有力VCから探る起業のネタ(7月20日〜)
こんにちは。
このnoteでは米国有力VCからの調達事例を参考に、日本で起業するネタについて発信していきます。
主観ですが、米国でシリーズA,Bを終えた段階の会社の業種は日本で起業するネタとしてちょうど良いと思っています。シードだと早すぎで、シリーズC以降は日本にも波がきているころで少し遅いかなって感じがしてます。
今週のネタは、過去4件というラインナップでお送りします。
7月15日:Thrasio
●設立:2018年
●調達:シリーズC
●リード投資家:Advent International
●事業概要:
Amazonサードパーティ・プライベートレーベル事業を買収する事業を運営。
●解決課題:
・Amazonで事業展開をする中小企業が抱える、拡大期に伴う事業管理および今後の戦略
●所感:
当社は成長フェーズにある中小企業を繰り返し買収しバリューアップして利益を出している。日本でもタビナカ社が現地ツアー会社などを多く買収し、成長している。スピード感持って一気に市場をまくるためにエクイティレバレッジを活かす戦略やビジネスモデルは日本でも取り組むスタートアップは少ないが割とうまくいっている印
7月27日:Ro
●設立:2017年
●調達:シリーズC
●リード投資家:General Catalyst
●事業概要:
3つのデジタルクリニックを運営し遠隔診療を提供。男性向けクリニックの「Roman」、女性向けクリニックの「Rory」、禁煙治療の「Zero」がある。これらの3つのクリニックで性的健康や肥満、皮膚疾患、アレルギーを含む20の症状の治療にあたっている。
●解決課題:
・診療における物理的な距離や待ち時間をオンラインによって解決。
●所感:
当社は今回の調達でユニコーン入り。日本ではまだ完全に遠隔診療が容認されたわけではないので同じモデルをやろうとしても難しい。が、遠隔診療をやるなら当社みたいに実店舗を持たない方が収益効率はいいのだろう。遠隔診療が進めば医者のクラウドワーカーが誕生しまた新しい市場が生まれる気がする。
7月28日:Density
●設立:2014年
●調達:シリーズC
●リード投資家:Kleiner Perkins
●事業概要:
深度測定ハードウェアとAIバックエンドを活用して、廊下、曲がり角、出入り口、会議室といった複雑な場所での群衆分析を提供する。
●解決課題:
・3D空間での人的行動データの可視化
●所感:
今回のコロナによってさらに需要が伸びた当社。群衆分析はオフィス以外にも広い店舗をもつ業態ならどれもニーズがあると思う。人的行動を可視化することでコロナ対策にも当然なるが、効率よく空きスペースの貸し出しなどができるようになるのでは。
7月29日:Tempo
●設立:2015年
●調達:シリーズB
●リード投資家:General Catalyst
●事業概要:
デバイス提供型オンラインフイットネス。デバイスは約21万円以下で、それに加えて月額約4100円のメンバーシップがあり、筋力、有酸素運動、その他のさまざまなエクササイズをライブストリーム、またはオンデマンドでコンテンツとして提供する。
●解決課題:
・オフラインでしかできなかったフィットネスのコーチングがオンラインで可能となる
●所感:
先日Lululemonに買収されたMirrorと競合の会社である。日本でも非常に盛り上がっている業界である。しかし共通するのは、日本はデバイスがない。差別化が難しいオンラインフィトネスはもしかしたらデバイス+サブスクモデルが勝利の鍵となるのかも。
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今週は以上です!
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