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【Computer Science留学_03】出願準備とTOEFLの地獄

こんにちは。デロイトトーマツコンサルティングという会社を辞めて、YouTuberをしながらアメリカの南カリフォルニア大学院に進学している人間です。

4回に分けて、アメリカ大学院のComputer Scienceを受験した体験談や役立つ情報を書いています。本日は第3回目です。

第1回:こちら
第2回:こちら
第3回:こちら
第4回:こちら

アメリカ大学院出願に必要なモノ

アメリカ大学院は「合格者を決める為の要素」「不合格者を決める為の要素」という2つの要素があります。さらに、それらを「可変性(=今から頑張って変えることが出来るか否か)」で分け、独自に4つの象限に分けてみました。

これら6つの要素について1つずつ説明します。

(1)エッセイ

エッセイは大学院の合否に直結する書類で、最も重要です。自分の生い立ち、スキルや経験、志望動機等をまとめます。エッセイ1枚で済む大学もあれば、エッセイを「Statement of Purpose」と「Personal History」に分けて提出させる大学もあるなど若干の違いがありますが、取り敢えず1枚のエッセイを作っておけばOKです。出願時に大学の要求に従ってマイナーチェンジをします。

大学院に合格したい場合、エッセイだけは絶対にプロから添削を受けて下さい。エッセイが合否を決めますが、素人ではどんなに情報を読み漁っても品質に限界があります。ちなみに、僕は「Polymath」という理系留学コンサル会社にべったりサポートして頂きました。

ここで多くを語らずとも、メンバーの経歴と投稿されている記事の内容の濃さから、サービスのクオリティが伝わると思います。僕もPolymathさんに相談しなければ絶対に合格出来なかったと思うので、留学に興味がある方は、満枠にならないうちにとりあえず無料相談することをお勧めします。

エッセイは過去の経験を纏めるものですが、留学の為に新しい挑戦を行ってそれをエッセイに盛り込む等、今からでも変えることが可能である為、やや可変性が高い象限に置きました。

(2)推薦状

推薦状はこれまでお世話になった方に作成を依頼します。こちらも重要な書類の1つで、大抵の場合は3通が必要です。大学時代の教授(1枚)と会社の上司(2枚)というパターンが多い気がします。

推薦状は既に過去のことなので、今から変えられる部分は大きくありません。ですが、上司や教授としっかりコミュニケーションを取り、推薦人が忘れていそうな重要なエピソード等をしっかり擦り合わせておくことで、最大限信頼性の高い書類を作ることが出来ます。

推薦状及びエッセイについては、Polymathさんが開発したAIサービスを活用することもお勧めです。一部は有料限定記事になってしまいますが、書類の作り方が非常に詳しく書かれた記事の閲覧や、AIによる自動添削を受けることが可能です。(人気サービスのせいか、最近は時間帯によってやや重いです。)

(3)GPA

大学時代の成績で、トップ校に出願するには最低でも3.0が必要です。当然大学時代の成績なので今から変えることは出来ませんが、「WES」というサービスを使用することでGPAを底上げすることが出来ます。

WESとは世界的な信用評価期間であり、日本の成績をアメリカ基準に換算してくれます。アメリカと日本では成績評価基準及びGPAの算出方法が異なる為、信用評価期間が日本の成績をアメリカ基準に換算し、アメリカの大学はその値を基に私達の成績を評価します。この際、一般的にはアメリカ換算された方がGPAが高くなります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

(4)Prerequisite

これは大学院入学に際し、学部時代に必要最低限取得しておくべき単位のことです。Computer Scienceの場合、大半のケースで以下のような単位を取得していることが求められます。

  • 線形代数

  • 微分積分

  • 情報基礎

ただし、厳密な条件ではなく、比較的緩くクリア出来ます。それっぽい名前の単位を取得していればOKって場合もありますし、僕の場合は情報系のYouTube活動がPrerequisiteの役割を果たしてくれました。(実際に入学オフィスに問合せてOKを貰いました)

また、完全文系の方でもPrerequisiteを満たす方法はいくつもありますので、未経験だからと言って諦めないでください。詳しくは以下の記事をご覧ください。(さっきから紹介ばかりですみません。Polymathさんの記事の品質が高すぎるので、自分で書く意味が無いんですよね笑)

(5)GMAT/GRE

英語や数学に関する試験です。コロナをきっかけに、最近ではGMATやGREの受験を任意に設定する大学が増えてきたようです。

GMAT/GREはめちゃくちゃ難しい試験であることに加え、トップ校に出願する人たちは満点近くを取得します。その為、めちゃくちゃ頑張ってハイスコアを取得しても対して差別化ポイントにならないという、非常にコスパの悪い要素です。ですので、GMAT/GREをoptionalとしている大学に出願し、この試験を避けるという戦略が良いと思います。

実際、Computer Scienceプログラムではコロンビア大学や僕が通っている南カリフォルニア大学を始め、名門大学でもGMAT/GREを必須としない大学が増えています。MBAとかではまた状況が異なるみたいですが、CS志望なら相当な理由がない限りは避けて通ることを推奨します。

(6)TOEFL/IELTS

留学において最も苦労するポイントがTOEFL/IELTSです。これらはReading・Listening・Speaking・Writingの4技能から構成されるめちゃくちゃ難しい英語の試験で、トップ校は大抵「TOEFL100 or IELTS7.0」を要求します。

TOEFLとIELTSの換算は以下の通りです。同じ行にある場合は似た難易度なので、どちらの試験を受験するかは問題との相性で決めてOKです。

ただし、レアケースですが「IELTS7.0 or TOEFL85」みたいな謎の閾値を設けている大学もあるので、そんな場合はTOEFLが有利です。逆にIELTSの方が有利な閾値設定をしている大学もあるので、出願校の要件に併せて考えましょう。

また、裏技として「Duolingo」という非常にライトな英語試験を認めている大学もあります。その場合、Duolingoでスコアメイクした方がTOEFL/IELTSよりも圧倒的に少ない労力で英語要件を突破出来ます。(ただし、Duolingoを認めている大学は少ないので出願校が絞られる、留学後に苦労するといったネガティブ要素もあります。)

TOELFやIELTS等の英語試験は「足切り」の為に使われる試験です。TOEFLで100点が要求されている場合、90点では足切りに引っかかり大きな不合格要素になってしまいますが、100点を超えていれば、それが100点ギリギリだろうと120点満点だろうと合否に影響はありません。その為、必要最低限のスコアを目指しましょう。

ちなみに、僕はTOEFLを受験しました。元々TOEICを885点保持していて最低限の英語力があったので何とかなるだろうと思ってましたが、蓋を開けてみると地獄のような苦しみを味わいました。僕のスコア遷移は以下の通りです。(各セクション30点満点、合計120点満点の試験です)

本業とYouTube活動と大学院受験と、三足の草鞋を履いていたことも要因ですが、全くスコアが上がらずに人生で一番苦しんだ試験です。TOEFLの勉強法は3万文字くらい語れてしまうので、別途作成しました。

04_留学に向けた準備と出国TODO」につづく


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