有力VCから探る起業のネタ(6/17〜)

こんにちは。

このnoteでは米国有力VCからの調達事例を参考に、日本で起業するネタについて発信していきます。

主観ですが、米国でシリーズA,Bを終えた段階の会社の業種は日本で起業するネタとしてちょうど良いと思っています。シードだと早すぎで、シリーズC以降は日本にも波がきているころで少し遅いかなって感じがします。

note初投稿ですが、これから毎週更新できるように頑張ります。

6月17日:Whatifi

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●会社HP:https://whatifi.com/

●設立:2019年

●調達:シリーズA

●リード投資家:a16z

●事業概要:

インタラクティブムービーのソーシャルアプリ。視聴者の選択によってストーリーが変化するインタラクティブムービーを仲間と楽しめるアプリ。重要な場面で選択を迫られると、チャットで議論をしながら全員一致した選択によってストーリーが決められるソーシャル機能を提供。友人や家族など、最大9人まで同時に視聴可能。現在2つのコンテンツがあり、そのエンディングは80通りにも及ぶ。

●解決課題:

・映画館や劇場という大きな場所でした提供できなかった環境
・今までは限られた仲の良い友人知人としか楽しめなかった

●所感:

どうぶつの森や、フォートナイトが流行っているように、物事を共有するという時代がきている。当サービスはその流れにまさに乗る新しいSNS。土台をもとに自分たちで好きなコンテンツを作り、楽しむというのはアフターコロナという時代において新たな楽しみになるかもしれない。

6月22日:Cedar

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●会社HP:https://www.cedar.com/

●設立:2016年

●調達:シリーズC

●リード投資家:a16z

●事業概要:

患者向けに医療費支払いの簡易ツールを提供。患者は煩わしい支払業務をスムーズに行うことができる。患者ごとの過去の請求履歴や人口統計情報といったデータを活用することで、病院側に患者とのコミュニケーションとエンゲージメントの方法を通知し、最適な支払い方法を提案。医療機関の医療費請求係は当社のプラットフォーム上で医療費やその請求に関する情報を管理できるようになる。

●解決課題:

・医療費の煩わしい請求業務
・医療費の半分以上が未払いという現状(未払いの請求で年間約1500億ドルの損失を失っている)
・患者が自己負担する医療費の増加
・高額の医療費の場合、予想を超える請求額、不明な項目及び内訳、数か月遅れて届く紙の請求など、一つの医療費に多くのペインがある。

●所感:

医療費の自己負担が大きいことにより支払いが煩雑化している米国ならではのサービスであるが、支払いが煩雑化しているのは日本でも同様。医療業界以外のところでもビジネスになりそう。(なのでシリーズCでも取り上げました)設立4年でシリーズCに到達しており急成長していることが伺える。今回JPモルガンからもデッドで$25M調達している。

6月23日:Rasa

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●会社HP:https://rasa.com/

●設立:2016年

●調達:シリーズB

●リード投資家:a16z

●事業概要:

Rasaは、AIチャットボットを使いたい開発者向けにフレームワークを提供。Rasaを使用すると、すべての開発者がより優れたテキストベースおよび音声ベースのアシスタントを作成できる。

●解決課題:

・高性能で複雑なやり取りに対応できるAIチャットボットは技術力が高く、誰でも容易に開発できるものではなかった。
・HPにチャットボットがある会社はあるが、ほとんどが機能していない。

●所感:

クライアントには、ドイツテレコム、アドビ、BMW、エアバス、ENGIE、などの大手が入っていることから複雑性が高いチャットボットを提供する会社にRasaはマッチしていると言える。今回のラウンドでは前回リードで今回も入れているAccelに代わり、a16zがリードとして入っていることから今後要注目したい企業。

6月25日:Hopin

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●会社HP:https://hopin.to/

●設立:2019年

●調達:シリーズA

●リード投資家:Accel

●事業概要:

世界中の人々をつなぎ仮想イベントを作成できるオンラインイベントプラットフォーム。主催者は、50人の採用イベント、500人の全員参加の会議、50,000人の年次会議など、要件に合わせてホピンイベントをカスタマイズすることができる。

●解決課題:

・オフラインでのイベントが難しくなった今簡単に多くの人を巻き込んだイベントが開催できる
・ZOOMではイベントごとにデザインをカスタマイズすることはできなかった

●所感:

ZOOMでイベントをすることは可能であるが、それはオンライン会議の延長であった。オフラインイベントはイベントによって多種多様な装飾があり、イベントらしさがあったがZOOMでは表現できない。それをhopinは解決することができる。オンラインが当たり前となり、今後バーティカルオンラインツールが次々と出てくる気がする。

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今週は以上です!

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飯田健登
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