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デザインリード1年目をふりかえる

こんにちは、GMOペパボ株式会社のminneでデザイナーをしているきでりんです。
現在シニアデザインリードという役割を担っています。
デザインリードになってから1年がたったので、自分なりにふりかえってみようかとこの記事を書いています。
「デザインリードはこうあるべき」や「デザイナーがマネジメントするノウハウ」などを共有はするわけではなく、手探りで取り組んできたことで、大事にしていきたいなと今の自分が思っていることを書いていきます。
もし何か共感していただいて、繋がりを持ちたいと思ってくれる人などいると、僕はとても嬉しいです。

デザインリードになって1年たちました

僕がデザインリードになったのは2021年11月でした。
ペパボのデザインリードは、デザイナーにおけるマネジメントラインの職位です。僕はシニアデザイナー(専門職ライン)からデザインリード(マネジメントライン)に転向しました。

ペパボのキャリアパスで、ルーキー、アソシエイト、アドバイザーの順に進み、そこから専門職ラインとマネジメントラインに分岐される。専門職ラインはシニアデザイナー、プリンシパルデザイナーにステップアップして、マネジメントラインはデザインリード、シニアデザインリードの順にステップアップする
ペパボデザイナーのキャリアパス 

話をいただいて、すぐにやりますと伝えました。
ちょうどデザインマネジメントやDesign Opsなどに興味関心を持って、情報収集や学んでいるときでした。僕自身が自分のキャリアを考える中でチャンスがあれば挑戦してみたいと思っていたのかもしれません。
それまでにminne事業部にデザインリードはいなかったので、手探りで道を拓いていく気持ちで日々進み続けました。その半年後にシニアデザインリードを任せられました。より一層、組織目標に責任を持ちやっていかねばと走っています。

役割と大事にしていること

この一年を通して、自分の役割が明確になってきたように感じます。
もちろん事業目標のために全力でアクションしていくのですが、デザイナーメンバーみんなで目標達成に向かっている状態にすることが大きな役割の1つです。
そうなるためには、みんなが目標、やるべきことなどに納得感をもって取り組めるかどうかが非常に重要になります。またデザイナーがやろうとしていることをマネージャー含めて納得してもらうことも必要です。みんな、事業目標、組織のことを理解して、納得し、そこで創造的に働いていければ目標達成に近づいていけると考えています。

僕はMITのダニエル・キム教授が提唱した「組織の成功循環モデル」を知って、その考え方が定着しました。
「組織の成功循環モデル」では、「組織を成長させ、良い結果を生み出すためには、関係の質を高める必要がある」ということが言われています。
組織の循環モデルに4つの質(関係の質、思考の質、行動の質、結果の質)があるのですが、良い循環は関係の質から高めるところから始まります。
悪い循環は結果の質を高めることから始まり、負のスパイラルに陥りやすくなってしましいます。具体的には図と説明を書きます。

病まない組織のつくり方 ―他人事を自分事に変えるための処方箋」参考

悪い循環
1. 成果・業績が上がらない(結果の質)
2. 対立が生じ、押し付け、命令・指示が増える(関係の質)
3. 創造的思考がなくなり、受け身で聞くだけ(思考の質)
4. 自発的・積極的に行動しない(行動の質)
5. 成果が上がらない(結果の質)
6. 関係がより悪化し、なすりつけ合い、自己防衛に走る(関係の質)

病まない組織のつくり方 他人事を自分事に変えるための処方箋

良い循環
1. 互いに尊重し合い、一緒に考える(関係の質)
2. 気づきがあり、共有される(思考の質)
3. 自発的・積極的にチャレンジ・行動する(行動の質)
4. 成果が表れてくる(結果の質)
5. 信頼関係が強まる(関係の質)
6. 良いアイデアが生まれる(思考の質)

病まない組織のつくり方 他人事を自分事に変えるための処方箋

minneではかなり良い循環の状態に近いと思っていて、維持して、さらに良くしていきたいところです。
関係の質を高めるために、僕は「対話」を大事にしてきました。
僕は対話を以下のように理解しています。

対話とは双方向のコミュニケーションを通して、人々の間に意味が流れるような話し合い。当然と考えている前提を、対話を通して探究することで、新たに意味づけがなされ、自分たちがもつ前提を発見していく。

対話型組織開発――その理論的系譜と実践」より

一方向から情報を受け取るだけでは対話は成立しません。
情報を受け取り、また自分で考えた意見を返す、インタラクションが必要になります。この意見交換を繰り返していくことで、それぞれのもっていた前提がアップデートされ、同期されていきます。
これを上長、デザイナーメンバー、あるいは他職種のメンバーと行っていくことで同じ目標に向かっていけるのではないでしょうか。

これまでにやったこと

事業方針の検討へ参加と理解

上で述べた役割を意識して、事業計画MTG、業績やKPI、アクション進捗確認の定例など事業方針の検討する場に参加し、意見交換をしています。
また事業部長やCDOと対話する頻度を多く持ち、事業や組織の方針を深く理解することに努めました。

メンバーとの1on1

デザインリードになる前から1on1をすることはありましたが、少し変化がありました。事業方針を検討したり、深く理解したことで、メンバーに期待していることを伝えれるようになってきました。
期待していることを伝えることは、メンバーが目標に向かって納得感をもって、自主性をもって取り組みやすくなるのではないかと考えています。

キャリア支援

自分自身のキャリアを考えながら、仕事に臨めるとモチベーション高くなれますよね。ただ悩む人も多いかと思います。
支援していきたい気持ちがあるけど、どう進めていけば良いかわかりませんでした。
そこでまずはみんながキャリアを考える際に何を大切にしているのかを調べることから始めました。
キャリア・アンカーという自分自身がどうしても犠牲にしたくない指向や同期、価値観を知る調査を行いました。1on1や評価制度に活かしていく予定です。

採用活動

カジュアル面談や選考をおこうなうことは前からあったのですが、スカウトなどにも参加し、HR事業部と協力して採用活動に臨んでいます。

さいごに

以上、デザインリード1年目の振り返りでした。
これからも「対話」を大切にしながらも、自分の役割はアップデートしながら、minneをより成長させていくために頑張っていきます。同じような状況の方々と繋がれると嬉しいです。
またペパボではデザイナーの仲間を募集しています!ぜひ興味を持たれた方はコンタクトや選考に応募していただけるともっともっと嬉しいです。


この記事はGMOペパボデザイナー Advent Calendar 2022の16日目の記事です!次はうえぽん!よろしくお願いします!


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