【第14回】空き家の利活用~断熱って何?その1
紀北町のガーシーこと、地域おこし協力隊の東谷です。
いやぁ~、梅雨明けましたね。もっと早く明けるのかと思っていましたが、予想が外れてしまいました。もう、夏ですね。紀北町の夏は意外と涼しく感じます。特に朝晩は。日中も京都よりは暑くないかなと感じています。
さて、今回は断熱についてのお話しをさせていただきます。住宅の性能の話しなので少し眠くなるかもしれませんが、「アッ、そう考えたら断熱もわかりやすいね!」とか、「断熱についてもちゃんと考えないとね。」と思っていただけるよう、噛み砕いてわかりやすくお話しできればと思います。
何度も言いますが、耐震とか断熱とか住宅の性能に関することって眠たくなりますよね。ただ知って損はないどころか、知らないと損するほど本当はとっても大事なことだし、皆様に知ってほしいと思っています。耐震改修の話しでも少し触れましたが、改修するときや新築で家を建てる時の優先順位で言うと、住宅の性能のことってとても低いんです。でも、住み始めて後悔することって何ですか?と聞いたアンケートでは、上位ほど住宅の性能についての内容が多かったのです。なので、少しでも興味、関心を持っていただければ嬉しいです。後悔しないために。
では早速ですが皆さん、断熱、断熱材とか断熱改修、気密と聞いて何を想像しますか?それとも、何かよくわからないですか?保温とかのほうが馴染みがありますよね。水筒とかポットとか。。。
断熱とはその名の通り、熱を断つことです。保温も言葉通り、温度を保つことです。国語辞典的に言うと少し違うようですが、よく似ています。用途によって分けているとも言われ、建築用は断熱材、工業用は保温材(保冷剤なども)という感じで使い分けているようです。
建築で使われている断熱材とは、家の中の温度が外気温に左右されず外の熱を断って室内の温度を安定させるために使う材料です。建築基準法では、外気にあたる部分に断熱材を入れることになっています。熱って身近なのに意外に複雑で、熱の伝わり方にも様々あるのですが、ここでは割愛させていただきます。(またの機会に。。。)
次に気密ですが、これは何となくわかりますよね。空気を漏れないように密閉すると考えるとわかりやすいかな。そう聞くと気密性の高い家の中は、少し息苦しい気もしますが。。。
気密性と断熱性を高めると、家の中のどこにいても、温度を一定に保つことが容易になります。住宅業界に限っていうと、日本は欧米とくらべてかなり遅れています。自動車業界とは違い、技術はあるのに住宅の技術はなかなか認知されず進化しない状態です。ここ最近はようやく日本の中においても気密や断熱のことに触れるようになってきました。建築基準法でも様々な施策が出てきました。温熱等級、C値(住宅における相当隙間面積)、Ua値(外皮平均熱貫流率)という言葉も少しずつ認知されはじめました。少し難しい言葉が出てきました。すみません。。。
今回は何かしらよくわからない言葉の説明は抜きにして「断熱」について、何となくイメージしていただけると嬉しいです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、断熱についてもう少し感覚的にわかりやすく説明していきたいと思います。
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