ひんやり
90歳のおばあちゃんに「奥さん」と声をかけられた。他人に奥さんと言われたのは生まれて初めてだったけど、そう見える外見になったんだなと思った。新鮮だったけど、あんまりびっくりしなかった。
認知症の方だったんだけど、けっこう話ができたのでそうとは思えなかった。
(あ 今数羽のカラスが外で鳴いた)
話す人がいないらしい。わたしが相手になりたいと思ったけど、毎日ずっと話せるわけじゃないから悩んだ。今後ちょこちょこ話せたらいいな。
肌がきれいと言われたので、化粧してるからと答えた。照れる。化粧品を塗りたくっていてよかった。
年齢を言って若いとびっくりされた。ここでは言いにくいね。
手を握られた。あったかいねと言われた。おばあちゃんの手は冷たかった。おばあちゃんは温かいお茶を持っていたので、これで温もってくださいと言った。冷え性か?歳をとると血流が悪くなるのかな。
心も手と同じように温かいんだよと言われて嬉しくなった。そうでもないと思うので、手みたいになれるように頑張ろうと思う。
その後おばあちゃんはトイレに行きたいとのことだったので、別れた。
褒められるとは思わなかった。嬉しかった。楽しく長生きしてほしいね。
(この記事、ただの自慢でしかないので消そうと思ったのですが、消し方がわかりません あああ)
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