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サンタさんのシステムを考えた人はマジで天才だと思う。
そう思いませんか。
だれ? サンタさんのシステムを考えた人。
だれなの?
だって、クリスマスの夜に寝てたら、サンタさんがやってきて、私たちが欲しいと思ってるものを、置いていってくれるんだよ? 無料で。そんないい人いる? しかも、その姿は誰も見たことがないなんて、そんなことある? 神なの?
<サンタクロースの由来>
由来は4世紀に東ローマ帝国小アジアのトルコに実在した、カトリック教司教、セント・ニコラウスだというのが一般的です。
調べてみても、これくらいしか出てこない。かといって「よっしゃ、ここは」と調べる気にもならない。
てなわけで、今日は、私の小さな頃の、サンタさんとの思い出を書いてみようと思う。きっとみなさん、それぞれにサンタさんとの思い出があると思うけど、ここでは、私の思い出をひとつだけ書いてみるよ。
それではいってみよう!
れっつら、サンタ!(シャーン)
「サンタさんを殴った」と言う叔父
なに、もう、尊敬のまなざし。
小学校2年生の頃、私はとにかく不思議だった。朝起きるとなぜプレゼントが枕元に置いてあるんだ?
私はサンタさんにお礼を言うために、どうしても会いたかった。けれども、かわいいもので、夜中まで起きていられない。なんとしてもサンタさんに会おうと、意気込んで目をこすっていたものの、22時くらいには、スヤっと夢の中。
私は札幌在住で、4人兄妹の長男であるが、我が一族は子だくさんである。自然、いとこも多くいる。10人以上。
ある年のクリスマスの翌日、小さな私たちは、いとこも含めて、おばあちゃんの家に集合していた。サンタさんからのプレゼントを持ち寄って大集合。
すると、私の母の弟、つまり、私にとっての叔父がやってきた。当時の叔父は、実家暮らしでまだ20代だったと思う。若くして叔父になったこともあり、私たち子どもに対しては、フランクで、いつも本当かウソか分からないことを言う。
この叔父は今でも大好き。
プレゼントにきゃっきゃする私たちを見て、
叔父はヘラヘラと言い放った。
「おい、昨日の夜、サンタさんに会ったぞ」
「勝手にお前らの家に入ろうとしてたから、ぶん殴ってやったけど、お前ら、プレゼント届いてたか?」
小さな私たちは、
「っえーーーーー!?」
と口をあんぐりである。
叔父は続けて、
「サンタ、あいつ、この家にも来てたらしいぞ。ほら、お前ら、外にきてみ」
小さな私たちは、そんなはずは…と思いながら、ぞろぞろとついていく。
雪深くなった外の玄関前を指さして、
叔父が言うのだ。
「ほら、見てみ」
「これ、サンタとトナカイの足跡。あいつ、俺がぶん殴ったら逃げやがって、そのへんから飛んでったんだわ」
雪にはたしかにサンタさんの足跡と、ソリの跡、トナカイっぽいヒヅメの足跡も残っていた。
が、途中からその痕跡は、
無くなっていた。
叔父の言う通り、サンタさんは
どこかに飛んでいったんだ!
「やっぱり、サンタさんいるんだ!」
小さな私たちは大喜びである。
叔父はどう思ってたんだろう。
「こいつら、アホだな」という目で、
ほくそ笑んでた気がする。
…
次の年、小学校3年生になった私は、とうとうサンタさんの正体に気づいてしまった。ある夜、下の妹2人と、まだ小さな弟を集めて、4人でヒミツの会議をおこなった。
ボソッ…
「ねぇ、みんな知ってる? サンタさんってね…」
まだ小学生にもなっていない弟は、泣いていた。
私だって泣きたかった。
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<あとがき>
マジでサンタさんのシステムを作った人は誰なんでしょう。絶対にやさしい心の持ち主です。夢と空想の人なはずなのに、周りの大人の努力次第でリアルに感じられるあの存在。子どもって本当に純粋で、毎日が初めての体験ばかりですから、話していると楽しいですよね。今日も最後までありがとうございました。
◾️潮永さんとの音声配信をやりました!
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