季節は巡り、役目もめぐる
みなさんこんにちは。気学Style西島です。
いよいよ8月も終盤。来週からはカレンダー上で9月です。
気学の暦的には8月より2021年も下半期に入って参りましたが、この夏まではオリンピック・パラリンピックも含め数えきれない出来事があったように思います。
来月9月・10月あたりからそろそろ来年の流れが混ざり込んで参ります。
来年は五黄土星中宮の年、荒れる一年になりそうですが果たしてこれからどうなってゆくことでしょうか。
2022年の話もちらほら意識に上がってくるところで、私的には毎年恒例の気学手帳の制作をぼちぼち始めております。
今年もできるだけ早めに仕上げてみなさまのお手元へお届けしたいと思っておりますが、この気学手帳、作り始めましたのが前回の五黄土星の年、つまり2013年となります。
気がつけばはや、星も一回り。
みなさまに必要とされておりますおかげでここまでやってこれましたこと、本当に感謝いたしております。
流れに乗る
さて、今回は2022年を見据えて改めて流れに乗るお話をしてみたいと思います。
このコラムに起きましても「流れ」あるいは「流れに乗る」ことは度々お伝えいたしてきておりますが、2021年下半期、あるいは来年に向けて改めてこの辺りを振り返ってみます。
さて、「流れに乗る」とはいろんな考え方がございますが、一番シンプルでわかりやすいものは
「今あるテーマに沿って動く」
あるいは
「時節に応じた動きをする」
ということでしょう。
しかし私たちは意外とそれができておりません。
例えば、
種を撒く時期に収穫用の道具を持って畑に出ても意味がありません。
きっと何も収穫できずに終わるでしょう。
あるいは、
厳寒の冬であるにもかかわらず海水浴に出かけてしまいますと、いのちの危険があるでしょう。
文章にして書いてみますと、半ば笑い話のように感じてしまいますが、こと「流れ」というもので考えますと上記のようなことを平気で行っておられる方は多くいらっしゃいます。
そして挙げ句の果てには流れに逆らっておりながら「不運だった」「ついていなかった」と言い出してしまうこともございます。
私たちは自分のエゴあるいは「欲」があるために時々今自分の置かれている状況を無視してしまうことがあるのです。
ですが、一旦「我欲」というものを脇に置いて冷静な視点でものを見てゆきますと、今自分のなすべきことや求められているお役目も見えて参ります。
そのなすべきことやお役目に乗ってこそ、私たちは「流れに乗った」と言えるでしょう。
廻座と盤面
そういったお役目・状況を教えてくれるのが気学の盤面になります。
毎年・毎月盤面の上を星が動いて参りますが、これは一年で言えば季節がそれぞれに巡っているようなもの。
星ごとにそのタイミングでのお役目・果たすべきことは異なって参ります。ですから、例えば5月なら5月で、その月においてみんな同じようなことをやれば良いというわけでもないという話になってくるわけですね。
上に示しましたのは星の基本配置の形。後天定位です。
この形を基本形として、星の場所が変わってゆきます(これを「廻座」といいます)が、たとえば自分の本命星がどの位置にいるかによって、自分の今いる「時期」が見えて参ります。
その時期の見方はもちろん様々な側面がございますが、まずは簡単に見てゆくことにいたしましょう。
自分の本命星が…
・一白水星の上に来た時
これは心の種を作る時。決心の時です。
間違っても収穫の時ではありません。冬が明けた春にどんな作物を作りたいかしっかりイメージすることが大事です。
・二黒土星の上に来た時
心の中に作った種まきの時期です。
畑を準備し、育成の準備を丁寧に行う地道・地味な作業の時期です。
種をしっかり作っているほど、たくさん良い種を撒けるでしょう。
・三碧木星の上に来た時
先の準備によっていよいよ新しい動きがスタートします。
畑でいえば土の中から芽が出てきたような時期です。
畑の準備をしっかりしていればたくさんの動きが出てくるはずです。
・四緑木星の上に来た時
新しい動きが大いに成長し、いよいよ花を咲かせようかという頃です。
勢いも強く、イケイケの時期・繁栄の時期でもあります。
