DMGP2023-2nd 環境考察|空論's GATE
1.はじめに
関西で社会人DMPをしている圧敗と申します。大型大会への参加をメインに活動しています。直近の大会ですと超CS新潟でbest128となっています。
この度、DMGP2023-2ndへの参加が確定したため環境考察をしようと思いこのnoteを書いています。
2.この記事の目的
①自身のデッキ選択のための環境整理のため
②調整仲間との思考共有のため
③GP後に今回の環境考察を振り返ることができるようにするため
3.環境整理
3-1.ビクトリーベスト環境について
3-1-1.ビクトリーベスト環境Tierランキング
Tier1
青黒魔導具
赤緑アポロ
赤白サムライ
5Cコントロール
Tier2
青魔導具
黒単アビスロイヤル
赤単我我我
アナカラージャオウガ
Tier3
アナカラーグラスパー
クローシステスタ
赤黒テレスコテレス
4C邪王門
3-1-2.ビクトリーベスト環境考察
サガ環境から雑多環境になり、環境の主なデッキは4キルデッキを中心に構成されています。正直なところ、4キルデッキはあまりにも多く、このランキングに記載できないものも多数存在しています。
そのため4キルデッキの中でランキングを付ける場合①再現性②環境に適したメタが採用できるかが重要となってくると考えます。
①の再現性について考察します。例を挙げるとtier上位の青黒魔導具はヴォゲンムを着地させればいいという非常に低いハードル設定であるため再現性が高いと考えられます。4キルデッキを使う場合、この再現性の高さがかなりキーポイントになってくると考えており、回戦の多いDMGPでは特に先攻をとった場合には必ず4ターン目までにビッグムーブを通したいので、今後のデッキ選択において重要となりそうです。では次に再現性が高いとは何かを考えます。まず何よりもそのムーヴに必要なカード枚数でしょうか。次点で必要なカードに対する範囲拡張の多さ(サーチ、ルーター、代用パーツ、妥協ムーヴパーツ)。あとは環境で流行っている軽量メタカードへの耐性あたりだと考えます。雑多環境では共通のメタカードが採用されることは少ないと考えられるため、ビクトリーベスト環境では特に上の2点が再現性の高さへとつながると考えられます。
②に関して考察します。環境に適したメタと一言で言っても、雑多環境においてその対象は多岐に渡ります。対してサガ環境のような一強環境であれば、一強に対して有効なメタである墓地リセットや展開対策が採用できれば環境適性は高いと考えられました。しかし現在の環境では対象を絞ることが難しいため、採用するメタに優先順位をつける必要があると考えます。
アポロや赤単といった3キルデッキを使用しない場合、つまりは環境に多く存在する4キルデッキを使用する場合、自身よりキルレンジの短い赤単とアポロを受けることができる必要があります。シールドトリガーカードを採用する場合、受けにしかならないカードは受動的であり前述した4キル対面同士で能動的に動きたい場合は足枷になってしまうと考えられます。そのため自身から動きたい場合にも使える受けトリガーであれば環境適性は高いと考えられます。(例:ボックドゥ、ドラゴンズサイン、ナウオアネバー、邪侵入、邪王門、ディスタスゲートetc…)。また受けトリガー以外に軽量メタカードでの対策もありますが、現環境のアグロデッキは3キルデッキであり、先攻後攻問わず有効なメタカードをプレイできるターンは2ターン目がリミットです。また他対面で有効でなかったり、デッキスロットを無駄食いしている場合①で話した再現性について低くなってしまうためアグロデッキをメタカードで対策するのは得策では無さそうです。現環境でも有効に働いている2コスメタカードについて整理してみるとウォズレックの審問(有効対面が多い)やドゥポイズ(サムライ、赤単に有効で自身の動きで使用する)のように対面を問わずに使用できることが採用条件となりそうです。
3-1-3.デッキ個別雑感
①青黒魔道具(4ターン)
環境が青魔道具に対して2コスエレメント除去を採用するために構築を歪めているので不要牌を採用させている分1枚1枚のバリューが高い。再現性が高い。ヴォゲンム着地ターンに動けるので相手の介入が難しい。受けトリガーを多く積めるのに自身の動きの邪魔をしない。
②赤緑アポロ(3キル)
ブラックゾーンが踏み倒し系受けトリガーに対して強い。雑多環境においてアグロ対策は能動的にも使用できるトリガーが優先される傾向にあるためブラックゾーンはかなり有効になっている。またこういった背景からトリガーを踏まずに貫通する場面も多い。ターボ鬼が絡むことで実質2キルができる
③赤白サムライ(4キル)
メインムーヴにエレメント除去が採用されているため青魔相手に構築を歪める必要がなく、アポロ受けだけ考えればいい。アグロを受けにきているデッキに対してラフルルラブを絡めて殴ることができるため始動できれば貫通力は高い。必要パーツがやや多く再現性は低い。
④5Cコントロール(4~5キル)
4ターンロストは相変わらずすべての対面に刺さる。とみせかけて青黒魔道具が重い。アポロを受けられる能動的な受けカードを比較的多く採用できる。
→ロストの刺さりが悪いため別系統デッキへの派生がみられる(例:ブレスラチェイン)
⑤黒単アビスロイヤル(4~5キル)
対面を選ばないメタとしてハンデスを多く採用できる。アポロへの受けを採用できる。4キルルートあり。tier1程のビッグムーヴがあるわけではないため試合がもつれる。
⑥青魔道具(4~5キル)
赤単、アポロに対する受けは青黒魔道具より少ない。エレメント除去が増えており新世界からの卍誕が難しい。対コントロールや対青黒魔道具は最強格。
