【遊学】5月13日(アテネ)
やっとの思いでアテネに着いた頃には足腰に、特に尾骶骨に今まで感じたこともないような疲労が感じられ、あわやエコノミー症候群一歩手前といった所である。
20時間のバス移動との格闘、さらに宿が開くまでの3時間の格闘という不毛に不毛を重ねた自分の1日を褒め、然るべき休息を与えるべく午前中は宿でゆっくりと過ごした。
昼食の時間になると少し元気が戻ってきて、何かギリシャっぽいものが食べたい!と、町の中心部へ向かって歩いた。途中、活気のある市場を通り、魚の生臭さにさらにお腹が減った。
お昼にはギロピタというギリシャ風ハンバーガーをいただいた。ギロとはケバブのようにグリルしたお肉のことで、ピタはピタパンである。
◯アテネ市内散策
本格的なアテネ観光は明日するわけだが、お昼も食べて元気が湧いた僕は俄然下見に行く気である。まずは目の前の丘を登ってアクロポリスへ。
あわよくば入ってしまおうと思っていたが、驚くほどの長蛇の列ができており、地中海の炎天下でこれを待つのは耐えられないと断念。代わりにすぐ近くにある小高い石の山からアクロポリスを記念撮影。明日朝イチで行くことを強く決意した。
アテネの素晴らしいところは、遺跡がそこら中にあることである。歩いてると教科書に迷い込んだかのようだ。そして一大観光地となっている遺跡も遺跡であるので、外から丸見えである。お金を払って入りたいかどうかは外周を回ってから決められる。今日のうちに明日行きたいところを決めてしまえるのだ。
アクロポリスに行く道すがら、ローマンアゴラを見たがこれについては外からで十分。バドリアヌスの図書館についても同じく。
ゼウス神殿は名前からしてすごいんだろうな、入りたいなぁと思って近くまで来てみると絶賛工事中であった。幕に覆われていて何がなんなのか分りゃしない。
更に歩みを進めていくと、第一回近代オリンピックが開催されたパナティナイコ競技場へやってきた。当時の僕は何かを勘違いしており、開催“記念”に作っただけで、実際に協議はしていないと思っており、外から見て満足してしまった。今はすごく行きたい、、、
パナティナイコ競技場を素通りしてしまった後はアテネ国立庭園に行き自然と亀などの小動物と戯れる。その後は宿に戻る道すがら、「無名戦士の墓」というなんとも厨二心をくすぐる名前に惹かれて立ち寄ってみると、ちょうど衛兵交代式の時間だったらしく、携帯のビデオを回すこと17分、フルで鑑賞した。
宿に戻る頃にはギロピタで養った英気を使い切ってしまっており、明日の本格的なアテネ観光に備えて体をしっかりと休めた。