自分の商品の良さを実は知らない
本物思考勉強会 第3回目の報告
先日、第3回目の本物思考勉強会を開催しました。今回のテーマは「論理」でした。私たちが日常的に使っている論理展開といえば、すぐに思い浮かぶのは「起承転結」ですが、他にも人を納得させるために活用できる論理はいくつも存在します。今回はその中でも特にすぐに活用できそうなものを3つ紹介しました。
1. 弁証法
2. トゥールミン・ロジック
3. 演繹と帰納
これらの論理手法が具体的にどういうものかについての詳細はさておき、今回はこれらを使って、それぞれの参加者が販売している商品やサービスをどうアピールするかを考えるワークを行いました。
ワークショップの成果
他の人の意見を聞きながら自分の商品を見直すと、思いもよらなかった言葉がキーワードになったりして非常に面白い発見がありました。このワークを通じて、もう一つ、改めて訓練が必要だと感じたのは「言葉の意味の細分化」です。
言葉の細分化
例えば、食リポで「美味しい」以外の言葉を使って表現しろと言われることがありますよね?その場合、どういう美味しさなのかを言語化しなければなりません。つまり、「美味しい」という表現を細分化して詳細に説明することが求められるのです。
自分が良いと思っている商品がどう良いのかを、さまざまな視点から語れるようになることが重要です。これがすぐに思い浮かばないからこそ、マーケティングにはフレームワークが存在するのだと改めて腑に落ちました。
フレームワークとは、注目するテーマがあって、そのテーマに沿って視点を変えて考えるためのツールです。これを丁寧に活用することで、自分の商品がより明確に理解できるようになります。
言葉の定義の重要性
ただし、その人が使っている言葉の定義が曖昧だと、出来上がったものもぼんやりしたものになってしまいます。やはり、しっかりと言葉を使いこなす能力を身につけることが必要です。
印象に残った問い
今日思い出したのは、知り合いの社長さんが教えてくれた非常に面白い問いです。それは、
「砂糖の味を説明しなさい」
というものです。当然、「甘い」という言葉はNGワードです。皆さんならどう説明しますか?
私の答えは「強制的幸福感」です。この答えは、以前見た「戦場のピアニスト」という映画のワンシーンが影響していると思います。普段何気なく使っている感覚の言葉も、このように深掘りして考えてみると、自分のその感覚に対する価値観が浮かび上がってきます。
言語化と直感
こういった言語化のプロセスは、直感を鍛えるのにも役立ちます。直感は五感を鍛えることで磨かれると言われています。直感は何かが突然降ってくるわけではなく、その場にある情報をキャッチしている状態なのです。そのキャッチする能力が五感です。
五感を鍛える方法
五感を鍛えるための一つの方法は、「ながら」をやめることです。例えば、ご飯を食べながらテレビやスマホを見ないことです。このように一つのことに集中することで、感覚が鋭くなります。
しかし、感覚を鍛えるにはそれを言語化することも重要です。例えば、食べたものを再現する際、どんな味を感じているかを具体的に言語化することが求められます。スパイスや出汁、食材の特徴を理解するためには、言語化が不可欠です。
まとめ
言語化することで、直感が鍛えられ、感覚が鋭くなります。自分の中で何が起こっているのかを言葉にする習慣をつけることで、直感力を高めることができます。皆さんもぜひ、言語化を通じて自分の直感を鍛える練習をしてみてください。きっと新たな発見があるはずです。
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