日本一周中のラッパーKZさんにお会いした話
こんにちは。
夏らしい遊びを1つもしていないのに、夏が終わりそうな日々に諦めの境地の木賀ちお🐧です。
今年やった夏らしいこと
スイカを食べる(5玉)
飲み物に氷を入れて飲む
クーラーをつけっぱなしで過ごす
農作業中ブヨに刺されて足がパンパンに腫れる
お風呂上がりに汗が止まらなくて着たばかりの服を着替える
晴れた日は日傘をさす
完璧に凪の生活です。
しかし、そんな波風たたぬ日々に突如として現れた黒船。
仕事帰りの電車の中で、いつものように梅田サイファーの曲を聴きながらTwitterを見ていると、KZさんが今夜わが町に来られるとTweetされたのです。
行きたい!でもにわかでアラフィフの私が一人で行くのはかなり気がひけます。
そこで、電車の中からLINEで娘を召還しました。
娘とは一緒に梅田サイファーの出演したTHE FIRST TAKEを観たばかりです。
KZさんのTweetで今夜の集合場所が発表されるのを待つ間に、夫に晩御飯は自分で何とかするよう連絡しました。
駅に着くとちょうど帰宅途中の夫に会ったので、返事はわかっていたものの、一緒に行くか一応聞いてみました。
予想通り「行ってらっしゃい」と送り出され駅で別れました。
Twitterで告知された場所に着き、辺りを見回すと、ベンチに腰かけてスマホをさわっている男性。見覚えのあるDeparturesキャップはKZさんに違いありません。私たちがどうやら一番乗りです。
ドキドキしながら
「KZさんですか?」とお声をかけるとやはりご本人でした。
もし娘と一緒でなく1人だったら、ちょっと声をかける勇気が出なかったかもしれません。
娘が一緒に行ってくれて良かったです。
挨拶をして向かいに娘と座ると、ものすごく気さくに話してくださるKZさん。
良い香りがするし、整ったお顔立ちと細さがTHEアーティストです。
娘と私の組み合わせだと、どう見ても娘の方がリスナーっぽいので、実はそうではなく私の方であることをお伝えすると、少し意外だったようですが、喜んでくださいました。
どんな人に自分のラップが届いているのかを知りたいという想いから、日本一周の旅の時間を使って、リスナーとの交流をされているとのことです。
ほどなくして、ほかのリスナーの方も1人、また1人と集まり始めました。
私たち親子以外は全員おひとりずつで来られた方でした。
男性と女性が半々で、年代も幅があるのが梅田サイファーが色々な層に届いていることを証明しているようです。
色々なお話が出来ただけでなく、手売りのCDにサインもしてくださいました。パッケージのビニール包装の端を丁寧にご自分のポケットにしまって、サインが終わったあとのCDを、またきちんとビニールに入れて渡してくださったのが、自分の作品を大切に扱っている感じで素敵でした。
にわかなりに梅田サイファーについては曲を聴くだけでなく、色々な情報を漁っている最中の私は、KZさんが梅田サイファーに参加した日が娘の誕生した日ととても近いことをお伝えしました。
その当時大阪に新幹線通勤をしていた私は、梅田の歩道橋を歩くこともありましたが、基本的に土日は仕事が休みだったので、残念ながら一度もサイファーの現場に遭遇したことはありません。
しかし、14年後にこのような形で全く別の土地でお会いする機会があったということに人の縁を感じずにはいられませんでした。
毎日沢山の人とすれ違う中で、実際に言葉を交わす人というのは仕事関係か、ご近所付き合いのある人ぐらいに固定化されていて、毎日同じ電車に乗る人であっても、話したことがない人が大半です。
そのような中で、音楽を媒介とすることでこれまで出会うはずもなかったKZさんはもちろんのこと、その場に来られていたリスナーの方達ともお話をして、ほんの一部分ではあるけれども、それぞれの人生を共有するような時間を持てたのがとても感動的でした。
まだあと少しKZさんの旅は続きます。(2021年8月29日時点の情報です)
もしあなたの街に来られる機会があるなら、是非勇気を出して会いに行ってみることをおすすめします。
きっと素晴らしい時間を過ごせるに違いありません。
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