
QOLが上がる(かもしれない)Jiraのフィルター設定
私はスクラムチームでJiraを使っている有象無象の中の1人でありますが、チームの進み具合をチェックするためにフィルターをいくつか作ってみました。その中でも地味に活用しているものを1つご紹介します。
スプリントバックログだけ抽出してみる
これはシンプルなJQL。進行中のスプリントバックログ(とサブタスク※)を抽出して、Rank順に並び替えています。
(※APIの仕様が変わったようなので追記①で後述)
project = XXX AND sprint in openSprints() ORDER BY Rank ASC, Sprint DESC
Sprintのソートは正直不要説ありますが、皆さんの環境に合わせてカスタマイズしてください。
列のカスタマイズをしてみる
無事にフィルターが完成しましたが、もうひと工夫すると使い勝手がよくなります。私のオススメは「Σ 初期見積」「Σ 残余見積」「Σ 消費時間」を列に追加すること。(デフォルトで出しといてほしさある)

これで、バックログに対してどれくらい時間を使っているか追いやすくなりました。ちなみに私はこのフィルターをCSVで出力して、独自のグラフを作ったりしています。あくまでチームが現状を把握するものとして、スプリントゴールへ向かっているかをジャッジするために使っています。
最後に
Jiraに元々備わってるグラフはどうも私と相性が悪いので、できるだけ簡単にデータをウォッチしたいと思って日々試行錯誤を繰り返しています。
今回載せたのはかなり単純なJQLですが、これだけでも立派なカイゼンかな~と思います。
Jiraの自動化を試してみた話を一緒に書こうと思ったのですが、ちょいと時間がないので次の機会に。ありがとうございました!
(追記)
①次世代とクラシックで挙動が違う件(2021/12/14)
私が今回使用したのは「次世代プロジェクト」です!!
別途、クラシックプロジェクトで今回のJQLを試したところ、実行結果が異なったので備忘として残しておきます…。
何が違ったかというと、sprint in openSprints() の挙動です。ワァ…ビックリィ…
クラシックプロジェクトの場合は、今回のJQLを叩くとサブタスクまで取得されちゃうみたいです。そのため、スプリントバックログだけを取得したい人はJQLにもうひと工夫必要です。
project = XXX AND issuetype not in (Sub-task) AND sprint in openSprints() ORDER BY Rank ASC
ご覧の通り、「サブタスク要りません構文」ですね。とりあえず not in 使ってますが、!= とかでも普通に同じ結果になるはずです。
逆に言うと、サブタスクまで全部取得したい方はクラシックプロジェクトをおススメします(追記②で書きましたが挙動が変わりました)。そもそも次世代の方が初心者向けらしいのですが、クラシックより機能が少ないようなので、色々カスタマイズしていきたい方は最初からクラシックのが良いかもしれません。
②プロジェクトタイプの名称変更&挙動が違う件が解消されたっぽい(2022/05/24)
上記で「クラシックプロジェクト」「次世代プロジェクト」と書き連ねていましたが、気付いたら名称が変わっていたので念のため記載。
クラシックプロジェクトは「企業管理対象ソフトウェア」
次世代プロジェクトは「チーム管理対象ソフトウェア」
にそれぞれ変わっています。
(なんか抽象的でパッと見わかりづらくなった印象)
それから、追記①で挙動が違うよ~って書いてたものが修正されたっぽいです。(毎朝API叩くタイミングで気付いた)
どちらのプロジェクトを使っていても、sprint in openSprints() でサブタスク含めてスプリント内のバックログ(タスク)が取得できるようになりました。急に変わるとびっくりする…。