ロードレースチームを支える専属メカニックの工具箱を覗き見!その2
前回に引き続き、ツアー・オブ・ジャパン(国内最大規模の自転車ロードレース)で戦う『さいたま那須サンブレイブ』専属メカニックの三木さんに密着させていただいた様子をリポート!
前回はロードレースチームのメカニックについて、そしてそのメカニックが愛用している工具についてをご紹介をしました。
今回は他のチームメカニックの工具箱やロードレースの試合の様子などもご紹介します!
チームメカニックの工具箱を覗き見!
メカニックによって愛用している工具も、それを収納している工具箱も様々。
ツアー・オブ・ジャパンに挑戦する他のチームのメカニックの方にも、工具箱のお写真を撮らせていただきました!
翌日のレースに向けての作業中でお忙しい中、お話を聞かせていただきありがとうございます!
PBを知ったきっかけはバイト先の先輩にゴリ推押しされたから
まずはいなべステージで優勝したチームのメカニックの方。
こちらの方は普段サイクルショップで働きながら、ロードレースチームのメカニックもされているそう。
(そして三木さんの専門学校の先輩なんだとか!)
お気に入りはBetaとKNIPEXだそうで、「PBスイスツールズも六角レンチとか使っていますよ~!」と声をかけていただきました。
PBスイスツールズを知ったきっかけは、働いていたサイクルショップの方々に「これめちゃくちゃいいぞ!」とゴリ押しされたからだそうです。
実際に使ってみると使いやすく、自分でも購入する用になったとのこと。
学生の時に奮発して買ったものを今でも愛用!
続いてお隣で整備されていたこちらの方にも工具箱を見せてもらうと、これ実は…と工具箱の蓋をパタンと閉めて見せてくれました。
なんと…まさかのKNIPEX!!!
学生の時にこのボックスに一目ぼれし、奮発して購入したものを今でもずっと大切に使っているそうです。
工具箱だけでなく工具も気に入ったものを何年も使い続けるそうで、今では手軽にインターネットでも買えるけど、実際に工具屋さんに行って実物を見てから購入するとのこと。
職場でもPBの六角を使っている人が多数!
続いては、「ウチもみんなコレ(PBスイスツールズの六角レンチ)使ってますよ~」と声をかけていただいたメカニックの方。
実際に工具箱を見せてもらうと確かにあれもこれもPB!
使ってみて良かったものを職場で布教するようになったら自然とPBを使う人が増え、今ではみんなマイレインボーレンチを持っているそうです。
耐久性が良く何年も使えること、また締め心地がやはりダントツでいいとのこと。
持ち運びに便利なビット差替え式ドライバーハンドル
さいたま那須サンブレイブチームにホイールを提供しているGOKISOの郡山さんにおススメの工具を伺うと、PBスイスツールズの「クロスハンドルビットドライバーハンドル」が上がりました。
強力なマグネットでビットを保持するドライバーハンドルで、ガタツキの無さに優れビットセットとこれだけで様々な作業をこなせるスグレモノです。
また、PBスイスツールズのビットは防錆効果もあるプラズマコーティングが施されており、先端形状に応じてカラーが異なります。
(わざわざ先端の形状を確認しなくても、黄色ならプラス!のように瞬時に判断できます)
さらに郡山さんもPBスイスツールズのレインボーレンチを愛用しているとのことで見せてもらうと、なんと旧ロゴの使い込まれた工具が…!
新しいピカピカの工具もいいですが、使い込まれているのが分かる工具ならではのかっこよさがありますね!
また、この日の作業は夜遅くまでかかってしまったようで、首にかけて使用できるネックライトがとても役に立ったとのこと!
SIGNET(シグネット)のネックライトはアームがフレキシブルに動かせるため、ライトを好きな角度に固定させられるところがポイントです。
ロードレースのチームカーに乗ってレースを追走!
100キロ以上走ることもある自転車ロードレースですが、走行中にパンクや自転車の故障などのトラブルが起こることもあります。
そんな時にいち早く対応する為、スペアの自転車やタイヤ、そして工具を乗せたチームカーにメカニックも乗車し、集団の後ろを追走します。
レース中に工具を使うタイミングがあればそれを撮影させてもらう…という予定だったのですが、ゴールまでパンクや故障などのトラブルは起こらず!(良かった!)
ただただチームカーでレースを楽しませていただきました。
チームカーの中はどうなっているの?
チームカーは屋根の上にスペアの自転車を乗せており、すぐに修理や対応ができない場合は自転車を丸ごと変えるんだそう。
パンクやどはタイヤのみを交換する為、後部席にはタイヤと工具箱が。
そしてレースが始まると、チームカーから無線で選手に作戦などの指示を出す他、補給ポイントで補給できなかった選手に対してドリンクなどを渡す役割も担っています。
レース中のチームカーの中はどんな感じ?
もちろん、私にとってロードレースのチームカーに乗るのは初めての体験。
三木さんに「酔い止めは必須です」と言われたので事前に酔い止めを飲み、念のためインターネットで車酔いの対策を調べてからレースに臨みました。
そしてレースが始まると酔い止めが必要な理由を身を持って実感…!
自転車の集団を追走するため、必然的に後ろを走るチームカーも自転車の速度に合わせたスピードになります。
つまり登坂の時は15キロ前後、下り坂が続くときは80キロ超え、ステージによってはカーブも多く、シートベルトをしていても左右にぐわんぐわん振り回される状態!(まさに遊園地のアトラクションみたいな感じです)
道路が規制されている為、制限速度がたとえ40キロの道でも関係なし!
選手に呼ばれて集団の前に出る時などは反対車線も爆走します。
普段は絶対にできないこの背徳感と疾走感がたまらない…!
集団の中のポジションをきちんと守りながら前に出るタイミングを逃さず、選手にはレースの状況を考えながら指示を送る。
チームカーの運転には相当な運転技術はもちろんのこと、ロードレースの知識も必要不可欠だなと感じました。
ロードレースは魅力満載!
沿道には沢山の方が応援に駆け付け、選手のみでなくチームカーにも手を振ってくれていたのが嬉しかったです。
(三木さん曰く、初めてチームカーに乗った男性は怖かったという感想が多く、女性は楽しかったと言われる方が多いそうです)
(例に漏れず、私ももめちゃくちゃ楽しかったです!!!)
自転車競技というとどこか個人種目の様に感じていたのですが、チームの中のエースを勝たせるためにアシストするメンバーなどれっきとしたチームスポーツであることを実感しました。
また、たとえ他のチームでもトラブルがあればサポートし合う助け合いの競技でもあるなと感じました。
他にも、ただ早くゴールすれば勝ちなのかと思っていましたが、区間賞や山岳賞、新人賞なども用意されており、ポイント重視の選手、各賞狙いの選手それぞれで目標が違うということにも驚きました。
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2回にわたってロードレースメカニックの工具箱にスポットを当てたnoteをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
実際に工具を使用されているところを取材できたり、まさかのチームカーに乗せてもらえたりと初めての経験にワクワクするとともに、自転車業界でのPBスイスツールズの知名度と普及度が想像していたよりも高く、流石だなと感じました。
さいたま那須サンブレイブ皆さん、専属メカニックの三木さん、GOKISOの郡山さんをはじめ、この度取材させていただいた皆さん、本当にありがとうございました!
そして、今回のスペシャルなnoteを記念して、Twitterキャンペーンも実施します!
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