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りんごとゼリー
2023年10月14日。
1年半前 虹の橋を渡った
りんの15歳のお誕生日に
保護犬のゼリーちゃんを、
佐藤家にお迎えしました
りんとそっくりな顔をしたゼリーちゃんが
家族の一員になった今、GWでもお盆でも年末年始でもない、なんでもない日に
家族が自然と集まるようになったりして、
すごく嬉しく尊い機会をもらったなあと
改めて感じています
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りんをなくしてから空っぽだった佐藤家は
鳥も虫も犬も猫も、生き物全てが愛おしくて
りんに学んだこと
教えてもらったこと、気づかされたことが
たくさんあったなあと
今でも食卓でよく話になっています
当たり前に明日が来ることはないし、
幸せな今がずっと続くわけじゃない
リミットがあることは、
一生懸命がむしゃらに生きる
理由になるのだなと、身をもって学びました
明日でいいや、
来年でいいや、
いつかでいいや。
でも、そのいつかは
一生来ないかもしれないということ。
それを分かった上で、毎日を丁寧に生きて
後悔の少ない人生の選択をド真剣にすること。
こんな大事なことを
私たちは忙しさにかまけて
つい忘れてしまうからきっと、
時間をかけて何度も何度も思い出すために
りんの存在があったのかなと、
りんからの学びをこれからの生き方に
繋げていくことが、
残された私たちの使命なのかなと
そんなことを思う日々でした
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生き急ぐ必要はないのだけど、
あとまわししてあー良かった、は
100%ないのだから
全力で生きる、全力で選ぶ、全力で伝える
不器用でいいから、ダサくてもいいから
失う前にまっすぐに想いを伝えること
会いにいくこと、一緒にいること
お金より大事なのは
実は時間であるということ
たくさん、たくさん気づかされました
りんの写真や動画を見るたびに
電車でも飛行機でも家でも
涙が止まらなかったし
もっとこうしてあげられたらなあ、
こんな後悔が尽きることはないし
虹の橋を渡ったその日の写真は家族全員
今でもまじまじと見ることができない、
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だけど
存在してくれたこと、そばにいてくれたこと
家族でいてくれたこと
心からの感謝の気持ちは
今も昔もこれからも変わることはないから
「ありがとうを何度も思い出して、
最期を意識して1日を生きること」
これが私たち家族にできる唯一のことだなと、
今でもママは、お骨の周りを
りんに似合う色のお花で埋め尽くしています
目が見えなくなったりんが
決して寂しくないように。
カラフルな犬生を、これからも。
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いつか来るさよならって
家族全員 覚悟していたけれど
こんなに耐えられないものだとは
思っていなくて、
全員、仕事を2週間休んでしまうほどに
正直予想を遥かに超えて、つらかった
心の中で生き続けてるのは事実だけど
事実なんだけど
素直に言えば、わがままを言えば、
やっぱりもう一回
りんに会いたいなあと、
そればかり思う
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そのあたりからかな、
自然とままやほのが
保護犬や保護猫について興味を持って
いろんな話を教えてくれるようになった
私たちには、もうワンちゃんを飼うことは
できないけれど、
次もし家族になるなら保護犬を迎えたいね、
そんな話をしてた日もあったなあ
ゼリーちゃんは、
ほのが「ききと行きたいところがあるの」って
急遽誘ってくれた保護犬カフェで
出会ったちわわちゃん
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あまりにもりんに似ていて、
ほのがだっこした瞬間
その光景を見て、携帯で動画を撮りながら泣きそうになったことを今でも鮮明に覚えている
人懐っこい他のわんちゃんに比べて
ツンデレ、
いやツンツンツン(デレ)なところを見て
性格までも似すぎていて、
なんでかわからないけど
わたしは、
この子が
うちの家族になるかもしれないなあと思った
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ばいばいした後もずーーっと
ゼリーちゃんのことを考えていたし
動画を見返していたし、
実はほのも全く同じことをしていて
久しぶりに恋をしているような
そんな感覚だった
事後報告にしちゃって、ままに内緒で
山形に連れて行こうかと企んだりさえもした
それくらいメロメロだったし、
なんとかして
この子を幸せにしたいなあと本気で思った
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誕生日がわからないこの子は
推定6歳で、これまでずっと繁殖犬として
ペットショップに並ぶような子犬を
産まされるためだけに生かされて、
その行為以外はずっとゲージの中。
苔の生えた水や
コンビニの廃棄をご飯として、
充分な愛情や世界の広さを知らずに
あまりにも劣悪な酷すぎる環境の中で
必死に生きてきた6年間。
この過程を思うだけで
胸が張り裂けそうになったけど
「頑張ったこの子は、あと
幸せになるだけなんです」
そう言われて 、2人で泣きそうになった
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/119613246/picture_pc_de7d2a7555a95b9468787543416a4d6e.png?width=1200)
この子を幸せにしたい、
家族に直談判しに、ほのと山形へ。
パパとママに相談しても
すぐにはOKがもらえなかった
