【Computer Science留学_01】デロイトトーマツコンサルティングを退職して留学を決意した理由
こんにちは。デロイトトーマツコンサルティングという会社を辞めて、YouTuberをしながらアメリカの南カリフォルニア大学院に進学している人間です。
海外大学へ挑戦する方は今後も増えていくと思うので、記憶が新鮮なうちに僕の経験を書き残します。アメリカ大学院のComputer Scienceを受験した体験談や合格のポイントを4回に分けて書きます。理系留学に興味がある方は読んでみてください^^
初回は「大学院留学のきっかけ」として、マインドや価値観に関する内容になっています。具体的な対策談は次回からです。
「デロイトを辞めるのは勿体無いよ」
最初に、僕の簡単な経歴は以下の通りです。
上記と並行してYouTuberもやっています。この変なキャリアをもっと詳しく知りたいと思って下さった方は以下の記事をご覧ください。
僕がデロイトを退職して留学を決意した際は、色々な人から「勿体ない」と言われました。確かにデロイトは総合系コンサルティングファームとして抜群の知名度と待遇を持っています。加えて、僕は半年〜1年後にはマネージャーに昇格出来るというタイミングでした。
そんな安定したキャリアを捨て、海外留学なんてリスキーなことをするのは、客観的に見たら少し勿体ないことかもしれません。しかし、僕は一切の迷い無くデロイトを退職しました。
デロイトでは「本当の安心」を得られない
デロイトでは自分の専門性や興味関心は考慮されず、重要なプロジェクトや炎上しているプロジェクトに放り込まれ、それを何とかする毎日でした。理不尽な上司やクライアントに対する不満もありましたが、それ以上に「自分がクライアントに価値貢献出来ていない」ことに不満を感じていました。
というのも、5年間の社会人生活を送る中で「スキルを活用して価値貢献する」ことが、僕にとって最も楽しく遣り甲斐を感じる瞬間だと気づきました。そして、そのスキルの希少性や品質が高いほど貢献度合も大きくなり、より大きな遣り甲斐に繋がります。
しかし、デロイトでは特定の専門性をつけることが出来ず、毎回分野が異なるプロジェクトに入ってその場しのぎで対応しているだけです。そんな状況では遣り甲斐や楽しさを感じることが出来ず、「本当の安心」を得ることが出来ませんでした。
本当の安心とは
さっきから使っている「本当の安心」という言葉は、「神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り」という書籍の中で紹介されているものを引用しています。「本当の安心」は以下の欲求感情が満たされた状態であると定義されています。
「仕事・趣味・人間関係」等、欲求を満たす手段は人それぞれですが、僕の場合は人生を熱中させる程の深い趣味がありません。加えて、ネガティブ思考で内向型人間の為、人間関係だけで自分自身を安心させることが出来ません。その為、僕は必然的に「仕事」を軸にして上記欲求を満たす必要があります。
圧倒的なハードスキルを身に着ける
本当の安心を得るに際し、僕に足りないものは「圧倒的なハードスキル」です。ハードスキルとは特定の業種や職種に特化したスキルのことです。対を成す言葉として、業種や職種に関係なく必要とされるソフトスキルという概念もあります。
僕は特定の専門性が無い代わりにソフトスキルが人より高かったので、どんなプロジェクトに入っても短期間でキャッチアップを行い、良くも悪くもその場しのぎの対応をすることが出来ちゃっていました。しかし、上述したようなその場しのぎでは遣り甲斐を感じず、自分を承認することが出来ません。
また、ハードスキルが無いと新しいことにチャレンジすることが難しいです。例えば「マーケティングが出来る」という強力なハードスキルがあれば、個人事業主として働いたり、教育スクールを作ったり、海外企業に応募したりと、色んな可能性が広がります。これは、「論理的思考力が高いです」みたいなソフトスキルだけでは不可能な挑戦です。
そのため、強いハードスキルを入手することで「承認」「挑戦」が入手出来る考えています。そして、その2つが入手できれば勝手に「つながり」も入手出来るはずです。そんな感じで「ハードスキルの獲得」を第一目標にしました。
ハードスキルは何でも良かった
ハードスキルといっても「法律・医学・マーケティング・会計・英語」など色々な選択肢がありますが、その中で僕はComputer Sceinceを選びました。これに明確な理由は無く、スキルの種類はぶっちゃけ何でも良かったです。「好きなことを仕事にする」ではなく、「仕事で得意なことが勝手に好きになる」という順番が正しいと思っているからです。
ということで、テクノロジーにめちゃくちゃ強い興味があるわけではありませんが、時代の流れや、自分のスキルセットとの相性でComputer Scienceを学ぶことに決めました。スキルレベルを高めるうちに勝手に「好きなこと」に変貌するはずです。
アメリカの大学院に留学する理由
ハードスキルを入手するだけなら日本でも可能ですが、どうせなら英語や新しい価値観を手に入れたいと思って海外に挑戦することにしました。有り難いことにYouTube収益も安定し、奨学金等を駆使すれば金銭的に何とかなりそうという理由もあります。
また、英語圏の中でアメリカを選んだ理由は、IT先進国で海外インターンのチャンスが大きく、かつ良くも悪くも色々とヘビイな体験が出来そうだと思ったからです。
投資をしないとリターンは無い
そうは言っても、留学は憂鬱です。もちろん楽しみやワクワクもありますが、わざわざアメリカに行って慣れない言語と文化に苦しみながらComputer Scienceを学ぶより、日本の素晴らしい環境でぬくぬく暮らす方が何億倍も快適です。
でも、これまでの人生を振り返ると、キツイ時期を乗り越えた先にはめちゃくちゃな成長と新しい世界が見えることを知っています。この成長は苦痛無しでは絶対に入手出来ません。デロイトで残業100時間超の中、クライアントから毎週理不尽に怒鳴られた経験なんて二度と味わいたくないですが、そのおかげで強靭なメンタルと度胸が身につき、修羅場をくぐり抜けたことで自己肯定感や大きな自信に繋がり、一緒に苦難を乗り越えた同僚と仲良くなり、結果として残りの人生の幸福度が大きく向上したと思います。
苦痛&成長をどこまで追求するかは個人の価値観や人生のフェーズ次第ですが、僕はまだ27歳なので、もう少し苦痛を味わっても良いんじゃないかと思っています。まだ人生を安定させるフェーズには走らず、もう少し先が見えないことへの挑戦や苦労を味わい、自分の価値観や見える世界を広げたいと思っています。そんな理由で、留学を決めました。
「02_受験計画作成とアメリカ大学院探し」につづく