LIVE STAGE「ぼっち・ざ・ろっく!」の後藤ひとりが気持ち悪くて感激した。
皮肉の記事では一切ない。夢中で心から楽しめる、最高の舞台でした。
以降、本編のネタバレ含みます。
演出とお芝居
私は「ぼっち・ざ・ろっく!」の面白さについて、主人公(後藤ひとり)が頭のおかしな気持ち悪い生物であることにかなりのウェイトを置いている。非常に極端な言い方をすると「ぼっち・ざ・ろっく!」じゃなくて、後藤ひとりが面白くて楽しい。
舞台は、それを全力で演出していた。守乃まも(後藤ひとり役)が100%のアブナイ人として仕上がっていた。全ての俳優陣と小道具がそのために存在していた。幕が上がったあの時から、確かに私の前に後藤ひとりがいた。空想の世界にしか存在していない大好きな女の子が頭の中から急に出てきた。あんなに綺麗な女優さんなのに、かわいいんじゃなくて、気持ち悪いって思えた。めちゃくちゃ感動した。信じられないかもしれないけど本当にぼっちちゃんがいたんだ……
ぼっち・ざ・ろっく!が好きなら絶対に見に行ったほうがいい!後藤ひとりがいたんだよ……配信じゃ意味がない。映像の中にいるぼっちちゃんはアニメでいい。目の前にぼっちちゃんがいることに意味がある。
チケット販売ページ(公演は8/20まで)
イープラス
チケットぴあ
生演奏について
もう何が良いって、私が客なんだ!これに尽きる。客席に向かって廣井きくりは路上ライブをするし、結束バンドは台風の日にライブをする。
「お客さんはお金を払って観に来てるんだよね……」
「今目の前にいる人たちは君の闘う相手じゃないからね」
「初めまして、結束バンドです」
原作のセリフが、原作よりもぶっ刺さる。私は「ぼっち・ざ・ろっく!」に参加できたんだ。何よりも嬉しい。
結束バンドがお客さんのために演奏していたライブが、ギタープレイが、まさか自分に向けられるなんて夢みたいだった。感動した。
おわりに
2.5次元の舞台は初体験だったけど、素晴らしい体験ができた。今後も興味のある公演があれば、観劇に行くと思う。そのきっかけになってくれた。
LIVE STAGE「ぼっち・ざ・ろっく!」 𝑻𝒉𝒂𝒏𝒌 𝒚𝒐𝒖!
以下、雑記
・演奏は一線級のプロのバンドのレベルではない。当然。でも片手間に練習しましたという具合では一切なくて、音楽で生きていきたい人たちの演奏だった。特に伊地知虹夏が強烈にうまかった。バスドラムがドカーンときて迫力満点。
・山田リョウが物理的に草を食っていて良かった。
・キターンが物理的に眩しくて良かった。
・酔っ払った廣井きくりが石像じゃなくてお客さんに話しかけてんのが良かった。
・後藤ふたりがメタ発言まみれで良かった。確かに大人は見えないふりをしていて不思議だね。
・これはちょっとアレかもだけど、2.5次元初心者の自分にはギリギリ顔がよく見えない距離なのが逆によかった。
・守乃まもの舞台挨拶が後藤ひとりすぎた。舞台挨拶って素に戻るものだと思うんだけど、役が抜けてないのかな。完全に「成長して売れた後藤ひとりがライブでマイクを向けられたらこうなるんじゃねぇか」をやっていた。
・山田リョウのスタイルが良すぎて良かった。モデルさんみたいに足が長くて、体が薄い。
・伊地知星歌の立ち振る舞い/姿勢が異常に良かった。あのファッションでカッコイイのびっくりする。
・チケット11000円は高い。でも金額以上の舞台だった。
・歓声を上げて良い時に「人間国宝!」って叫びたくなったけどそういうのがオタクの悪いところなんだぞと思いとどまってやめれた。