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有力VCから探る起業のネタ(6月4日~)

こんにちは。

このnoteでは米国有力VCからの調達事例を参考に、日本で起業するネタについて発信していきます。

主観ですが、米国でシリーズA,Bを終えた段階の会社の業種は日本で起業するネタとしてちょうど良いと思っています。シードだと早すぎで、シリーズC以降は日本にも波がきているころで少し遅いかなって感じがしてます。

今週はあまりネタになるような投資がなかったので、過去の中からピックアップし紹介していきます。

6月4日:Bryter

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●会社HP:https://bryter.io/

●設立:2018年

●調達:シリーズA

●リード投資家:Accel

●事業概要:

エンジニアスキルの無いバックオフィス部門(財務、経理、法務など)でもno-codeでチャットボットや自動でのデータベース更新などのツール作成ができるSaaS。

●解決課題:

・多くの会社の財務、法務、経理、マーケティングなどの部門で働く人は、ソフトウェアの会社から業務効率化(チャットボットやDB更新など)のためのツールを購入しており、高価な金額が取られていた。
・また、購入したツールを会社独自の仕様にカスタマイズするのが難しかった。

●所感:

日本でも多くのソフトウェア会社があり、その製品をはるか昔に導入し今でも不便を感じながら使っている大企業はよくあることなのではないか。この市場規模は欧米ほどではないが、日本でも十分にある気がする。シード調達から約7か月でシリーズAに到達していることを見れば急成長していることが伺える。


6月11日:Tackle.io

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●会社HP:https://tackle.io/

●設立:2016年

●調達:シリーズA

●リード投資家:Bessemer Venture Partners

●事業概要:

クラウドベンダーが簡単にチャネル販売でき、かつ買い手はSaaSなどのクラウドの支出を一元管理・購入できるプラットフォームを提供。通常数ヶ月かかるプロセスを数週間で終えることが可能。

●解決課題:

・大量のSaaSを導入した後の管理
・人的なSaaSの販売手法
・SaaS業者がソフトウェアを販売するのにかかっていた数ヶ月の時間

●所感:

B2BSaaSが盛り上がり、プレーヤーが乱立すると同時に、彼らの製品を購入する体験は、複雑になっていくだろう。よって、購入をシームレスにして、その後の管理を簡易化するのはニーズがありそう。


6月16日:Clockwise

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●会社HP:https://www.getclockwise.com/

●設立:2016年

●調達:シリーズB

●リード投資家:Accel

●事業概要:

AIがカレンダーを調整してくれるサービス。Googleカレンダーに統合される同社のソフトウェアは、ユーザーのスケジュールに合わせて会議の日程や時間を移動しAIが自動で調整してくれる。ダブルブッキングなども解消してくれる。さらに、Slackとの連携もできているので、ユーザーが指定した集中時間には、自動的に「do-not-disturb」にチェックが入る。

●解決課題:

・会社で働いてい多くのメンバーのスケジュールを合わせるとなると、空き時間を見つけるだけにすごく時間がかかっていた。
・人によって会議が一日の中で分散し、まとまった作業時間が取れなかった。

●所感:

シードはAccel、シリーズAはAccelに加えGreylock、そして今回シリーズBはBainがリードという期待の大きいClockwiseが$18M調達。既存のインフラ(サービス)に乗っかるサービスとなり、Googleが同様に仕掛けてきたら終わりかもしれない。しかし、米国ではSlackやGoogleなどの既存インフラを改良するサービスが出てきており、今は順調に成長しているので、今後動向を注視したい。


6月17日:Twin Health

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●会社HP:https://twinhealth.com/

●設立:2018年

●調達:シリーズA

●リード投資家:Sequoia Capital

●事業概要:

IoTセンサー、機械学習、および医学を組み合わせて人間の代謝の健康を改善するPrecision Healthプラットフォームを提供。ウェアラブルセンサーからの複雑な生体信号を分析し、代謝結果を予測し、各患者の代謝に基づいて個別に治療を推奨する、独自の特許出願中の技術(3つの特許を申請)を開発。まずは糖尿病から治療していく。

●解決課題:

・【課題の背景】
2型糖尿病では、特定の食物を代謝する身体の能力が損なわれます。細胞がインスリンに耐性があり、インスリンを分泌する原因となるベータ細胞や血液に過剰な糖が残っているため、代謝障害が現れ、十分に機能しない。
・【課題】
現状の医療ではインスリンの作用を正常に戻せないと言われている。糖尿病を治療する唯一の方法は、薬を飲み続けるしかない。
・【解決】
当社は、人工知能およびIoTテクノロジーを組み合わせて、糖尿病を安全に治療する。薬や注射をせずに高血糖値が正常なレベルに下がり、すべての糖尿病の症状が止める。

●所感:

日本だと遠隔診療さえあーだ、こーだ言われているので、当社のようなテックを使った治療は程遠いと思われる。しかし、遠隔診療が当たり前の時代となったら、当社のようにIoTと医学を組み合わせた新しい治療は認められるのではないか。医学×ITは市場の変化率が大きく関わってくるので起業するタイミングは非常に重要である。

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今週は以上です!


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