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【超CS新潟入賞×2】 5Cザーディクリカ解説|空論's GATE


1,はじめに 

このノートは投げ銭として有料設定していますが、最後まで無料で読めます
 関西で社会人DMPをしている圧敗といいます。よろしくお願いします。今回、超CS新潟にて表題のデッキを使用した私と、私の友人がどちらも決勝トーナメントに進出しプレイマットを確保することができました。惜しくも決勝トーナメントで勝ち上がることはできなかったものの、一定の結果を残せたので備忘録として記録をしておこうと思います。

2,デッキリスト


DECK MAKERのデッキ分析より引用

多色24枚、単色16枚。これが多色デッキの色配分のボーダーラインだと考えています。また、デドダムを引いたゲームはデドダムを必ず出したいのでアナカラーを多めに取っています。闇文明は単色が多く採用されているため、3ターン目に単色として埋めることが多いためアナカラーの中でも枚数は抑えめです。対して青と緑は1,2ターン目に必ず埋めたいので多めにとっています。ブレインスラッシュが採用されたことで、基本的な動き自体はアナカラーさえマナにあれば動くことができ、7マナ以降で白と赤があればいいので、この2色は少なめでも困ることはありません。

3,デッキ選択理由

①大型大会はメタ読みが難しく、想定していないデッキタイプと当たることが想定されるため無理対面が無い必要があると考えたため
②プレイ分岐が少ないため思考時間を減らすことができ制限時間による両者敗北のリスクを減らすことができるため
③単純なデッキパワーが高く、一度マウントを取ってからシーソーゲームになりにくいため

4,各カード解説

・天命龍装ホーリーエンド/ナウオアネバー
・龍風混成ザーディクリカ
・天災デドダム
このデッキのコンセプトのためそれぞれ4積み確定。説明不要かと思います。

・ドンドン火吹くナウ
「刻みプランの裏目」と「色基盤の安定」がメインの役割です。特に、今回の超CSで多いと読んでいた【赤黒テレスコ】に対してマナを伸ばしながら相手の盤面に干渉することができ、相手のビート開始のタイミングによっては1枚踏ませただけで捲れる状況を作ることができるため今回の超CSにおいては4枚必要だと考えていました。同じ色、コスト帯に勝太&カツキングがありますが、カツキングはビートに対する裏目を作るという役割は担えないため採用候補になりませんでした。また、ブレインスラッシュを4枚採用しているためヘブニアッシュが抜けており、赤が少なくなっているため7マナでのザーディクリカ素投げができるように赤マナは一定数必要です。他にも無難に強く有象無象のデッキと戦う可能性のある大型大会においてはかなり活躍してくれたカードでした。

・ブレインスラッシュ
主な比較対象としてあげられるのはヘブニアッシュサインだと思います。ブレインスラッシュを4枚取っている最も大きな理由は「墓地に何もない状態でアポロを受ける」ことができるか、という点です。墓地に何もカードが無い状態でアポロ5点を受けた際に、ヘブニアッシュを2枚踏まれた場合はどちらも意味を成さないカードですが、ブレインスラッシュは2枚踏まれた場合受けとして機能するようになるので、アポロが多いと想定する場合ブレインスラッシュを減らす選択肢は無いかなと思います。また、赤単に対しても墓地に何も無い状態で踏まれて意味のないカードになることを避けることができるため、やはりブレインスラッシュは今環境では4枚必要だと思います。前述したカードですと、ナウオアネバーや火吹くナウと同時踏みされても機能する点でブレインスラッシュを優先しています。また、山を3枚掘ることができることで、ピン積みカードへのアクセスが早くなったことでフィニッシュへの到達を早めることができる点も利点だと思います。

・ロスト・Reソウル
主な比較対象は悪魔龍ダークマスターズだと思います。ブレインスラッシュを重く取った構築のため、本来はダークマスターズの方が理にかなっています。また、5cザーディクリカというデッキタイプはそもそも打点形成が苦手なデッキタイプであると考えるため打点を補うという点でもダークマスターズが強い場面は多いと考えます。これらの理由があったとしてもロストReソウルを優先した理由としては「Gストライクの有無」にあります。今回の超CSでは赤単もそこそこ多く、またアナカラージャオウガも多いだろうと読んでいました。アナカラージャオウガはほぼ同速であるため、後攻をとってしまった場合にはジャオウガの攻撃を一度受ける必要が出てきます。特に、極楽鳥はブロックできないためブロッカーによる受けは成立しません。また、とこしえの超人を添えられてた場合、蘇生トリガーは機能しないので火吹くとナウオアネバーで受ける必要が出てきます。実際に超CSでもジャオウガの攻撃に対してGストライクで周りの打点を止めてカウンターして勝った試合もあったので、ロストでよかったなと思っています。また、ロストは呪文である点も大きく、ザーディクリカを立てた後だと相手の手札が無くても空打ちすることで5500火力と1ドローを飛ばすことができるため、ロングゲームになった際に使いやすいカードとなっていると思います。

