何度目かのチャレンジで作り上げたピエ

車の中の１人のひととき。
薄いパイとしっとりチョコ。
木曜日と金曜日の勘違い。
早すぎる３連休気分。
ゆらゆらと楽しい余韻。

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最近、早くに家を出て仕事前に車の中で本を読んでいる。ほんの20分たらずの時間なんだけど、静かな１人の車の中は、本を読むのがはかどる。家で本を読もうと思うと、いつのまにか眠ってしまっていたり、少し読んでは集中力が途切れてしまって、亀のペースでしか本を読めないのです。

吉本ばななさんのエッセイ「幸せのセンサー」を読み終えた。気になるところに付箋を貼りながら読み終えたら、付箋でいっぱいになった。
いろいろと思うことがあった。

若い頃、なんでも話せる人がいたらなと思っていた。１人で考えてること、感じたこと、思うこと、全部話せる人がいたらなぁと。
でも、今は自分の気持ち全部を誰かに知って欲しい、わかって欲しいとは思わなくなった。聞いて聞いてと思うことはあるし、話したいことはあるけど、誰かが誰かの気持ちを全部丸ごとわかるなんてことはきっとないのだなと思うようになったし、大切なことほど大事にとっておきたいと思うようになったから。
誰かに伝えたい、わかって欲しいと思うことはあるけれど、全部でなくていい。自分だけが知っている、自分だけが大切に思っていればいいこともあるかなぁと。

今日中に終わらせないといけない仕事があって、少しだけ残業。薄暗くなる帰り道。BGMはジョー・ストラマー。

家に帰ると、息子がマカロンを作っている途中だった。オーブンレンジの天板のクッキングシートの上に、ココアマカロンの生地が丸く並べられている。今まで何度かチャレンジして、マカロンにはならずにクッキーのようになってしまっていたけれど、オーブンで焼いていると、成功の秘訣と言われているピエ（マカロンの下に出来る膨らみ。息子に教えてもらって知った。）が出来てきた！今度こそマカロン成功かも、と一緒に喜ぶ。息子は友達にもうれしそうに報告していた。焼き上がって冷まして一緒に食べたら、ちゃんとマカロンになっていた！
自分なりに試行錯誤して何度目かのチャレンジで成功。私もうれしくなった。