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庚・四緑木星 in 香港

酷暑が続いておりますが皆様お変わりございませんでしょうか。
2020年も年明けから様々な事件が続き、年初の頃に何があったのかなど、もうすでに怪しいところがございます。

さて、今回の記事のタイトルは「庚・四緑木星in香港」。

香港の動きは去年からずっと注目されておりますが、今回はこのタイトルのテーマから香港のことなどを少し覗いてみようと思います。


2020年も半分過ぎました。

年初に展望のお話をいたしておりますが、今の自分が動く方向を確認するのはとても重要ですので、時折展望の内容など思い返してみてくださいね。

さて、展望のお話を聞かれた方にはおさらいとなりますが、

今年の十干である「庚」について。

「庚」は「コウ」の音を持っております。これは「更新」の「更」に通じます。
また、「庚」の文字自体も「脱穀して殻を取る」作業を示しております。

こうしたことから、「庚」は「物事を新しくする」という意味があります。
そしてさらに覚えておきたいのは、この「新しくする」行為は、「アップデート」の感覚に近いものだということ。
つまり、全く新しいものにすげ替えるのではなく、これまでの流れを汲みながらそれを新しくしてゆくことが「庚」という十干=「宇宙の気」
の働きです。

つまり、2020年は物事をアップデートする、もしくはこれまでの体制を引き継ぎながらこれをより良いものへ変えてゆくことが大きな宇宙の流れに即した動きであるということができます。

流れに沿うことがいわゆる運気や運勢と大きく関係しているというお話は以前お伝えいたしましたが、私たち、あるいは会社組織、国家などがうまく流れてゆくかどうかは、大きく見ればこの十干の流れに沿った動きをしているかどうかでも判断できることでしょう。

四緑木星

そして今回取り上げます四緑木星。

2019年の冬の時期を脱し、ようやく思ったように動けるようになってまいります。

そんな今年の四緑木星のポイントの1つに「みる」というものがあります。

自分の中をかえり「みる」
これからゆく道をじっくり選び「みる」

など、四緑木星の見てゆきたいところは様々にございます。
軽々に動かず、じっくり腰を据えていろんなものを見て動いてゆきたい四緑木星ですが、もうひとつ「みる」があります。

今年、四緑木星の動きを多くの人が「みる」(みている)。

四緑木星にとっては今年は面白い年だと思います。
四緑さんの立ち居振る舞いを皆が見ているのです。

その立ち居振る舞いによって周囲の人が四緑木星に感化され、学び、四緑木星についてくるようになるという傾向がございます。

ですので、今年の四緑木星の方は自分の行動が周囲の手本・規範になっていること、それによる人望が生まれやすい一年であるということを是非覚えておいてください。
正しく、立派な振る舞いを行なっていると想像以上にフォロワーが増えてゆくことでしょう。

香港

さて、十干と四緑木星の概要はひとまずこれぐらいにしておきまして、香港を見てみたいと思います。

1997年7月1日。

香港はイギリスから中国へ返還されました。
ただし、この時一国二制度が設けられ、向こう50年間にわたって主権国家を中国とする枠組みの中で、一定の自治や国際参加を可能とする取り決めがなされました。

つまり香港は中国の枠組みではあるものの、中国のように社会主義ではない民主主義的な自治地域として50年間存続できるという話になっているわけです。

ですが、昨年の逃亡犯条例改正案・今年の香港国家安全維持法などはこの香港の自治権を奪いかねない(あるいは奪う)ものでした。

◆ 逃亡犯条例改正案:
香港にいる犯罪者を中国に引き渡せるようになる法律です。つまり、下のような図式で懸念が発生します。
幸い、こちらは施行されませんでした。

=中国が政治犯と認めた香港の人間を中国に連れて行ける
=中国にとって不都合な人間を処分できる
⇆中国にとって都合の良い人間を置いておける
=香港の「中国」化の懸念

◆ 香港国家安全維持法:
主に下のような内容を「中国政府」が香港に対して行えるようになります。
こちらはこの6月に施行されてしまいました。

・国家からの離脱、転覆行為、テロリズム、香港に介入する外国勢力との結託といった犯罪を犯した場合、最低3年、最高で無期懲役が科される
・中国中央政府と香港の地方政府への憎悪を扇動する行為は第29条違反となる
・公共交通機関の施設を損傷する行為はテロリズムとみなされる可能性がある。
・有罪となった者は公職に立候補できない
・中国中央政府は香港に新たな保安施設を設立し、独自の法執行官を配置する。施設も法執行官も香港の地元当局の管轄外となる
・香港特別行政区行政長官は国家安全保障事件における裁判官を任命できる。香港の法務長官が陪審員の有無を決定できる
・地方自治体が設置した国家安全保障委員会の決定に対し、法的な異議申し立てはできない
・中国が「非常に深刻」とみなした事件の起訴を引き継ぎ、一部の裁判は非公開で行う
・外国の非政府組織や通信社の管理を強化する
…など

