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童話の挿絵を描きました(その6)

ウミネコ童話集に参加しておりまして、
今まで5作品に挿絵を描かせて頂きました。


この度、挿絵を描かせて頂いたのは
あむのさんの書かれた『ウミネコ書店』という童話です。
ぜひ挿絵の先に童話をお読み下さい。

黒ネコの少女カエデが苦しさの中でも
自分の拠り所を見つけ、
本の中に広がる世界に勇気をもらって
歩みを進めようとする。

物語の最後でもまだカエデは葛藤の中にいます。
劇的に好転する奇跡のようなハッピーエンドも気分が晴れますが、
このお話のように不器用ながらも少しだけ勇気を出して変化をしてみたという結び方は自分と重ね合わせてリアルに感じ、共感します。

今後のカエデがどうなるか分かりません。
どんな未来が待っているのか。
それでも勇気をもらえました。
あむのさん、素敵な作品をありがとうございます🙇‍♂️


そんな素敵な童話に描かせて頂いた
挿絵がこちらです

ウミネコ書店の入り口


本の中に広がる世界


挿絵のポイントとしましては
まず、本棚描くのめちゃ大変💦
今までの挿絵もヘビの鱗とか、蟻とか細かい作業がありました。

なにも「細かい描き込み」を自分の持ち味にしようとしてるわけではないんです。。
できる事なら避けたいくらい。
でも頭に描きたい構図が浮かんでしまったからにはしょうがない。
面倒くさいから描きやすい構図に変えるというのはしたくないので頑張りました😅

次に、
ウミネコのおばあちゃんが難しい。
鳥をモチーフに「おばあちゃん感」を出すのってどうするの??💦
シワとかほうれい線とかおばあちゃんっぽさを出す描写が鳥に合いにくいので難しかったです。
くちばしをシワシワにする訳にもいかんし。
何とかおばあちゃんらしくなったでしょうか?

そして、
本の中に広がる世界をどう描いたらいいのか。
カエデが窮屈な世界から放たれる広い世界。
この表現を何パターンも描いてはボツにしてを繰り返していたら締め切り間際になってしまいました。

本の中の世界はカエデの心ともリンクするように考えました。
イジメや大人からの抑圧、それでも這い上がり登ろうとする強さ、大切な物に出会う幸せ、そしてやがては大空を自由に飛び回って欲しいという願いも込めて。


これでウミネコ童話集の6作品に挿絵を描かせて頂きました。
本当に楽しかったです!

改めまして
ぼんらじ編集長、素敵な作品を書いて下さった著者の皆様、ありがとうございました!

編集長はまだ大変そうですけどね💦
応援してます!




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