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コストコ祭り
こんにちは、ぱんだごろごろです。
今月の半ば、我が家の近くにある、ローカルなスーパーマーケットで、午後3時から、『コストコ祭り』が開催されました。
私はそれを、新聞の朝刊に挟まれているチラシを見て知ったのですが、そのチラシたるや、ささやかなもので、通常のチラシの半分の大きさしかないものでした。
―――「コストコ祭り」って、あのコストコ?
あの、小さな、地域密着型スーパーマーケットで、
いかにもアメリカンな、巨大倉庫に、大容量の食料品を並べて売る店の、人気商品を持って来て、どうやって売ろうと言うのでしょうか。
がぜん、興味津々になりました。
それに、正直言って、コストコの商品に、興味があったのです。
一度は行って、買物をしてみたいと思っていました。
なぜかと言うと、両親の法事のために、郊外にあるお寺に行った時、あまりに道が混んでいて、ちっとも進まないので、運転手さんに聞いたところ、この先に、コストコという、それはそれは大きくて安いスーパーがあるので、近隣の住民は、皆そこを目指して車を走らせるがゆえに、こんなに混んでいるのだ、と答えたからでした。
コストコ――。
以前から、その名を聞いたことはありましたが、行ったことはありません。
そこへ、今回、降って湧いたような、思いがけないチャンスがやって来たのです。
この身近にあるスーパーで、コストコの商品をじかに見て、買うことができるのです。
行かねばならぬ。
私はそう決心しました。
千載一遇のチャンスとはこのこと。
逃がしてなるものか。
午後3時開催。
私は3時15分前には家を出られるように、スタンバイしていました。
荷物持ち兼運転手の夫にも、時間厳守を伝えていました。
さらに言えば、午前中の段階で、チラシに掲載されていた商品の中から、買いたいものに丸を付ける作業を終わらせていたのでした。
3時5分前。
近所の、地域密着型の小さなスーパーマーケットの中には、異様な緊張感が漲っていました。
一見、いつものスーパーでしたが、レジの近くに、布をかぶせて中身を見えなくした、平台があります。
その近くには、普段のスーパーでは見たことのない、年配の男性が数人かたまっていて、何やら相談のようなことをしています。
『ここに並んでもらって・・・』
『3時になったら、すぐ覆いを取って・・・』
『もう行列になっているから・・・』
ふっと見ると、牛乳の並んでいる冷ケースを先頭に、一列にお客さんが並んでいます。
『と言うことは、プルコギやハイローラーは、あの冷ケースに入れたんだ』
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もちろん買いました。
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すぐ並ばなくては。
コストコとは似ても似つかぬ、小さな店内ですが、つつましやかな通路に、静かに一列で並ぶ客たちからは、言い知れぬ高揚感が伝わって来ます。
この静かな町に、コストコがやって来た。
今日は、コストコ祭りだ、お祭りなんだ!
死ぬまでに、一度でも、コストコ祭りに参加できて良かった。
心の中で、そう呟いていそうなお年寄りもいます。
さあ、3時です!
平台のおおいが取り去られました。
何じゃ、この量は・・・!
プルコギビーフとハイローラーをカゴに入れた私は、パン・焼き菓子の載った平台の前まで来て、絶句しました。
これがロールパンだと・・・?
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一つが大きい。その上、カロリーが700キロカロー以上あるので、一つを三等分して、夫、私、息子の三人で分け、6日間かけて食べ切りました。
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これは一個は小さいのですが、生地がクロワッサンのようなボリュームがあり、満腹感があります。冷凍したものを、毎日一つずつ会社へ持って行き、食後のデザート代わりに食べています。
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こちらは、あれ、どこかで見たことのあるクッキー。
パイナップル型をしたクッキーが一口サイズになって、ぎっしり詰まっています。
お土産品と違って、パイナップルのギザギザがあまりはっきりしていないけれど、お味は十分、パクパク。
ええい、ダイエットは来月からでいいのじゃ。
そして、チラシを見たときから、ひそかに楽しみにしていたのが、このキャンベルのインスタントスープ。
キャンベルのスープは好きなのですが、缶に入っているため、一人分だけ作る訳には行かないし、缶を洗ったり乾かしたり、手間もかかります。
それが、一人分サイズの粉末スープがある!
買う、絶対!
と決心していました。
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夫と二人で、車のトランクに買ったものを詰め込み、家まで帰りました。
あとは、大量の食料品を解体、ラップしてジップロックに仕分けし、冷凍庫に詰め込みました。
このようにして、私の怒濤のコストコ初体験は終わりを告げたのです。
次にコストコ祭りが開催されるのはいつのことかしら(うふふ)。
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今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
あなたの町のスーパーマーケットでも、コストコ祭りが開催されているかもしれませんね。
*タイトル画像は、素晴木あいさんからお借りしました。
ありがとうございました。
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