香港を一気に支配したい・あるいは一国二制度を潰したい中国の思惑が露骨に見てとれます。

さて、ここで思い出してみたいのが2020年の十干「庚」です。

庚とは、更新・アップデートであり、既存の流れを受け継ぎながら変えてゆく作用でした。

ですが、この一連の中国の動きはどうでしょうか。

1997年から50年間、つまり2047年まで香港との一国二制度を認めるという話を継ぐどころか、これをいきなりばっさり斬り捨てて中国への一体化を図っています。

この動きは庚の動きとしてはそぐわないものです。

実際のところ国際社会の世論は中国にはかなり批判的です。
世界屈指のビジネス拠点である香港、世界の中でもトップテンに入るほどの大都市です。
様々な国の大企業が香港に拠点を持っておりますが、そんな香港がいきなり社会主義になって強引に中国に運営され始めたら…
そんなことを考えますと、各国の怒りも理解できます。

もちろん、香港の住人からすればこれまで当たり前のようにあった言論の自由などがいきなり制限されるわけです。抵抗しないわけがありません。

様々な観点から見てみても、中国が香港を取り込もうとする動きは難航するでしょう。庚の年にあっては尚更です。

香港の四緑木星

香港の国内のみならず、日本など諸外国でも注目されている周 庭さん。
彼女が四緑木星です。

香港国家安全維持法はこの6月から施行されておりますが、その施行からまもなく8月10日に香港国家安全維持法違反容疑で逮捕されました。
翌日には釈放されましたが、

「正直今回は一番怖かった。一番きつかったです」

と述べておられます。

それはそうでしょう、今回は中国が

・国家からの離脱、転覆行為、テロリズム、香港に介入する外国勢力との結託といった犯罪を犯した場合、最低3年、最高で無期懲役が科される
・中国が「非常に深刻」とみなした事件の起訴を引き継ぎ、一部の裁判は非公開で行う

という法律を盾にある意味本気で逮捕してきたわけですから。
中国で政治的な理由で非公開裁判になんてかけられてしまった日には絶望しか感じません。

中国であれば逮捕からの無期懲役、あるいは逮捕〜非公開裁判からの死刑などが普通につながる
…と想像するだけでかなりの恐怖です。

幸いにも釈放はされていますが、これは中国のかなり悪質な恫喝といえるでしょう。

「次逮捕されたらどうなるかわかるよね」

…なんて言われての釈放ではないだろうかと思わず勘ぐってしまいます。


香港では、今の日本にいる私たちが当たり前に享受している平和を維持するために、たくさんの人たちが「なんでもあり」な中国に対して命を張って戦っておられます。

周庭さんはその代表格ですが、そんな彼女の動きを今年は全世界が注目しています。そして今回の逮捕の一件で彼女はさらに世界の注目を集め、より多くの人の知るところになったのではないでしょうか。
彼女の行いに正義があり真実がある限り、支援者は増えて同士は増えてゆくことでしょう。

そして付け加えるのであれば、彼女の傾斜は一白水星。

8月以降、大きな動きがあるかもしれません。
この流れの中で、周庭さんの大きな前進を期待したいところです。

そんな周庭さんに対してコロナ騒ぎで世界の注目がそちらに集まっている中独裁的な法律を制定し、各国との約束を反故にして香港を支配下におこうとする中国。

…流れに逆らうものとそうでないものの対比がここにあります。

国家と個人というスケールの違うものの対比ではありますが、こうしてみてみますとやはり香港は中国の思っているほど簡単に手に入りはしないように思えます。

また、最悪の事態として香港が中国に取り込まれてしまったとしても、流れに真っ向から逆らう中国のこの動きは、大きな歪みを自身にもたらすことでしょう。

香港の行末は台湾、そして日本の行末に関わってまいります。

今はまだ対岸の火事のように思えるかもしれませんが、とても重要な香港の問題。さまざまな流れを意識しながら、注意深く見守ってゆきたいところです。

実際のところ香港に対して自分自身何ができるかわかりませんが、中国の横暴に勇気を持って声をあげ、活動してゆく周庭さんに見習い、応援してゆきたいと思います。


次回の投稿は8月19日です。


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