【Computer Science留学_04】留学に向けた勉強と出国TODO一覧
こんにちは。デロイトトーマツコンサルティングという会社を辞めて、YouTuberをしながらアメリカの南カリフォルニア大学院に進学している人間です。
4回に分けて、アメリカ大学院のComputer Scienceを受験した体験談や役立つ情報を書いています。本日は最終回として、合格してから入学までのことを書いていきます。
受験結果
僕の受験結果は以下の通りでした。
僕が興味があった分野はデータ活用や機械学習だったので、Data ScenceとComputer Scienceの両方を受験し、Computer Science学部の2校から合格を頂きました。
そしてプログラム内容から南カリフォルニア大学への進学に決めました。こうして無事に大学院に合格しましたが、安心するのも束の間です。今までは留学の準備や仕事で一杯一杯でしたが、段々と「本当に自分がアメリカに行くのか…?」という現実が襲ってきます。
しかも、留学に向けてめんどくさい手続きがめっっっちゃくちゃ多い!!ということで、僕が留学までに行ったことを振り返っておきます。
01.大学入学手続き編
VISA申請
ビザを申請するには大学から「I-20」という書類を貰う必要があります。僕のビザ申請段取りはざっくり以下の通りでした。(種類によって違うので、詳しくはご自身で調べてくださいね!)
・大学のサイトに情報を入力
・大学がI-20を発効する
・大使館サイトから自分の情報を打ち込む
・ビザ申請の日程を予約する
・大使館に出向く
・郵送でビザが送られてくる
トータル1ヵ月くらいで終わりましたが、長いと3か月くらいかかるようです。余裕を持って着手しましょう。
ワクチン接種
大学から水疱瘡とかはしかとかのワクチン接種を指示されます。僕の場合は採血検査をしたら何故か全て抗体があったので、抗体証明を英語でお医者さんに作ってもらい、それを提出して終わりでした。
成績(原本)の送付
アメリカ大学の出願時点ではコピーしか送っておらず、成績の原本を送付していないので、大学からの指示に従って送付しました。
02.アメリカ生活準備編
スマホ回線の契約
アメリカでは「Dual SIM」で生活しています。昔は1つのスマホに1つの物理的なSIMカードしか入れることが出来ませんでしたが、新しいiPhone機種ではSIMが電子化されており(eSIM)、1つのスマホに電子的なSIMと物理的なSIMの2つを入れることが可能となりました。
そこで、僕は1つはeSIMで楽天モバイルを契約して日本の電話番号を保持しつつ、もう1つはアメスマという会社を使用し、アメリカ用のネット回線を契約しました。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
Wiseカード作成
アメリカでの支払い手段です。デビットカードとして大抵どこでも使えます。加えて、ATMから現金の引き出しが可能、日本からの送金が簡単、為替手数料が安い等のメリットが多く、留学生が絶対に作成すべきカードと言われていたので作りました。日本で作成出来るので、出国前に必ず手元に届くようにしておきましょう。
ドル建てクレカの申込み
「ANA CARD U.S.A.」は、日本にいながらアメリカのドル建のクレジットカードを作れる唯一のサービスらしいです。日常生活はWiseカードで困りませんが、アメリカのクレカも持っておきたいです。(※日本のクレジットカードも使用出来るが手数料が高い)
また、アメリカは「クレジットヒストリー」というクレカ利用履歴に基づく信用スコアがあり、このスコアが高いと色々と有利みたいです。ただし、アメリカの住所が確定し、実際に渡米するまでは手元に届きませんので、日本にいるうちに申し込みを完了させましょう。
日用品や薬の収集
大抵のものは現地調達可能ですが、薬や化粧水等、体に何かしら影響を与えるものは日本から持参した方が良いです。僕は「漢方薬・睡眠導入剤・ニキビ薬・湿布・化粧水・美容液・コンタクトレンズ」を収集しました。
03.出国準備編
引っ越し
一人暮らしの荷物はいったん実家に預けました。出国直前に引っ越したので、電気やガスの解約、家の立ち合い等でかなりバタついてしまいました。もっと早く実家に戻れば良かった…
免許更新
免許更新期限が丁度留学期間と被ってしまったので、まだ余裕がありましたが更新しました。渡米後すぐに運転する場合は、このタイミングで国際免許を取っておくと良いです。
住所変更&転送サービス申込
郵便局の転送サービスに申し込み、郵送物を実家に転送してもらうようにしました。今は郵便局行かなくてもネット完結出来るので便利ですね。
また、色んなサービスの住所を実家に変更しておきました。特にクレカの住所変更を忘れると、更新されたカードや重要なお知らせが届かないので要注意です。
サブスクの解約
渡米後に使わないサブスクは忘れずに解約しましょう!僕はジム・ウォーターサーバー・オンラインサロンを解約しました。
税金関係の対応
僕は留学前に会社を辞めており、かつ日本の個人事業を8月で一旦ストップさせたので、そこらへん諸々の対応を行いました。留学直前まで会社に勤めている場合は恐らく税関系の対応はありませんが、念の為ご自身で確認しておいてください。
納税代理人選定
日本に在住していた期間に発生したYouTube収益は確定申告をしなくてはいけないので、僕の代わりに実施して頂く人を選ぶ必要があります。僕は元々お世話になっていた税理士さんが引き受けてくれたので、簡単な手続きだけしました。
奨学金申請書類の準備
