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ロードマップ|起業までの道標

これまで、私の起業体験と、いくつかの具体的な職種になる方法を簡単に綴ってきました。
今回は、起業のための副業ロードマップ6Stepをご説明します。
どんな仕事なら需要が高いのかを知る市場調査・Step1からスタートし、起業準備・Step6まで到達したら、晴れて起業! となります。


ロードマップ6つのStep

「起業のための副業ロードマップ」は、大きく6つのStepがあります。
失敗しない起業を実現させるためには、Step1が最も重要
まずは、全体の流れを把握して、読み進んでください。

6つのStepを経て起業!

Step1:市場調査!

Step1は「市場調査!」です。といっても、難しく考える必要はありません。実際に、クラウドソーシングやマッチングサイトを閲覧することで、どんな仕事に需要があるかを調べます。

①需要の高い副業は何か?

ここでは、スキルマーケット「ココナラ」を実際に閲覧して、下記3つのポイントで具体的な副業案件を探してみました。

  1. 全体で募集が多い案件のジャンル

  2. 募集の多い案件の価格帯

  3. 数も価格もバランスの良い募集案件のジャンルや職種、必要スキル

「ココナラ」で、時給制継続(業務委託の仕事)を探すと、2024年10月24日10:25時点では、下記の結果でした。

  • デザイナー:募集37件 価格帯1,200円~4,000円

  • エンジニア:募集18件 価格帯1,000円~12,500円

  • マーケティング:募集59件 価格帯1,000円~4,000円

  • 事務ビジネスサポート:募集56件 価格帯1,000円~6,000円

ココナラ「「すべての職種」の継続(業務委託)の仕事を探す」時間単価

②数年後以降も需要が高そうな副業は何か?

数と価格バランスの良い募集案件のジャンルや職種を見つけたら、将来的に需要が見込めるか、確認しましょう。
例えば、「デザイナー(Webデザイナー)」の数年後以降も需要が高いかを調べます。

Googleでキーワード「Webデザイナーの需要予測」を検索してみました。記事「Webデザイナーの将来性は?需要や生き残るためのポイントを解説」が最上位にヒットし、「ECを中心に年々、需要は増加している」という結果がわかります。

レバテックキャリア「Webデザイナーの将来性は?需要や生き残るためのポイントを解説」

③どこで起業するか?

ネット上だけで全てを完結できる職種・案件であれば良いのですが、コロナ禍が終わり、フルリモートの仕事は確実に減ってきています。一部出社型もありますが、東京などが中心。
現在のお住まいがどこか? によりますが、案件が集まっている地域に容易に行ける場所が有利でしょう。
しかし、競合も集まっていると思ってください。

④どこなら競合が少ないか? 弱いか?

別記事「地方起業のチャンスに気づく|都内の倍額!? 100万円超えのホームページも!」にて、私が地方で出会ったお仕事の、ご説明をしていますが、地方は人材が不足しています。そして、競合も少ない
地方の副業、起業を検討されるなら、2021年から本格的に「地方副業サービス」を開始した、リクルートの副業マッチングサービス「サンカク」を参考にしてください。募集されてる案件の内容、必要なスキルや経験を確認してみましょう。

リクルート 副業マッチングサービス「サンカク」

Step2:候補の絞り込み!

Step1の「市場調査!」を行うと、自然に『これは無理かな?』『やりたくはないな。』といった、好みのバイヤスがかかります。
ここで、需要と自分の好みがマッチすれば、最も自分に適した副業の選択になります。

①やりたくはない職種を外す

Step1で起業を前提にした副業の職種や業界の候補ができたら、やりたくない職種を外していきましょう。
残った候補が、前述の需要と自分の好みがマッチした副業に近いものです。

②直ぐできるものと学習が必要なものを分類

候補の中で、事務サポートや電話相談など、直ぐに着手できるものと、エンジニアなど、学習が必要な候補を分類します。学習が必要な候補が複数ある場合は、優先順位をつけてください。

Step3:行動開始!

Step2の「候補の絞り込み!」が終わったら、いよいよ、行動開始です。ここで、注意が必要なことは、できるだけ早く行動に移すこと。副業をはじめられない理由の一つに “行動を起こさない” という実態があります。モチベーションが高いうちに、行動しましょう。

①直ぐにできる職種の副業マッチングに登録・エントリー

Step2で絞り込んだ「直ぐにできる職種の副業」は、候補選びに使用したマッチングサイトやエージェントサービスを登録し、案件が残っている状況でエントリーしましょう。
実際にエントリーすることで、必要な準備スキルシートや職歴のまとめなど、具体的な作業が見えてきます。

②学習できるサービスを比較してから申し込み

学習が必要な候補がある場合、教育機関を幾つかピックアップして、受講料ライセンス取得の条件やサポート、学習中および修了後に具体的な案件の紹介があるかなど、比較します。
その後、講座や学校説明会に参加したり、体験学習を申し込むなど、無料体験で自分に適しているかを判断しましょう。

Step4:実績づくり!

