岸なぎさ公園を横断する形だ。ときめき商店街と打って変わってランナーや遊びに来た住人が見える。

えっちらおっちら歩いて港に到着すると……うみのこが!

小学生の頃滋賀県守山市に住んでいたので、うみのこにも乗った。大きな船だからほとんど揺れないものの、一泊すると流石にダウンしてしまう子供も多い。そんな中で酔い止めを持ってきた私は二日目ヒーローになれた。こういう子供の頃の自慢話って忘れないし、なんか自分の中で自信につながってる気がするよな。

ちなみにミシガンはいない。運行もしてない。

「正月だからな」


時期が悪い。成瀬はミシガンに何度も乗っても飽きないと言うが、チーズバーグディッシュを飽きずに食べ続けている奴と同一人物であるということを忘れてはいけない。

さて、チェックポイントはまだあるのだけど、私のスタンプラリーはこれをゴールとした!

こんな感じの道のり。8番は「おいしや」というフードコートだ。

湖の綺麗な景色で終わりたかったし、他の施設は徒歩圏内にない。

12番に南滋賀とある。どう見ても西滋賀。

今回は成瀬と島崎の日常風景を見たかったからこれで満足!でかい成瀬を膳所駅に返して、帰路に着いた。

この小説には地域の施設の名前が平気で出てくる。特に説明もなくどんどん出てくる。でもそれは成瀬にとって自然なことなんだろう。ここで生活していたら活動圏内は勝手にこうなる。選択肢がない。でも、そのおかげで共通言語があるから地域住民にはそれで通じるんだ。今のネット社会や東京にはない感覚で、成瀬が地元を大切にする理由の一端が見えたような気がした。

これからも成瀬の活躍が楽しみだぜ!

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