⑦赤単我我我(3キル)
アポロよりも複数ターンに分けて攻撃をできるメリットがある。単色デッキのため再現性が高い。3キルルートが多いため再現性が高い。環境に合わせてメタカードを採用できたり構築に幅がある。
⑧以降は省略
3-1-4.環境総括
環境を整理した上でやはり青黒魔導具の環境適性が高いと考えます。
・再現性の高い4ターンムーヴ。
・構築が歪んでいない受けトリガーを採用できる。
・自身の動きを歪めない2ターン目に使用できるメタカードがある。
逆にいうと、これらの条件を満たすorこれらの条件ではやや劣るが青黒魔導具に有利が付くのであれば選択肢足りえると考えます。
4.魔覇革命環境
4-1.魔覇革命新規メモ
4-1-1.ノーマルカード編
①武打!rAsh&ルピア
条件なし3コスト火コマンド。ドレッドと違い条件が無いのでバイクデッキで3killできるルートの幅が広がったかも。
メモ:クローシスバイク
②ブラジェスコ-W1
白黒メカで小型を除去する必要がある環境では採用候補かも。セラフに3ターン目にチェンジできるので基本的に2コスのメカってだけで偉いんだけど。あとは白黒メカがどんくらいやるかってところ次第かなぁ。
メモ:白黒メカ
③曲輪!ンプスvs.ブルトゥーラ
ブラジェスコと一緒でチェンジ元として優秀そう。あとは白黒メカがどれくらいやりうるかってところ。
メモ:白黒メカ
④ポッピ・冠・ラッキー
手札と山札以外ってことは墓地とマナ、盾、超次元からカードを使えないってことか。現実的には墓地とマナなんだろうけど。相手のエレメントは手札と山から出ないってことで、とこしえとアプルともちょっと違う感じ。山から展開するカードには影響ないってことで、メクレイドとかラジオは止まらないのでサムライとかアナジャには効かないかも。弱くはないんだけど、今の環境の歪みを是正できるようなカードではなさそう。上で書いたけど対面選ぶし2コストじゃないメタはあんまり積極的に採用できない気がしている。
メモ:赤白アーマード、赤白サムライ、連ファイアーバード
⑤好詠音愛 クロカミ
ジャストダイバー持ちのラブエルフィン。呪文軽減に回数制限無いの凄くないか。盤面にポン置きしておけば相手が殴ってきたときにトリガーが厚くなるので自身のジャストダイバーとかみ合ってていい感じ。赤単とかサムライにはポン置きしてても多少仕事はできそうだけど、アポロだと選ばずに除去されちゃうしフリーズ効果も機能しないので難しいところ。このカードを置いて4killするデッキを考えた場合、対アグロのゲームで必ず1度受ける必要性が生まれるのでアポロは無視できないよなぁという気持ち。2ターン目に新世界張って3でこいつ置いておけば2コス魔道具全部スーパーゾメンザンになるが??と思うけど意味ないね多分
メモ:青単スコーラー、青魔道具
⑥Eineのマイク
一応トリガー+はアポロ赤単関係なく受けられるのでトリガーとして悪くないし、一番下のドロー効果と嚙み合っているのでカウンターの下準備を整えられる点もいい感じ。最低限手札からプレイしたときのSAもあって革命チェンジの起点にもできるので悪くなさそう。ただパーフェクトファイアで出せないことと、そもそも赤青カクメイジンってデッキ自体が赤単アポロと同速なら受けることを考える必要性が無くなってくるので、赤青カクメイジンの再現性がどれくらいか調べてから検討になるかも。前で受けられるボンキゴとかミュートとかもいるので、選択肢として覚えておく程度かなぁって感じ。
メモ:赤青カクメイジン
⑦ア:グンテ
素で使って5以下の万能除去。トリガー+で無条件2体マナ送りということでめっちゃ強いトリガー来たなって感じ。今まで黒単アビスで触れなかったカードタイプに触れるようになったので、新世界とかミラーのタマシードとかね、小回り効いていい感じ。アポロも赤単も受けられて能動的に使えるトリガーなので環境適性は高そう。あとは緑入りのアビスがどこまでやれるかってところかなぁ。現行の黒単アビスが既にアグロ受けを採用できているデッキタイプなせいでわざわざ採用するんか?って話ではありそう。環境的に5以下除去が強く使えるとか、4killのルートが黒単に比べて多いとか、5killになった代わりにループするとか、ケアできる範囲が広がってるってことになって初めて黒緑アビスが選択肢になるんじゃないかなぁとは思う。ただ緑の多面トリガーってあんまりなかった印象なので、普通にアビス以外のデッキでもエレメント除去+トリガー枠で採用候補になりうるスペックではありそう。
メモ:黒緑アビス、アナカラーミッドレンジ系統、青緑ミッドレンジ系統
4-1-2.ベリーレア編
①セラフ・テンペストℵ
面を寝かせてスレイヤーで特攻しながら2ドローすることになるのかなぁ。流石に3ターン目に置きドロソとして置けたら強いんだけど、メカは忍者チェンジもメクレイドも革命チェンジもあるので何に寄せるかが難しそうではある。あと1点行かないといけないのも困ったところ。使ってみて再評価。
メモ:白黒メカ
②芸魔隠狐 カラクリバーシ
一番強くないか。実質0コストで素でSAもってて打てる呪文は1枚ドローした中から選んでいいらしい。どういうことだ。そしてGストライクまでもってるらしい。青と赤のコマンドなので革命チェンジ以外にも侵略の選択肢があることは覚えてていいかも。採用するかは置いといて、ブラックソーンとかレッゾFとかも入れようと思えば入れられるってことだし。ただマジックってついてないバイク入れるのはどうなんーーーって感じはある。アドバンスでキルホール撃てるならそっちのアプローチもよかったかも。
メモ:赤青カクメイジン
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