目に見える経済格差は苦しいものだ
先日ネットサーフィンをしていると、気になる記事を見つけました。
ママ友との経済格差に苦しめられているという女性たちの記事でした。
エピソードがいくつか紹介されていたのですが、その中でも気になったのがランドセルについての話題。
「うちは、ママ友みたいにランドセルに7万円もかけられないので、必死で安いランドセルを探しました。~中略~安いアウトレットのランドセルを2万円で買ったのですが、デザインはすごくシンプルで、飾りなど何もついていないんです。でも安っぽく見えるのは嫌なので、革にはこだわりました」
~中略~
「きちんとした百貨店や展示会で、購入予定のランドセルを背負った子どもの画像が投稿されていました。実は、うちでは節約のために家族みんなの髪を私が切っているほどで、百貨店に行くこと自体、気が引けてしまうんです……。~中略~はた目には、そこまで節約しているとは思われないかもしれないですが、当たり前のように高いランドセルが買える、幼稚園のママ友をうらやましく思うときがあります」引用:「7万円のランドセルがうらやましい」ママ友との経済格差に自尊心をえぐられる女性たち
高いランドセルを買っているママ友たちと、アウトレットのランドセルを買っている自分の家庭。そのギャップに苦しめられているという内容です。
私個人としては、ランドセルの重要なところは値段ではないと思うのです。子供が気に入っているか、機能的に問題ないかなど、値段以外に重視すべきポイントはいくらでもあります。
多分、そんなことはこの記事に出てくる主婦の方も分かっているのです。何が苦しいかというと、目に見えて他と違うことがあることじゃないでしょうか。
試しに女の子のランドセルを調べてみると、とてもおしゃれで華やかなランドセルがたくさん出てきました。
同時に、アウトレットのランドセルも調べてみました。どれだけ違うのだろうと見比べてみましたが、ネット上の画像では違いが分からず。
小学生の登下校の様子を見ても、どの子のランドセルが高くてやすいかなどわかりませんでした。
結局、ランドセルひとつとってみても見た目では違いがわからないのです。では何が苦しいかと言うと、やはり「目に見える格差」。それは値段ではなく、視覚的な情報なのでしょう。
だからこそドリンクバーをつけられないのが惨めに思えたり、ランドセルの展示会に行って写真を残せないのが惨めに思えたり、そういうものです。
こういう惨めさは、どうしても解決できるものではありません。とても難しい問題ですよね。
この話題の女性も、ランドセルの見た目にこだわって革は妥協しなかったといいました。きっとランドセルの見た目だけでは、安いものを買ったとはわからないでしょう。
しかし、展示会や百貨店に行けなかった事実だけが彼女を蝕むのです。
こういう劣等感や羨望はあるだけ苦しいものです。これを綺麗事のように「悪いものではない」とも言い切れません。
いつか彼女たちの心が晴れるのを願うばかりです。
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