Step4は、副業の受託案件で実績づくりになります。実際に案件を受けはじめると、スキルや知識の習熟度とは違った、お客様とのコミュニケーション取引条件設定の難しさなど、別の課題も出てくるでしょう。
しかし、あまり悩んではいけません。なぜなら、起業するために、副業で様々な取引や進行管理方法に慣れることが目的だからです。

①副業で実績をつくる!

委託案件に必要なスキルシートなど、最低限の準備もでき、実際にエントリーして受託するまで続けてください。
応募条件に適合している案件には、単価が高い順に、同時にいくつもエントリーしましょう。書類審査が通過し、ネットミーティングでお話をすると、募集内容と実際の業務が、かけ離れている場合があります。
受託するかどうかは合格してから決めるつもりで、できる限りエントリーしましょう。

②学習サービス経由で可能な実務に参加

フリーランス育成講座やエンジニア教育機関で学習をはじめた場合は、学習サービスを経由して受託可能な実務に参加しましょう。
特に、フリーランス養成講座は、レベルに合わせてトライアルできる案件をもっています。
無理なく、案件の具体的な制作方法なども、指導が得られるため、おすすめです。

Step5:高単価案件獲得準備!

Step4で、ある程度の実績ができたら、高単価案件の獲得準備に入ります。
職種によっては「ポートフォリオ」と呼ばれる作品集が必要になりますが、共通の準備は、自分がスタートした副業と同じ業務を行っているコンサルティング会社などの専門企業外部ブレーン募集に応募単価の高い案件が集まっているマッチングへ登録することです。

①専門企業の外部ブレーン応募

ここでさす専門企業とは、WebデザイナーやWebライターを選んだ方であれば、Webコンサルティング会社Webマーケティングを専門にする会社です。
応募する際は、最初に料金表など受託しているサービスの価格を確認します。
クラウドソーシングとは、桁違いの金額で取引されていることに気づくでしょう。
元受けが高額案件を受注していれば、そこから受託する案件の単価は自然に高くなります。

②高単価マッチングへの登録

一般的にクラウドソーシングと専門のマッチングエージェントでは、取引されている単価の相場が異なります
また、同業種・職種を扱うマッチングエージェントでも単価の相場が異なりますので、複数を比較し、3ランク程度に分類してから各ランク1社は登録することをおすすめします。
登録した時点で自分がもっている無形財産(実績、知識、スキルなど)で、どの程度の相場の案件が受託できるかを確認できるからです。

Step6:起業準備!

Step6は、「起業準備!」です。個人事業主としてサービスを受託、または、商品を販売するための準備を開始します。
ここから、お問い合わせの受け皿となるホームページ制作流入経路としてのSNS運用開始具体的な案件受託アプローチとしてのお問い合わせフォーム営業をスタートします。

①ホームページ制作

ホームページは、自分の事業を伝えるツールです。そして、地方で起業する際にはSEO対策を実装することで、集客ツールにもなります。
ポイントは、どんなサービス・お客様へのメリットを提供しているかと、料金を明確に伝えることです。

②SNS運用開始

SNSは検索エンジン以外からの流入・タッチポイントとして運用を開始してください。
フォロワーは、なかなか増えないかもしれませんが、Google検索にAi検索「AI Overviews」が正式に導入された2024年8月15日を境に、SEO業界では、検索流入以外の流入動線づくりも重要視されています。

③問い合わせフォーム営業スタート

個人事業のスタートは、一人で全ての業務を行います。営業に出かけて行く前に、できるだけ見込みの高いお客様を見つけることが重要です。
お客様が集まるマッチング、優良の顧客をもっている専門企業、といった2つの経路であれば、営業は必要ありませんが、起業後に特定のエリアや直受け案件を獲得するためには、副業中から取り組みやすい問い合わせフォーム営業からはじめるのが良いでしょう。

継続とスポットの受託が安定したら起業!

副業中に、継続性のある案件と単価の高いスポット案件の受託をしていき、安定したら起業です。
Step6は、外部から見ると、既に起業しているように見えますが、安定するまでは、会社を辞めずに準備と受託案件の対応をします。
できるだけ、安心して暮らせる環境を整えてから起業するほうが、失敗はしづらいでしょう。

皆さんの起業が安全で豊かなものになりますように。


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YT-SB|無茶から出た堅実! 起業・副業アドバイザー
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