日本学生支援機構は入学後も奨学金申請が可能です。ちょうど授業が開始される9月初旬頃から応募が開始されますが、過去に必要とされた書類が公開されているので、どんな書類を準備すれば良いかおよそ分かります。
奨学金を申請する場合、渡米してからバタバタしないように、日本にいるうちから書類を用意しておきましょう。
海外転出届
1年以上の留学の場合は、通常海外転出届を出し、住民票を日本から外すことが一般的みたいです。(そうしないと国民保険や国民年金の支払い義務が生じる)
ちなみに、海外転出をしたら国民年金の支払い義務はありませんが、空期間を作らないように任意で年金に加入できるみたいです。僕はめんどくさかったので加入していません。
04.渡米準備編
航空券&ホテル予約
早めに取らないととんでもない価格になりますので、出来るだけ余裕を持ってチケットを取りましょう。また、僕は渡米後はしばらくホテル暮らしを予定していたので、ホテルも早めに予約しました。
Uber安全設定
空港から目的地まではUberを使用すると思うので、渡米後すぐに使えるように設定しておきましょう。最近はアメリカの治安が悪く、安全設定をすることが推奨されているので、こちらも日本にいるうちに対応しておきました。
入国審査の書類収集
アメリカ入国時には入国審査があり、I-20やビザ等必須書類があります。加えて、銀行残高証明書・大学の成績証明書・留学先大学の情報・滞在先等の書類を纏めておくとスムーズに審査が通るので、準備しておきましょう。
好きな動画のダウンロード
飛行機の中で見る為の動画をオフラインにダウンロードしました。僕はこの動画を参考に気になる映画をネトフリに詰め込みました。(ほぼ寝ていたので結局あまり見ていませんが…)
05.渡米後の対応編
移民ステータス更新
アメリカに入国するとI-94というフォームが自動で発効されます。オフィシャルサイトに自分のパスポート番号等を入力すると入手出来るので、それを大学のポータルサイトにアップしました。(詳しくは大学からの指示に従ってください)
授業登録&授業料支払
南カリフォルニア大学は移民ステータス更新が完了しないとクラス登録が出来なかったので、授業の登録と授業料支払いは渡米後に行いました。
家探し
大学の学生寮はベッドルームシェアかつボロい癖に家賃は普通のアパートと変わらなかったので、学生寮には申し込まず、アメリカについてから家を探しました。ただ、当たり前ですが慣れない環境で家を探して契約するのはかなり苦労しました。結局家が見つかったから良かったのですが、最初から大人しく学生寮に申し込めば良かったです。
DMV対策(カリフォルニアの運転免許)
車が無いと何も出来ないので、アメリカに着いてすぐに免許の勉強をしました。以下の記事を参考にして、免許取得を目指しています。
06.授業に向けた勉強編
Speaking練習
英語は基本的にSpeakingのみ行っていました。具体的には瞬間英作文とオンライン英会話です。他のスキルはTOEFLで鍛えられており、またListeningは後述する英語のオンライン講座によって鍛えれば良いと考えたので、苦手なSpeakingに特化して勉強していました。
Webアプリケーション作成
ポートフォリオとしてWebアプリケーションを作っておくと良いと聞いたので、ログインやポスト機能等、サーバーサイド機能を実装したアプリケーションを作り上げました。かなり大変でしたが、入学前に自分でアプリを作る経験が出来たのは良かったです。
Javaの学習
最初の授業はJavaやC#を使ってアルゴリズムの基礎を学ぶようなので、Javaの書籍を一冊勉強しました。基本情報技術者試験の解説をしているおかげでサクサク理解出来たので、2週間くらいでサラッと1週しました。
LeetCode
海外テック企業では面接でコーディングインタビューとやらが出題されるようで、その対策としてみんなLeetCodeというサイトで練習するみたいです。これは競技プログラミングみたいなもので、決められた条件下のお題に対し、プログラムを実装して解決します。ただプログラムを書けば良いのではなく、計算量やメモリの使用量等から最適なプログラムを考え、それを英語で説明出来るようにするという中々エグいことを要求されます。簡単な問題はある程度解けるよう、事前に練習していました。
英語のオンライン講座を受講する
コーセラを使って、プログラムに関連するオンライン講座を英語で受講しました。コーセラとは世界の一流大学や一流企業が提供する講座を受講できるオンライン学習プラットフォームです。
僕はスタンフォード大学が提供する「Divide and Conquer, Sorting and Searching, and Randomized Algorithms」という講座を受講しました。内容自体が役に立つことは勿論ですが、それ以上に英語の授業に慣れる観点でとても役立ちました。
内容の難しさと早口な英語と汚い板書が相まって、最初はさっぱり理解出来ませんでしたが、何度も動画を聞いたり、Chat-GPTを駆使しながら喰らいつくことで段々と理解出来るようになり、英語の授業を攻略するイメージが湧きました。加えて、日本語字幕はつけているものの、元の動画は英語なのでListeningスキルが向上し、専門用語にも慣れることが出来たので、一石四鳥くらいの旨味があります。海外大学院進学が決まった方は、事前にコーセラで英語の授業に喰らいつく経験を積むことを強くオススメします^^
Computer Scienceの受験体験談 おわり
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