・闘争類喧嘩目ステゴロカイザー/お清めシャラップ
対サガで使用します。正直、サガに対して有利なデッキタイプでは無いですが、とこしえとこのカードである程度勝ち筋は作れるため現環境では4枚確定だと思います。また、呪文メタカードを上面で取りながらマナ回収をすることもでき、相手のプランに対する裏目を用意できる点も評価が高いポイントです。自身の山回復や相手の不要牌を山に戻してトップを弱くするなど、細かな勝率アップに寄与してくれているカードだと思います。

・とこしえの超人
対サガで使用します。その他、邪王門などをケアするためにも使用します。ケアできる範囲が広く書ききれないため、有効範囲に関しては割愛します。比較対象としてDGパルテノンやリツイーギョを採用した5cコントロールも見られますが、私がとこしえの超人を高く評価しているポイントは他のブーストカードとひっつきやすい点にあります。特に今回後述するテイクバックチャージャーは確実に緑単色マナを生み出せるブーストであるため、とこしえの超人とひっつくためブースト+とこしえ召還を1ターンでできるようなりました。対アナカラージャオウガの極楽鳥に対してテイクバック+とこしえでカウンターすることでラジオを無力化しながら色基盤を崩すことができるため非常に有効なカウンターでした。

・聖魔連結王ドルファディロム
現環境最強のフィニッシャーです。ダンタルサガ、赤単アポロ、クライマックスジャオウガ、赤黒テレスコ、etc…。全ての対面に対して何かしら有効であり、特にクライマックスジャオウガに対して明確なカウンターとして先出しでも仕事ができる点がかなり高評価です。超CS前に流行り始めた天門系に対しても有効であり減らす選択肢はなかったです。このカード+とこしえの超人が揃えば現環境で有効な受けトリガーはほとんど存在していないので、ドルファディロム+とこしえ+打点が揃えば殴ってOKだと考えていました。

・竹馬の超人/テイクバックチャージャー
3種類目のブースト枠です。本当に小回りが利くカードで、新世壊に触れることはもちろんのこと、相手のメタクリーチャーを除去したり、ネバーで上面を出すと2ブーストできるため赤単相手に序盤でネバーを踏まれても最低限の仕事ができるカードであったりと上面下面ともに小回りが利くカードになっていると思います。とくに「緑単色を確定で生み出せる」というところも評価が高く、5マナ時点でテイクバック→デドダムと動いて次のターンにドルファディロムを着地させたり、テイクバックによるメタカード除去+とこしえをくっつけて次は相手にメタカードを押し付けたりと、色基盤が不安定な5cコントロールにおいて重要な役割を担っていたと考えます。実際にはオービーメイカーに対してテイクバック+火吹くで盤面を返したりと、デッキ構築時点では想定していなかった活躍も多くあり、採用してよかったなと感じています。

・CRYMAXジャオウガ
苦手としている青魔道具に対して無理やり勝ち筋を作ることができるカードです。ドルファディロム+とこしえでケアできない対面への勝率を補っています。また様々なデッキと対面する可能性がある大型大会において1枚でゲームを終わらせられるカードとして採用しています。大型大会でのデッキ選択において無理対面を作らないということを意識しており、このカードは必須だと考えていました。その他、自身のドルファディロムのEXライフをはがして単色AOEを飛ばしたり、クライマックスジャオウガで走られたところをGストライクで止めて走り返しながら盤面を取ったりと、様々な役割があります。

・ソーシャル・マニフェストⅡ世
今回ダークマスターズを採用していないため、4ターン目のロスト確率を上げるために採用しています。序盤にブレインスラッシュや火吹くナウを埋めることが多いため、終盤でこれらのカードを使いなおしたりするため優秀です。また色も強く無駄の無い1枚で、かゆいところに手が届く1枚という感じですね。個人的にはロスト型にする場合には必須だと考えます。

