オォーイッ!アァーンッ(by 佐伯誠之助)?
「あなた、××高校の○○さんですよね…?どうりで見覚えある人だなと想って…あのオテンバさんがひょんなところで出会うなんてねぇ」
筆者の母親が随分昔、駅前のしがない靴磨き職人の中年に突然、磨き終わって語り掛けられた科白だ。小中学校の頃の同級生だったそうで、かなり衝撃的だったと言っていた。
そんな自分も年を重ね、大病を罹患し、親と同じような追体験をするのか―とある(ちょっとした有名どころの)アウトロー系youtuberが地元の小中学校の同級生だった事に、退院して気付いた。ただ、資金稼ぎの為に結構な法螺を吹いてる事にも気付いた。
一番、再生回数がある動画を紹介すると…。
高校時代からは地元を離れ、政治家の御膝元である永田町に思春期を消費した人間としては、全く以て何を語り合ってるのか解らない。
とはいえ筆者も英才教育に根っこから反発し、文化祭でゲリラライブを敢行しようとして名門と呼ばれる学び舎に大迷惑を掛けた身としては、チーマーに成り下がってしまった彼の心理も解らなくはない。
宇田川の警備がどうしたって?政治家の右翼団体と通底したとか?それも殆ど何の事だかわからないものの…彼ともう一度、相見えることがあったらどんなお話をするのだろうか。
「お、○○じゃんか。何となく覚えてるよ」
「よく女の子を困らせていたねぇ」
「でもよ、どうしたのよその格好は」
「色々あって、歌舞伎町に近づいた風体になってねぇ」
なんて他愛のない会話でも繰り広げれるのだろうか。
社会人になった時の基本的人格は思春期で形成されるし、その一歩手前の時代で何を想って番長合戦に興じたのか、生まれ育った家庭環境に憤ったのか、成り上がりを夢見て渋谷センター街に繰り出したのか、知る由もないが…
ただ、学年一のガキ大将だったことは間違いないし、一緒に合宿に行った林間学校などでどんな会話をしたのかもよく覚えてるし、だからといってこっちが「あらんっお久しぶりねぇおげんこ~?」などと煽るつもりもないし、まぁロスジェネ世代、就職氷河期を生き抜いた世代であることは間違いないので、そんな話が酒の肴になるのかもしれない…