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弱い紐帯の強さという言葉から考える転職のおすすめ方法

皆さんは【弱い紐帯の強さ】という言葉を知ってますでしょうか?

米国の社会学者マーク・グラノヴェッターが提唱した「弱い紐帯の強さ(The strength of week ties)」とは、「緊密で親密な社会的なつながりを持つ人より、弱い社会的なつながりを持つ人の方が、自分にとって新規性のある情報をもたらしてくれる可能性が高い」とする考え方です。

例えば、皆さんはよく、友人や家族になにかしかの相談をしたとします。
*設定は、自分は大企業に属し、両親は安定志向、地元は県内でも高い進学校としましょう。

ー自分「(転職するのは社会からドロップアウトした気がして、不安…)転職考えてるけどどう思う?」
父「せっかく安定企業に入ったんだ。そのままいなさい。」
地元の友達A「いやーせっかくここまで頑張って良い大学入ったんだぜ?社内で部長とか目指した方がかっこよくね?」
社内の同僚B「○○さんがこのまえ、褒めてたよ!だから今辞めるのとか勿体無いよ!」

この例ですが、
【相談が相談になってない】ということにお気づきでしょうか?

そもそも人格形成や学びというのは、“強い紐帯”から得られるものです。
つまり、「大手は安定!」と教えてきた父親に、「大手やめようと思ってるんだけど…」と伝えても、答えてくれる言葉はNOのスタンスが多いわけです(もちろん、そう思いつつも「お前が選んだ道なら否定しないよ」という人格者の父もいると思いますが)。

そうなると、強い紐帯から得られる学びって自ずと少ない状態になってしまうのはわかりますでしょうか?

職場のつながり、旧友、家族、……など、強い紐帯はいつしか学びや成長のきっかけを与えてくれなくなるものです。これはどんなに良い組織に属しててもそうです。
結局他者に相談してるようで、鏡の中の自分に相談してるのと同じ、ということは起こるものなのです。

では、表題の転職法はどうするのか?
答えは簡単、弱い紐帯、いろんな人と話してみてください。
・会社の中のあまり交流してなかった人
・久々の友人
・エージェントなどの専門家
1人に聞いたら聞いたでまた偏るので、意図的にいろんな人に相談して、いろんな視点や角度からみた自分なりの結論を出す。ここを意識してみましょう!

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