自分が落ち込んでいる時は、他人に親切にしましょう
気分の落ち込み回避策
こんにちは、ぱんだごろごろです。
このタイトルは、気分がくしゃくしゃした時には、誰かにちょっとした親切をすると、された相手の嬉しい気持ちが自分にも伝わって、自分の気持ちも上向きになれますよ、という意味です。
元気のない時、ちょっとしたことで、気分が沈んでいる時には、誰かの手を借りましょう、ということです。
相手が喜びそうなことを考えて、してあげると、相手はもちろん喜びますし、善いことをした、という意識で、自分も良い気分になれます。
自分の気分を良くするために、他人を利用する、と言うと、何か悪いことのようにも聞こえますが、この方法は、自分も相手も得をする、双方にとってメリットのある、健全なものなので、安心して、ご利用頂けます。
この「気分の落ち込み回避策」は、【年代ごとのロールモデルを作りましょう。あなただったら誰にする?】の中で取り上げた、「昔気質の一少女」の主人公ポリーが、その母から教わった方法です。
上記の記事でも書いたことですが、ポリーは、「とにかく良い子」で、中学・高校生時代の私は、自分とはかけ離れた存在である彼女のようになりたい、と思っていたものです。
ポリーも、「気位の高いひと」ではありますが、どちらかと言えば、質実剛健タイプで、お嬢様タイプに比べると、親しみやすく、気楽に話せる友達のような存在でした。
ポリーのお母さんは、作者のオルコットの別の作品、「若草物語」に出て来る、四姉妹の母を思わせる人です。
同じ作者の書いた小説ですから、むしろ当たり前のことかもしれませんが、どちらのお話からも、子供達のそれぞれの個性を尊重し、その教育に心を砕き、健やかに成長するよう、慈しんで育む母の姿がうかがえます。
このお母さんが、ポリーに授けたのが、今回取り上げた、「気分の落ち込み回避策」です。
他者への奉仕は、された相手よりも、した方の人間の心を、平安へと導きます。
日本語で言う、「情けは人の為ならず」(他人に掛けた情けは、結局は、自分のもとへと帰って来る)と似ていますね。
二十歳になったポリーの悩み
第一部では、十四才だったポリーも、第二部では、二十才の音楽教師として、田舎から出て来て、都会で自活するべく奮闘する姿が描かれます。
今も昔も、若い娘が抱える悩みは変わりません。
ポリーの親友、有閑令嬢のファニーやその友達が、美しく着飾って、ひたすら社交生活に身をやつすのに比べて、ポリーは、妹キティーのため、少しでもお金を稼いで力になろうと、生徒たちの家を、音楽を教えながらまわります。
無駄な出費をしないよう、ファニーからのパーティーや遊びの誘いを断るポリー。
上流階級の遊んで過ごしている人達からは、働いて自活しようとするポリーの姿は、珍しいだけでなく、自分達とはまったく違う、奇妙なものに見えたのでしょうね。
疎外感にさいなまれるポリー。
そんな時に、母の教えは効力を発揮します。
ぜひ、あなたもお試し下さい。
脳内の「心の友」に相談しましょう。
あと、もう一つ。
くよくよしがちな方に、効き目のある「対策」をお教えします。
【 必要以上に自分を責めてしまう方へ】の<まとめます>で、私は、自分のしてしまった失敗を、何度も思い出しては、自分を責めたり、落ち込んだりしてしまう方に、どうせ忘れる、と自分に言い聞かせるか、別の楽しいことを考える、もしくは、「あなたを決して否定せずに、同情して、話を聞いてくれる友達に、話してみましょう」と書きました。
その、「あなたを決して否定しないで、余計な説教もせずに、ただ話を聞いてくれる」のが、私にとっては、ポリーでした。
ちょっと恥ずかしいのですが、思い切って皆様に告白すると、私は、中・高生の頃、ポリーに向けて、綺麗な花の表紙のノートに、手紙を書いていたものです。
何かあって、でも親に話すのは嫌だし(思春期ですから)、友達に言うのもやっかいだし、というとき、最高の安全策が、ポリーに話して、聞いて貰い、同情してもらって、すっきりすることでした。
現実世界に、あなたを否定しないで、話を聞いてくれるお友達がいるのなら、あなたはラッキーです。
そのお友達を生涯大事にして、何でも相談して下さい。
でも、良いお友達はいるけれど、話をすると、「こうすれば良かったのに」とか、「あなたにも悪い点があるわよ」とか言われてしまうので、余計に落ち込んでしまい、逆効果、という場合は、ぜひ、あなたも「心の友」を作り、彼女に話してみましょう。
私のように、ノートに手紙として書くだけでなく、頭の中で、空想上の会話をするだけでも、効き目があります。
脳内で、彼女に延々と訴え、愚痴も思い切り言いましょう。
彼女は決してさえぎらず、あなたを否定せずに、最後まで聞いてくれます。
そして、あなたに同情して、「大変だったわね、よく我慢したわね、偉いわ」と言ってくれます。
そして、これも重要なことですが、彼女に話したことは、どこにも洩れません。
彼女は口が固いのです。
まとめます。
気分がくしゃくしゃして、すっきりしない時は、誰かに親切にしてみましょう。
相手が喜ぶことをすると、あなたも、良いことをした、と嬉しくなり、気分が治るのです。
また、嫌な気分を引きずってしまうタイプの方は、脳内に、「心の友」を作り、彼女に何でも話して聞いてもらいましょう。
思い切り愚痴も言って、優しい彼女に癒してもらえば、また前を向けるようになりますよ