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【第8回】空き家の利活用~その3『壊す』

こんにちは。
『週末は家にジッとしていられない』症候群発症中の紀北町地域おこし協力隊、ガーシーこと東谷です。
早くも近畿・東海地方まで梅雨入りした様子。今年は早いなぁ~。明けるのも早くなってくれたらいいけど。でもまぁ、雨も必要ですよね。梅雨シーズンなりの楽しみを見つけましょう!

さて、空き家の利活用のうち今回は、「壊す」についてお話しますね。
壊したら家自体なくなるやん!ほな、空き家どころじゃないんちゃうん?と思うかもしれません。「売る」も「貸す」もそうですが、空き家が空き家でなくなることは良いことです。それらも含めて利活用としてのお話しをしますね。

「空き家を壊す」を考える。

築年数が古かったり、痛みが激しかったりして修繕工事をすることもできない場合は、「壊す」という選択になります。
明らかに倒壊しそうな場合は、すぐに「壊す」という選択になりますが、修繕(改修)したら住める?住めない?と、どちらか迷われている場合は、役場に相談して耐震診断することをおススメします。
(のちに、木造住宅耐震化についてはお話ししますね。)
参考までに紀北町役場ホームページの「木造住宅耐震化」についてのページはこちらからどうぞ。
⇒【建設課】木造住宅耐震化

除却(解体)といってもその廃材の処理は法律で厳しく定められているので、個人で行うのはおススメしません。専門業者に相談することをおススメします。解体費用については、建物の立地条件や構造、規模で大きく変わってきますので、事前に見積りを取って説明を受け、検討してみてください。

特に前面道路が狭かったりそもそも道路に面していない場合は、重機(建設や運搬作業に使う大きな機械のこと)が入らないので、人による手壊しになり解体費用が高くなる可能性があります。

解体については、市町村によって補助金が出る場合もあるので、役場等にも相談してみるのも一つです。解体業者も紹介してくれる場合もございますのでまずは、役場へのご相談をおススメします。

ちなみに紀北町でも条件に合えば、解体工事について補助金が出ます。
木造耐震化の中でも触れますが、紀北町の解体工事についてはこちら。
⇒木造住宅の解体工事補助について

あと、解体前に考えるべき大切なこと。それは、解体後の活用策を事前に決めておくことです。なぜならば、土地だけになると固定資産税が高くなってしまう場合が多いからです。すぐに「住宅用地として販売する」「駐車場として使う」など具体的に考えてから解体してください。

一つの方法としては、解体して土地を売るのではなく、”古家付きの売土地”として不動産屋さんを通して売りに出すことです。その土地を買われた方が解体費を負担するというものです。解体費を負担する分、販売価格は安くする必要がありますが、売れるまで建物があるので、固定資産税が上がるリスクを避けることができます。やり方は様々ですので、不動産業者に相談して納得してから進めてくださいね。ただし、今にも倒壊しそうな空き家は除きます。

また状態にも寄りますが、古民家の場合、部分的にでも良い古材がある場合は、この古材が古材鑑定士による鑑定次第で売れる場合もあります。解体工事等費用を少しでも抑えることができる可能性があります。ただ、この古材鑑定士もどこにいるのかわからない場合が多いです。(インターネットにもまだ情報が少ないです。)住宅会社、工務店、設計事務所、解体業者などに勤めておられる方がその資格を持っている場合があるので、いずれかで相談される場合に一緒に聞いてみてくださいね。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、④の「住む」についての話をしたいと思います。


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