・五黄土星の上(中央)に来た時
咲き誇った花などが中途半端に萎んだり、植えたもの自体が倒れないようにしっかり手入れし丁寧に面倒を見て、大きく成長した植物…即ち繁栄を定着させる時期です。
・六白金星の上に来た時
いよいよ収穫の時期です。あちこちに自分の作物=実績=利益が実っていますので、その収穫に大忙しです。
気をつけたいのは、収穫は座っていても勝手に転がり込んでこないということ。自ら収穫に出てゆく必要があります。ゆえにここに来た時は忙しいのです。
・七赤金星の上に来た時
たくさんの収穫を前に喜びの溢れる時期であると同時に、このタイミングから流れは「攻め」から一旦「変化」に転じてゆきます。
人生はここから大きく進化してゆこうとして行きますのでここが流れの節目である認識をしっかり持ってこの先へ向けての考え・行動を見直しましょう。
・八白土星の上に来た時
人生が一段上に向けて大きな変化を迎えます。
勇気を持って変化に乗る先に新しい人生の景色が広がってくるでしょう。
・九紫火星の上に来た時
変化から進化・頂点を目指すのがこの時期です。
さらに高みを目指すためにはどうするのが良いかしっかり考えて動くのがここでの動き方です。
・そして再び一白水星へ…
陽が極まると陰になります。九紫火星による頂点への到達は新しい決意という名の種を産むことになるでしょう。
こうして、季節が巡るように私たちの命の流れも巡ってゆきます。
上に書いたのは最もシンプルな形ではございますが、今の自分の状況がどのようになっていて、どういう身の振り方が正解かを考える一助にはなるのではないかと思います。
実践
例えば、2021年9月、星はこのように廻座しています。
さて、あなたの星はどこにいるでしょうか。
上の一覧と自分の星の位置を見比べてみて、自分が今どういった状況にあるかおよそイメージできますでしょうか。
例えばあなたの星が四緑木星(4)だとしたら、あなたの星は二黒土星の上にいるというふうに考えます。
つまり、四緑木星の方にとって7月は畑作り・種まきの時期であるということです。
目覚ましい成果を上げるために躍起になって動く時期ではないということです。
一白水星の方なら八白土星の上ということになるでしょう。
大きな変化に出会い、それに従う時期というわけです。
収穫を求めてあちこち飛びまわってもその時期は過ぎています。
いかがでしょうか。
本来の自分の身の振り方が見えてきますでしょうか。
役目に沿う
私たちにはそれぞれにその時期における役目・動き方がございます。
世に幸せになるための方法は様々取り沙汰されておりますが、
幸せになるために最も簡単なのは、私たちがこの流れに沿って動くことに尽きます。
走り回るべき時に走り回り、守るべき時に守る。
そして考えるべき時に考え、楽しむべき時に楽しむ。
これを行うだけで私たちは流れに乗って幸せになれるはずなのです。
季節の巡りを考えてみてください。
春には春の自然の流れ・夏には夏の自然の動きがございます。
私たちを取り巻く大自然・宇宙というものは、しかるべき時にしかるべき動きを行うことで見事にそのバランスを保って見事に運営されております。
こうした動きをまさに「天地の理に沿って動く」などと申しますが、私たち人も自然の一部ですから同じく天地の理に従って動けばそこに問題は生じるはずもありません。
人によっては、
・六白金星の上にいるのに収穫するものがない
・三碧木星の上で新しいことが始まるはずなのに何も起こらない
などという方もおられるかもしれません。
こうしたことが起きるのは不運・不幸、ましてやそういう運命なのではなく、何処かでお役目から外れたことをしでかしてしまっているからです。
私たちも大自然の一部であるということを謙虚に受け止め、巡りくる季節をお手本に、美しく目の前の流れに寄り添って動いてゆきたいですね。
私もそうした動きを改めてしっかり意識しつつ、この下半期、そして来る2022年がより実りあるものにしてゆくよう努力してゆきたいと思います。
次回の投稿は9月4日です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?