・Kl'avia Tune
最後まで迷った1枠です。ですがこの1枠はドルファ+とこしえのパッケージでは対処できない対面を補完する目的のカードを採用することは決まっていました。他の候補としてミラー意識&邪王門意識のXXDDZもいたのですが、ミラーはドルファ+とこしえでケアできていないトリガーが火吹くナウだけであり、EXライフ持ちやシンプルに打点を横に伸ばすことでケアできており、邪王門もとこしえでケアできています。冷静に分析してみると、XXDDZは不要であると考えました。また、XXDDZを強く使うことを考えた場合、ドラゴンズサインが候補になると思うのですが、ドラゴンズサインを採用できる枠がなかったことも大きな要因の一つです。
さて、このKl'avia Tuneですが、対青魔で使用する想定ではありません。2投のテイクバック+ピンのKlaviaで青魔を対策することはできないと思っていますので、ここをセットで引けた場合に勝ち筋が生まれることもある、という認識です。メインの役割としては、「ドルファディロムで止められない打点を止めること」にあります。アナカラージャオウガの3コスト多色クリーチャーや赤黒のルピア炎鬼、その他さまざまな対面のドルファで止まらない打点の抑制です。また、エレメントのコストを上げる効果もドルファでは干渉できないタマシードや多色呪文、青魔呪文に干渉できるため、ドルファ+とこしえで干渉できない対面への補完として非常に優秀であると考えました。青単色であるため使わない対面に対して序盤に引いてしまってもマナ基盤を邪魔することが無い点も採用しやすいポイントでした。ドルファディロムと組み合わせた際に見れる対面が増えるため非常に相性補完が取れていると感じた1枚でした。実際に、同じ構築を使用した友人は予選で青魔道具対面とサガ対面をこのカードで捲っています。

5,不採用カード

・機術師ディール/「本日のラッキーナンバー」
かゆいところに手が届くカードではあるが、ドルファ+とこしえのパッケージでほとんど対面をケアできており、特別このカードがないと勝てない対面があると思えなかったので不採用としました。

・覚醒連結 XXDDZ
・ドラゴンズ・サイン
Kl'avia Tuneの項に記述済。また色が弱いと感じています。対アポロにおいてネバーと合わせて5枚採用にすると51%のトリガー率になるのですが、そちらはブレインスラッシュを4枚採用することで勝率を補っているので不要だと判断しました。

・超球の超人/父なるタッチダウン
一見強力なカードなのですが、元々の5cザーディクリカにおいて、苦手対面に対する勝率を担保してくれるわけでもなく、得意対面に対する勝率の更なる底上げをしてくれるわけでも無いため不採用となりました。

・悪魔龍ダークマスターズ
ロストReソウルの項で記述済

・黒豆だんしゃく/白米男しゃく
大きな理由としては超球の超人と変わりません。便利&強いカードではあるのですが、このカードがないと勝てない対面は無かったため不採用です。

6,戦績

・圧敗の戦績
予選
アナカラーオービーメイカー〇
5Cコントロール〇
アナカラージャオウガ〇
青黒サガ×
赤青アポロ〇
白単鬼羅star〇
アナカラージャオウガ〇
5cザーディクリカ(40枚ミラー)〇
本戦
アナカラージャオウガ×

・40枚同じ構築を使用した友人の戦績

予選8回戦目は自分とこの友人とのマッチングで、本当に苦しかったですが、結果2人とも本戦に上がれたのでよかったです。

7,総括

今回の超CSでは、ある程度メタ読みが当たったこと、無理対面が無いデッキ選択をしたおかげで、シェアした2人で本戦に上がるという実績を得ることができました。しかし、本戦にあがってみると青黒サガが非常に多く、環境最強デッキと真摯に向き合ったプレイヤーの強さを感じた大会となりました。次回は決勝トーナメントでも勝てるようなデッキ選択をしたいと考えています。
関西で社会人DMPをしており、なかなかCSに出られない日も多いですが、上を目指して頑張っているので同じ志を持つプレイヤーさんがおられれば、気軽に声をかけていただけたらと思っています。よろしくお願いします。

最後まで読んでくださってありがとうございました。少しでも参考になった、これからも頑張ってほしいという方がおられましたら、この記事を購入していただけたらと思います!

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