No Silver Bullet / 天に手を合わせ、自らも動く
みなさんこんにちは。気学Style 西島です。
11月も気がつけばあと数日。こ・こ・か・らイベントまでもうあと2週間と少しになってきております。
このイベントも開催を数えて22回目となりますが、毎回告知はどのように行うのが良いのか頭を悩ませるところでございます。
そうした状況にあっても、イベントを行えばそれを何かで知ってきてくださる皆様がいてくださることには毎回本当に感謝いたしております。
もう少し人が入って、もう少し賑やかになれば良いのにと毎回思いながら色々と新しい試みをいたしておりますが、これからも精進してゆきたいと思います。
Silver Bullet(銀の弾丸)
改めてこ・こ・か・らの告知に関してですが、いろいろな告知サイトを使ってはいるもののどうも反応が鈍く悩みます。(もちろんそれでもしないよりはした方が良いのですが)
そんなことを色々考えている時にふと思い出しましたのが、
昔から、特にシステム関係のお話でよく出てくる
という言葉です。
言葉の本意に沿ってみてゆくと七面倒な解説になるため柔らかく解説いたしてゆきましょう。
まず、「銀の弾丸」ですがこれは、西洋のファンタジックな物語にあっては狼男や吸血鬼を殺すことができるアイテムとして位置付けられてきました。
向こうには「銀は神聖なもので悪を払う」という謂れがあるようですね。
さらにもう少し砕いて文意に沿って考えますと、
「銀の弾丸」はどんな悪い敵も倒せる「魔法の弾丸」と解釈していただいて良いと思います。
つまり、どんな魔物も一発で滅ぼす魔法の弾丸
…それが「銀の弾丸」というわけです。
‘NO’ Silver Bullet for Systems
さて、このお話をシステム方面に転じてゆきましょう。
ここでは、
「銀の弾丸は『ない』」
という物言いになっております。
改めて「銀の弾丸」とはあらゆる魔物を打ち倒す魔法の弾であったわけですが、ことシステムにおいてこれは存在しません
…つまりこれはどういうことを言っているかと申しますと、
というお話になるわけです。
システム使用者の立場に立って例えるならこういうことです。
例えば私たちが顧客管理で悩んでいたとしましょう。
顧客管理のシステムは色々とございます。
色々はございますが、何かそのシステムを入れるだけで一気に魔法のように問題が解決するものは、まずございませんよ
…というお話なわけです。
本当に、そうした万能の解決策・特効薬などないのですが、
私たちは往往にして夢を見てしまいがちです。
「この顧客管理システムを導入したならば、今の悩みから解放されるかもしれない」
…と。
実際にそうしたシステム・ソフトウェアの広告などは
「とても簡単でとても使いやすい」
ことを謳い文句にしていて、関連する映像や画像を見ていると本当にそのように目に映るものです。
そして、喜び勇んでそのシステムを手に入れるわけですが、
システムを導入してみたはいいが、思ったように使いこなせず、また使えず、仕事もさほど楽にならず、そのシステムは使われなくなる…ことはよくあると思います。
実際に皆様もこうした経験はおありではないでしょうか。
一方的に楽にしてくれるシステムはない。
一般的に販売されているシステムソフトウェアは、やはりどこまで行っても「一般的」の域を出ることはありません。
自社用にフルカスタマイズされたソフトウェアならまだしも、一般向けに作られているソフトウェアを便利に使おうと思ったなら、ある程度そのソフトウェアの仕様に寄り添う・歩み寄る必要が出てまいります。
そのため、時には新しく業務を増やして、そのソフトウェア用のデータを作るなどと言ったことも必要になってくることもあるでしょう。
この過程において、これまでその業務にかかっていた負荷がゼロになることはまずあり得ません。
結局のところ、私たちを一方的に楽にしてくれる市販のシステムソフトウェアは存在しないのです。
これまでの大変さを100として、それを30に減らしてくれるようなことはあるかもしれませんが、その30が「0」になることはまずないと言っていいでしょう。
また、100が30になる過程で、余分な業務や試行錯誤が増えて一時的に
大変さが120になることもあるかもしれません。
私たちは往々にしてこのポイントで挫折・失望し、歩みを止めてしまいます。
システムを導入し業務を楽にするという目標ありきで進むにいたしましても、このことは織り込んで考えておかないと折角導入したシステムソフトウェアが結局は定着せず残念な形になってしまうことが多々出てまいります。
詰まるところ、一方的に私たちを楽にしてくれる(市販の)ソフトは存在しないのです。
ソフトで楽になろうと思ったなら、そのソフトの仕様に寄り添い、何か労力を供出する必要があるのです。
なお、自社向けにフルカスタマイズされたソフトウェアならそうした苦労は必要ないでしょう。ただ、導入にかかる経費は莫大です。
いずれにせよ、業務を楽にするためには、一時的に「人間の労力」あるいは「お金」をコストとして差し出す必要があるというわけです。
天と自分
改めて世の中とはほとほと面白いものだなと思うのですが、このソフトウェアと使用者の関係は天と自分の関係とにています。
自分の人生が良くなるようにと天に祈ることは誰でもできます。
これは「業務よ楽になれ」と思いを込めて購入する(安価な)市販のソフトウェアをと似ています。
そしてまた、このコラムでも何度かお伝えいたしておりますように、
「天の人を活かす力」は「人の生きる力」に応じて発揮されます。
つまり、いかに天に祈ろうとも、肝心の自分が何もしなければ(あるいは祈った程度で終わっていれば)、
天から降りてくる「活かす力」もほとんど期待できないことでしょう。
逆に、天に祈りをいたしつつ、一方で吉方引越しや仮吉方などを行っている人にはその頑張りに応じた「活かす力」が降りてまいります。
人生を素晴らしく・楽しくするためにはそれ相応の対価が必要とまでは申しませんが、人間として無理なくできる範囲で自分も何かやって動いてみるというのは大切なように思えます。
ただ天に祈るだけ祈って何もしないというのは先のシステムのお話と同じく、いただけません。
何かをなすためには、ある程度自分も頑張ることが必要というのはどうやらこの世の理のようです。
昨今、非常に少ない労力だけで、それに不相応な結果をもたらすことができるような話をよく目に致しますが、やはりそれらは目にするたびにバランスが悪く感じられます。
私たちの声に応えて大いなる天が動いてくれようとしているのであれば、やはり私たち自身も何かしら頑張って動いてみるということが天に対する敬意であり、宇宙とコラボして生きてゆくということになるのではないかと思います。
そのように考えてみますと、最初の告知のお話も、やはりその成功を祈りつつ、地道に頑張って活動してゆくほかないのだなと思わされますね。
12月12日のこ・こ・か・らがより良いイベントになるように、頑張って動いてゆきたいと思います。