「歌えないならバンド廃業」というセオリーに七転八倒する我が生也
これは、全動画・凍結期間4年を経て、動画再生回数(最初のハードル数の)10000回をクリアした、ワタクシの日本語ロックのPV。スカイツリーの麓で、ゴルゴ13に扮したギタリストと、殺しの依頼人との軽いコントを収めた映像を絡めての、らしいPVである。セオリーと想われていた「年齢制限」もクリアできた作品だった。
「へえ、割と歌えてるじゃん」的な客の感触もじわじわ広がった。これ以上のクオリティで歌えるようになったのは2,3年経ってからだったか…歌と言うものは最も奥が深く、客が先ず惹きつけられるパートであり、如何に自分が「歌モノポップスはニセモノのCRAP!」と叫ぼうが、有史以来の圧倒的存在感は否定できない類のパートだ。
故に、もう今や完全にヴォーカリストとしてスキルアップにのめり込んでいる…筈は無く「ほんま誰か歌ってくれる人いないのかえ?」という嘆きは不変だ。というか…歌うのが楽しくて仕方がない女の子とか、いっぱいおるが、それにしては無名の天才の曲を歌いたい人は希少であり…。
そして、そんな話をし出すと20代の頃の、歌が大嫌いだった地獄の(喧嘩・大乱闘だらけの)アングラパフォーマー時代が蘇るばかりで…だとしても、歌は今も嫌いなのは変えようもなく、さりとて、あの大地獄のアングラ狂戦士時代はもう二度と経験したくもない。
TO SUM IT UP…つまり
「寄る辺なき者の、寄る辺なき、いとあはれ」
今後もこの禅問答のような自我の葛藤は歌において続くばかりだ。いわんや客においてをや。
「もう少し、観てみたい」と想ってくれる御新規が増える事を。