もちろん、命には覚悟と責任が伴うし
亡くした後の悲しみを知ってしまった私達は
もう2度と、あんな瞬間を迎えたくない
そんな気持ちが強かった
あとは、
りんとは違って 過去に悲しい記憶があるぶん
ちゃんと幸せにしてあげられるか
分からなかったし 自信がなかった
それでも、
何度も何度も
家族で話し合いを重ねて
ママ1人に背負わせることのないよう
そして何より
ゼリーちゃんを幸せにするためのルールを
家族で決めて、
みんなでこの子の幸せを守る約束をして
ようやく迎えられた、ゼリーちゃん。
保護犬のわんちゃん全員を救うことは
私たち佐藤家にはできないけれど、
この小さな命と幸せだけは、守り抜けるように。
そんな約束を、家族で交わした。
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アネラカフェから
幸せの責任者のバトンタッチを受けて
山形新幹線でずっとのおうちに向かう途中、
ほのが途中で
「死んでも、幸せにするからね」って
やさしい顔で話しかけていて
「そうだね」って笑ったけど
実は姉は、後ろで歩いていて泣きそうだった
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ゼリーには
これまでの悲しい記憶より
これからうんと愛される記憶をずっと、
覚えていてほしいし
嫌で我慢するそんな毎日じゃなくて
あたらしい世界を冒険する楽しさで
心が満たされる毎日を
当たり前に用意してあげたいし
人間は怖いんじゃなくて
やさしくてあったかいんだって
そんなことを思ってもらえたら
嬉しいなあと思う、
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誕生日がわからない
推定6歳のゼリーちゃんは
カーテンも、車も、おさんぽも
全部はじめてで興味津々。
そんな姿は、まるで赤ちゃんのようで
すべてに目をキラキラさせていて
本当に愛おしいなあと思う、
「そっか!これもはじめてか!!」と
にやけてしまうし
しっぽをぶんぶん振って
毎日を楽しんでいるのがバレバレで
佐藤家一家は、素直に嬉しい
これからも一緒に、
1つでも多くの「はじめて」を体験しようね
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どこにいっても、家にいても
誰かが歩くと必ずついていくゼリーちゃん。
今何してるの?それはなーに?これはだーれ?
そんな言葉が聞こえてくるような。
毎日に慣れるんじゃなく、
全てキラキラ新鮮に見えてるゼリーにとって
環境の変化もあるし
ストレスは大きいかなと心配していたけど
白目剥いてお腹だして、ひっくり返って
寝ている寝相を見て心から安心した
私もそうやって
何気ない日々に感動や新鮮味を
見出して生きれたらいいな、とゼリーから学んだ
ずっとのお家、気に入ってくれてよかった
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ゼリーちゃんの誕生日は、
佐藤家に来てくれた10/14になった
りんとおそろいだねって
家族と話して笑った
生きててくれるだけで
そこに存在していてくれるだけで感謝だな、と
そして
そう思えることこそが
本物の愛だなと、最近すごく思う
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りんより確実に早くきてしまう
お別れがあることが常に頭によぎるから
ゼリーのことを思うと、
一緒にいても、一緒にいなくても
電車でも海外でもどこにいても
簡単に、泣けてきてしまう
リミットを意識して
大切に日々を生きることを
教えてくれたりんとゼリーにありがとうだね
こんなことを昨夜ママと話した
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ゼリーがうちに来てくれてから
生きるのが楽しくなった、
毎日がものすごくカラフルになったし
悩むことが減ったし、
何より家族の顔がより穏やかになった
#ゼリー中心の生活
ゼリーとの時間があまりにも大切すぎて、幸せが山形に詰まりすぎていて、今後の人生プランさえ大きく変えようとしているわたしと妹。
悩むこと、迷うことは多くあるけど大丈夫。
きっと、うまくいく。
カメラフォルダが
ゼリーでいっぱいになった
家族LINEが
愛おしい動画で溢れるようになった
ずっと続けばいいのになあ、と思える時間で
1日が満たされるようになった
これこそが「幸せ」なんだろうな、と
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バトンタッチの時に
保護犬を飼うには
犬に癒されたい、愛されたいではなく
自分たちが
この子をうんと幸せにしたい、愛したいという
意思が必要です、と言われた
一緒に寝て、一緒に起きて、
ただ佐藤家でひたすら愛される
そんな日が1日でも多く、増えたらいいし
ゼリにとって
少しでも嫌なことは減らして
嬉しくなってしまうことを増やしてあげたい
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おしっこやうんち含め
できなかったことができるようになる
その一つ一つの過程が、
泣けてくるほど愛おしいので
その瞬間くらいはせめて
時間を共にしたいなと、
最近はそればかり思っている
そばにいて、うんと褒めてあげたいし
よく頑張ったね〜!!て甘やかすことが
できたら どれだけ幸せだろう
山形に幸せが、詰まりすぎている。
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ゼリーは
これまでたくさん頑張ったから
あとは一緒に、ひたすら幸せになるだけ。
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りんお姉ちゃんの分まで一緒に
幸せになろうね!!
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