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ラダックでトレッキング マルカ渓谷の標高5300mの美しい景色
ラダックのマルカ渓谷(マルカバレー)トレッキングの後編です。前編は下記の記事です。
【4日目】
Hankar2→Nimaling Base Camp
3日目で宿泊した荒野ハンカール2からニマリン・ベースキャンプへの日程です。
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ハンカール2を早朝に出発します。最初は一本道ですが、道は途中から分かりづらくなります。谷間沿いに登りながら進みます。
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ひたすら歩きます。ラダックのマルカ渓谷特有の雄大な光景の中、歩くのが楽しい道中です。
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美しい大自然の中を進みます。ここら辺は本当に美しい。個人的にはネパールのアンナプルナ・ベースキャンプまでの道中より歩いていて楽しかった。
ハンカール2からは登り道が多い。と言うよりほとんど登りです。急登ではなく、ずっとじわじわ登る感じ。どんどん標高を上げます。
既に標高は4000m以上。
同行したアリスは「息ができない!」と言って苦しんでいた。
僕とガイドにかなり遅れて登ってきて「遅くてごめんね」と言いつつ、高山植物の写真を撮りながらマイペースで来ていた。さすがフランス人。
ニマリン・ベースキャンプ付近は動物天国で、野生のマーモットやウサギ?山ネズミ?類や、馬、ヤクなどで溢れている。
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ニマリン・ベースキャンプ到着。6時間くらい歩いた。標高が高い(4000メートル付近)ので平地を歩くのと全然違い、結構疲れました。
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本日はテント泊。ベースキャンプで各国の登山者やアウトドア愛好者たちとお茶を飲みながら交流し、楽しい時間を過ごす。海外でトレッキングってこういった交流が楽しいのです。
何故かここでもラダック人に間違えられる。チベット人やネパール人、ラダック人などに間違われるのはいつもの事ですが、僕は純ジャパニーズです。
因みに、二マリン・ベースキャンプは標高4841mらしい。高い標高なので高山病の症状が出る場合があるだろう。
ベースキャンプには残雪の6000m級の山々に単独でアタックする強者も居た。彼らは各国の山々で凄い経験を持ち、肉体的にも明らかに強そうなスイス人登山家とかでした。改めて、マムートやアクテリクスは彼らが着ると格好良さを増すと感じた。軟弱ハイカーの僕がアークテリクスを着ていると「なんだかなー」と感じる。
なお、ニマリンには他の宿泊地同様にぼっとん式のトイレもあるが、かなり汚いです。
他の隊のガチ系の経験豊富なガイド達と話し、「僕らは山が好きだが、山は僕らの事を好きではない」と言っていた言葉が心に残る。深い。
【5日目】
Nimaring→Chogdo
今日はニマリン・ベースキャンプから標高5300mの峠越え。その峠からチョグドへ向かいます。ベースキャンプの標高4800mから5300mへひたすら登る。
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峠を目指します。途中からかなりの急勾配になります。ここは既に4800メートル以上の地です。流石に息が切れます。
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景色がダイナミックすぎて、一見、なだらかな丘に見えるが実際には急登。
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こんな感じ。急勾配です。ひたすらの登りです。既に標高5000m近い。
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峠の上に到着。ズドーンとした景色が広がります。標高5300mやー。
いや正確には5200m位かな。まぁいーや。美しいです。
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ただただ美しいです。
タルチョ、たなびく。風が猛烈に吹いておりました。
僕は高地順応がうまくいったのか、比較的、楽に登る。同行者のアリスは苦しそうだった。5200メートルは割と高いです。富士山は3776メートルです。
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一休みしてチョグドへ向かいます。景色を堪能しすぎると、ここからが長いです。ひたすら下り、砂利道を歩く。
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再び川が多くあります。落ちたら笑えます。
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5300メートルの峠を越えてからが勝負です。川を複数渡る。浅いように見えるが結構深い。流れも急。幅の広い川もあり、飛石をジャンプしながら越える。体力より運動神経の方が重要な気がする。
アトラクション満載で楽しい道です。
後ろ姿で見えるのが、僕らのガイドさん。超経験豊富のプロのガイド。ラダックのガイドには半素人も居るが、彼は本気系ガイド。
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荷物を運搬してる馬さん。猛烈な勢いですごい急な坂道を登り下りする。お疲れ様です。僕らは馬が下ってきている道を登る。すごい急坂です。大変です。
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チョグドへ到着。6時間位歩きました。5300メートルの峠のハイライトが前半にあるので長く感じた。
写真の時は曇りだが、ほぼ晴天で心地よかったです。心地よい疲れと達成感。よきトレッキングでした。
普通はチョグドからレーへその日のうちに車で戻る。僕らは翌日ゴンパ(チベット寺院)巡りをするので、チョグドで宿泊。チョグドでは客待ちの車(ジープ)が複数待っています。その日にレーに戻りたければチョグドでシェアジープと交渉できます。
めでたくトレッキング終了。
お疲れ様でした。
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