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(三重県)紀北町地域おこし協力隊・西川みさ枝さん/銚子川ブランド力アップ

初めて紀北町を訪れた時は「マジ田舎じゃん!何もない!」と思いました(笑)

同時に「わー!来たー!」と憧れの田舎暮らしが始まることに興奮しました。

西川さんが移住するきっかけとなった
銚子川(ちょうしがわ)

「きほくる | 紀北町魅力ナビ」にお越しいただき、ありがとうございます。

今回ご紹介する“紀北町地域おこし協力隊”は「銚子川のブランド力アップ」活動をおこなっている西川みさ枝(にしかわ みさえ)さんです。

仕事がたくさんあり便利な都会育ちの西川さんが、なぜ紀北町の地域おこし協力隊になったのか、田舎暮らしの魅力などを楽しく語っていただきました。

■地域おこし協力隊とは
2009年度から総務省がスタートさせた制度。地域おこし協力隊は、1〜3年以下という決まった期間、都市部から地方に移住して地方自治体の委託を受けて、地域の問題解決や発展のための活動を行うもの。
令和3年度は6015名の地域おこし協力隊が活動し、任期終了後、およそ65%の隊員がその地域に定住している。

西川 みさ枝(にしかわ みさえ)さん
〇生まれ年:1969年
〇出身地と直近の居住地:愛知県名古屋市
〇着任年月:2020年12月
〇ミッション(活動テーマ):銚子川のブランド力アップ
〇所属:紀北町役場・商工観光課


1.これまで


ーーどんなお仕事をされていましたか?

西川さん(以下、敬称略) 学校卒業後10年ほどホテルで接客業をしていましたが、退職してキャリアアップのためにインターンシップでカナダに行きました。
帰国後は英語の絵本屋さんの営業を経て、事務職をやりながら週末起業でエステサロンをやっていました。

ーー好き(得意)な仕事は?

西川 ホテルの仕事は「接客業は私の天職だ」と感じるほど好きで、楽しかったです。

英語は小学生の頃から好きで、ずっと勉強を続けています。ゆくゆくは、英語×接客で「外国人向けのガイド」をやりたいと思っています。

透明度バツグンの銚子川

2.きっかけ


ーー地域おこし協力隊になろうと思ったきっかけは?

西川 地方創生の仕事を探していたとき、移住相談会に参加していました。その時、手にしたパンフレットに奇跡の清流「銚子川(ちょうしがわ)」の写真が載っていたんです。

それを見たとき「こんなに綺麗な川があるんだ!」と驚いたことを覚えています。

転職のタイミングで「地域おこし協力隊」という仕事を知り、地方にビジネスチャンスを感じていたし、田舎暮らしに憧れていた私にとって「これはいいかも!」と思いました。

情報を集め始めたら、以前パンフレットで見た「銚子川」に関する募集記事を見つけたんです。「これは何かのご縁かもしれない」と紀北町地域おこし協力隊に応募しました。

3.田舎暮らし


ーー初めての田舎暮らしの印象は?

西川 初めて紀北町を訪れた時は「マジ田舎じゃん!何もない!」と思いました(笑)

同時に「わー!来たー!」と憧れの田舎暮らしが始まることに興奮しました。

ーー田舎暮らしで困ったことは?

西川 引っ越し当日、「紀伊長島駅から新居までタクシーで行けばいいや」と思っていたのに、いざ駅に着いてみると駅前にタクシーが一台もいない!

調べたら町内にタクシー会社はなく、約20km離れた隣の市から呼ぶしかなくて「タクシーを待つ余裕はない」と新居までキャリアケースを引っ張りながら走りました。

最終的には、新居の大家さんが引っ越し業者さんの対応をしてくれていて助かったのですが、田舎暮らしの洗礼を受けた良い思い出です。

銚子川・平尾エリア

4.活動


ーー地域おこし協力隊としてどんな活動をおこなっていますか?

西川 私は都会育ちで自然体験をあまりしてこなかったので、着任した頃は「まずは紀北町の自然に親しみたい」と思って、熊野古道を歩いたり、アウトドアアクティビティに積極的に取り組みました。

初めて銚子川を見たときは「めっちゃキレイ!これ、ほんとだったんだ!」とびっくりしました。以前見たパンフレットの写真の美しい川が目の前にあることに感動しました。

銚子川・魚飛渓(うおとびけい)

西川 ミッションの『銚子川のブランド力アップ』については、「まずは銚子川の現状を知りたい」と思っていたのですが、着任1年目の夏(2021年)はコロナ禍で行動制限がかかり、いつもの銚子川を見ることができませんでした。

2年目(2022年)の夏は銚子川のほとりに案内所を設けて常駐し、ハイシーズンの銚子川の現状を見ることが出来ました。

3年目の現在は、銚子川周辺をガイドツアーするサイクリング事業を計画しています。車ではなく自転車に乗って銚子川周辺の自然と触れ合うことで「自然を大切にしたい」と思う人が増えていったらいいなと思っています。

ーー銚子川以外の活動は?

西川 地域活動をおこなっている人達の集まりに顔を出して思いや困り事を聞いたり、イベントを手伝ったりしています。

私はひとと触れ合うことが楽しいと感じるし、好きですね。

地域イベントで皆で仮装

ーー地域おこし協力隊の喜びは?

西川 仕事を通して、地域の人と仲良くなれるのが嬉しいです。地域の人とご飯を食べにいくのが楽しいですね。

ーー地域おこし協力隊の大変なところは?

西川 ずっと役場にいるので、地域の人に自分の活動を知ってもらいにくいところかな。

ーーあなたにとって、仕事とは?

西川 私にとって、仕事は生活の一部。「仕事」と「生活」を切り離せないですね。

私は仕事するのが好きだし、経験を積み上げていけるのが仕事の魅力だと思っています。

夕焼けの長島港(江ノ浦橋)

5.好きな場所・好きな言葉


ーー紀北町の好きな場所は?

西川 三浦峠かな。あとは、古里海岸から道瀬海岸の間にある展望台から朝日を眺めるのも好きです。

紀北町は豊かな自然が身近にあります。わざわざ出向かなくても、部屋の窓から山が見えるんです。休日は時間を忘れて眺めちゃいますね。窓から山が見える、海が見えるって本当にいいですよ。癒されます。

ーー好きな言葉は?

西川 高校時代から好きな坂本龍馬の言葉で「人間、好きな道によって世界を切り拓いていく」です。

ーー最後に、地域おこし協力隊に興味をもっている人へのメッセージをどうぞ。

西川 地域で自分の力を試したいと思っている人はぜひチャレンジしてほしいです。応募するときは、その自治体について良く勉強しておくことがおすすめです。例えば、応募の前に自治体の職員さんと話せる機会を作ってもらうとか、ミッションについての理解を深めておけるといいと思います。

ーー西川さんの今後の活動を楽しみにしています。今日はありがとうございました!

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取材時期:2023年1月
文:豊川(紀北町地域おこし協力隊)
写真:紀北町広報係・西川・豊川

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