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【日仏オンライン対談】亀田縞×トワルドジュイ(後編)

クラウドファンディング開始にあたり、亀田縞とトワルドジュイについてもっと知ってもらおうという対談企画。(【日仏オンライン対談】亀田縞×トワルドジュイ(前編)もご覧ください。
後編は今回のプロジェクトとそれぞれの生地の未来について語っていただきました。



(竹内)ジュイと亀田縞の2つの魅力を掛け合わせるという今回の企画の内容を聞いたときどう思われましたか?
(松島)もともと、私はフランスが大好きで、亀田縞の作品をフランスで販売できたらいいなという想いもずっとあって、そんな中、お店を訪ねてからの流れでこの話をいただいた時は
「ああ、フランスだぁ!フランスと関われるなんて、みたいな」(笑)
(竹内)(笑)

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(松島)なので、今回Makuakeで販売することで、亀田縞を知らない日本のみなさんに知ってもらうことももちろん大事ですけど、
これをきっかけに、日本の伝統生地をもっとフランスでもアピールできればいいなと思います。
(松島) 竹内さんは、本企画の発案者とのことですが、kihoメンバーが企画をどんどん進めていった結果できあがった商品や今現在の状況について、どんな印象をお持ちですか?思ってたのと違う!とかありますか?
(竹内)いやいや!ほら、でも私も昔からせっかくフランスにいる日本人として、日本の良いものとフランスの良いものを掛け合わせたものができるといいなと思っていたので、まずはこういう掛け合わせた商品ができて嬉しいというのが一番です。
そして、トワルドジュイって、カルトナージュの世界では有名だけど、カルトナージュをしていない人にとってはトワルドジュイって何?って思う人も多いと思うから、こういうバッグとかジャケットとか、ファッションとして身に着けられるもので、より気軽に楽しめるものができたのはすごく良かったと思います。
松島さんや依知川さんのようにファッションの専門の人たちとできるというのもすごくありがたいですし。

それからさっき松島さんが言われていたフランスでの販売についてですが、日本のものってフランスの人たちにとても人気があるんですよ。
カラフルなものじゃなくて日本独自の渋さとかが受けている感じがあるので、亀田縞もそのままの姿で持ってきても全然いいと思うし。
    
あと今回作ってみて、トワルドジュイと亀田縞の組み合わせって、なんだか和風な感じもするし、その絶妙なバランスがフランスの人にも受けるんじゃないかと思います。      
(松島)まーでも最初は結構苦労しましたよね。渋い亀田縞の色合いと鮮やかなフランスの色合いを合わせるの。立川さんはいまだにこれ合ってるのかな~って言ってる(笑)
でもセイランと青田風なんか、「これだ~!」って感じで最終的にピッタリ合ったりして。

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(竹内)色合いももちろんそうなんだけど、ジュイと縞だとどうしてもデザイン的にジュイが目立ってしまうのだけど、あわせる縞生地の質はとても重要で、亀田縞は質が良いので、よりジュイの良さが引き立っていると思う。
(松島)確かに。安っぽい縞生地と組み合わせると、デザインまで安っぽく見えたりしますもんね。そういう意味では亀田縞の品質の良さが生きていると思います。
掛け合わせるもの同士が質の良いものっていうのはすごく重要なんですね。
(伊藤)お時間もなくなってきましたので、最後に、それぞれ、トワルドジュイや亀田縞のこれからについてお伺いできればと思います。亀田縞の未来はどうなってほしいですか?
(松島)亀田縞は日本でも広くはまだ知られていないのだけど、フランスを始めとして世界にももっと知ってほしいですし、2件しかない機屋さんが3件に・・という風に若い世代の人にも広がってほしいです。
さっき、トワルドジュイが、雑誌の中で花柄のお皿を合わせたり、すごく今っぽい使い方をされていたと言ってたんですけど、その雑誌ってモード雑誌なんですよね。そんな風に亀田縞も新しい使い方を提案できればいいなと思っています。    
今回使っている「夏雨」を亀田縞で作ってもらったのは「どうしても世の中に自分の気に入ったストライプがなかったから」なのですが、
私は普段からベーシックなアイテムに少しだけモードを足すことが好きだったので、結果的にモードっぽい要素も含んだ感じの縞になったと思います。

そんな感じで、もともとは農作業の風景に合うように作られていたと思うけど、もっと、今の時代に合わせたデザインに変化しつつ肌触りの良さとか独特の風合いの良さを残していければと良いと思っています。
(伊藤)トワルドジュイはどうでしょうか。
(竹内)トワルドジュイはフランスではどちらかというと古典で、年齢層の高い人が使うちょっと古いもののイメージなんですよ。
世界中にコレクターがいたりするけれど、基本的にはアンティークとして扱われているというか。
ディオールなどのコレクションで使われることで見直される風潮もあったりはするんだけど、出た一瞬だけ話題になって、なかなか一般の人までは広まらないんです。
なので、今回のようにもっと日常のファッションなどにどんどん使っていったらいいと思う。
これまでずっと残っているデザインではあるから、いきなり消えてしまうことはないと思うのだけど、ただ古典として使われるだけだったらもったいないと思います。
(松島)メゾンだと逆に手が届かないもの~という風にも見えちゃいますし、モードすぎちゃうところもあると思うので、私としては、ジュイの良さを残しつつ、ちょっとモードをプラスくらいが日常にも使えて今っぽくできると思います!
(竹内)うんうん。良いところを時代に合わせて、日常に広めていきたいですね!


10~30分くらいを想定していた対談でしたが、終わってみたらしっかり45分。二人とも考えに共通する点が多かったようで、終始頷いている姿が印象的でした。

ということで、トワルドジュイと亀田縞について、少しは理解を深めていただけたでしょうか?
次回はフランスで直接対談ができますよう、下記サイトでの応援もどうぞよろしくお願いいたします!

12月1日~1月16日まで、kiho商品の受注販売と、フランスで販売するための支援金・活動報告レポートの販売を受付ております。
kihoのちょっとモードな商品を、是非一度、下記、専用サイトにてご覧ください。(画像をクリックすると移動できます。)

Makuake|<フランス×日本>伝統生地で仕立てる、誰の個性にも似合う洗練ジャケットとバッグ|マクアケ-アタラシイものや体験の応援購入サービス


   


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