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さようならマタニティ。低置胎盤からの36週で帝王切開決定。

低置胎盤とずっと診断されて日赤に転院して3回目、35週と4日の診察だった。前回は「このまま離れてくれたら自然分娩も望みあるかも」なんて言われていたのだがMRIを見て経膣エコーをした先生は見習いの若い子と画面を見ながら(その時私は台の上で足をパカーンとしている)「これは経膣分娩は無理だな。」と呟いた。

お腹の前側の右下を中心にした胎盤と思われていたけど、MRIをすると私の胎盤は子供を覆うように後ろ側にも伸びていた。医者が図を書いてくれた「通常はお好み焼き1枚で・・・(さすが関西弁の医者だなと同じ関西人として思った・・)あなたの場合はこう2枚」と円が二つ重なっているような絵を描いてくれた。目玉焼きを2個で作ったような形だ。どうやら私の胎盤は柏餅の葉っぱのように胎児を包んで後ろ側にも広がっている。「うーんどうしてこんなに広くて大きいのか分からない」と言いながら「早く帝王切開しないと・・・」と問答無用感で手術の予約を取り始めた、予定は1週間後!え・・・早くない?帝王切開だとしても37週半ば以降38週濃厚って先週言ってたじゃん、と心の中で叫んでみた。けど、先生曰く、お腹の中の環境としては良好だからこのまま胎児はどんどん成長して大きくなり子宮も大きくなる。そうなると今度は広範囲の胎盤を切って子供を出すという手術が難しくなるんだそうな。「自己血も1回では足りないな」と3日後に自己血と麻酔科の診察も入れられていく。もはや私の産前休暇は完全に消失した。てか1週間・・・髪の毛もエクステも予定日前に組んで、いや、ていうか今月完成させようとしていた企画書と脚本・・・若干買い残しのあるベビー用品。作り置きもしておこうと思ったのに、いやそれより子供の名前・・・と色んなことが走馬灯のように頭を駆け巡る。でも目前の先生が「あなたの場合は多量の出血が可能性としてあるから鉄剤処方するから手術まで飲んで」との言葉に現実に引き戻される。近年、妊婦の死亡率は激減しているがそれでも死亡原因の第一位は「産科危機的出血」である。子宮は臓器の中でも血流が多い、さらに胎盤は毛細血管が密集している。そこをあえて切るリスキーなことを今からやるのだ、「ま何通りかあるけど・・・傷を度外視して、お腹の上から長く切って、その次をこう上横に切って出したら胎盤回避できる」ぉぉぉ聞いてるだけで怖いわ・・・。でもとにかく3日後の自己血と麻酔科の後に先生の診察が話があって、とにかく1週間後に入院、翌日帝王切開となった。

周りの経産婦の女友達曰く「妊娠・出産は何があるか分からない」とはまさにこんな感じ。妊娠出産を控えている人は怖がらせるとかではなく、何でも「早め早め」の準備をオススメします。そして自分のやりたいことも思い立ったら「すぐ」にやっておくことを強くオススメします。

もう少しお腹にいてくれるはずだったJr.・・・会えたら嬉しいけど、何だか後7日間と思うと切ない。なんだかんだであっという間にマタニティライフは終わりが目前に見えてきた。

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