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食事の仕方に気を付けて~見られています

ひとの気品は、どんな所にあらわれると思いますか?
【あなたをランクアップさせる言葉~「わたくし」と言えますか?】で、言葉遣いについてお話ししましたが、その、「言葉」と同じくらい重要なのが、「食べ方」です。
あなたが、「気品のある人」と言われたい、と思うなら、「言葉遣い」と「食事の仕方」の二つをしっかり押さえましょう。

食べるという行為は、動物でも人間でも同じ。命をつなぐためにする行為です。
生きるために、自分以外の生き物の命をもらって、それを食べ、栄養にして、生き長らえている。
そう考えると、そもそも、食べるという行為は、生々しいものなのです。

その生々しさを、なるべく意識しないで済むように、命をもらう対象には感謝をささげ(相手が動物でも植物でも)、美味しく食べられるように調理の技術を磨き、出来上がった料理を、動物とは違い、人間らしく食べるように、我々人間は、心を砕いてきたのです。

こう考えてくると、食事の仕方が美しくない、あるいは食べている姿が美しくない人が、周りの人たちから敬遠されてしまうのは、ある程度仕方のないことではないでしょうか。

その人の言葉遣いを聞けば、その人の背景がわかってしまうように、食事の仕方を見れば、その人の持つ教養やどういう育ち方をしてきたか、がわかってしまうのです。

「食事のマナーはばっちりよ」とか、「文字通りに箸の上げ下ろしにまで注意をする親を、うるさいと思っていたけれど、今となっては感謝しているわ」というあなたなら、何も言うことはありませんが、「ちょっと不安かも」と思うあなたは、次の二つに気を付けてみて下さい。

①お箸の持ち方
②食事の時の姿勢

お箸の使い方は、日本における食事のマナーの基本です。
テレビドラマでも、食事のシーンで、お箸の持ち方が綺麗ではない俳優さんたちを時々見かけます。
少なくとも、良家の令嬢や御曹司の役をする俳優さんたちには、リアリティ―を出すためにも、背筋を伸ばして、美しい箸使いをしてもらえたらいいな、と思います。

あなたの会社の社員食堂でも、注意して見ると、お箸の持ち方がおかしい人は、けっこういるでしょう。
お友達や同僚と食事に行った時。割り箸の割り方ひとつを取っても、その人の人となりはわかってしまうものです。
縦に持って乱暴に割る人、肘を締めてそっと割る人。
無意識にする動作が、あなたの日頃の姿、生き方を映し出すのです。
あなたは割り箸をどんな風に割っているでしょうか?

気になることのある人は、食事のマナー本を買ってきて、読んでみましょう。

次に、②の、食べる時の姿勢です。
食事の時の姿勢は、背筋をまっすぐ伸ばすのが基本です。
椅子に座っているのなら、背もたれに背中をつけてはいけません。
あくまで背中はまっすぐに立てておくのです。

うつむいて食べると、背中が丸まって、犬食いになりやすいので、要注意です。
犬食いとは、顔をお皿に近づけることでなるものですから、人間らしく食べるためには、背中を立てたまま、お箸の方を口許まで持ってくるのです。
お箸をきちんと使えていれば、お皿から口まで、一口分の食べ物を運ぶのは、造作もないことでしょう。

洋食でも同じ事で、一口大にナイフで切った肉を、フォークで口許まで運ぶでしょう。
こうしていれば、前かがみになる必要はなく、背筋は伸ばしたままでいられます。
スープも、顔をお皿の上まで持って行く人がいますが、一口分の量のスープをスプーンで掬えば、そのままこぼさずに口許まで持って行けます。
もともとスープスプーンはくぼみが深く出来ていますから、スプーンをスープの表面に浅く入れ、控えめな量を掬えば、スプーンからぽたぽた落ちる心配もないのです。

まとめます。
「食事の仕方」は、あなたがどのクラスに所属しているかを露わにしてしまいます。
ですが、それは、あなたが食事の仕方に気を付ければ、確実に今よりランクアップできる、ということでもあります。
「今よりもっと綺麗な食事の仕方をしてみたい」という方は、次の点に注意してみて下さい。
①お箸は正しく持つこと。お箸を美しく扱える人は、エレガントです。
②食事をする時には、背筋を伸ばすこと。
背筋を伸ばしていれば、うつむくことも、顔をお皿に近づけることもできません。あなたの所作は、自然に美しくなります。


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ぱんだごろごろ
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