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【!KIFURU!】みんなでつくるKIFUCOFFE100 を終えて

こんにちは!キフクリエイトです。
いつもnoteを読んでいただきありがとうございます。

今回は、KIFU COFFEEの新しい試み「みんなでつくるKIFUCOFFEE100」の販売期間が終了し、総括感想をブログに綴ろうと思います。

▶KIFU COFFEとは
売り上げの10%が寄付につながるコーヒーです。
支援で大切なのは「継続」です。朝や仕事中のホッと一息つく時間の1杯のコーヒーが寄付につながることで、無理なく、必要な場所に継続した応援ができます。今日の1杯から、継続した寄付アクションの形を目指します。

キフクリエイトHP


このプロジェクトは、寄付につながるコーヒー「KIFU COFFEE」のパッケージイラストを公募し、個性豊かな100デザインのKIFU COFFEEを制作するというものです。
多くの方々にご参加いただき、予想を超える反響をいただきました。
この企画を通して、得られた学びや気づきは今後の活動のヒントにもなりました。
ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです!

▶みんなでつくるKIFUCOFFEE100


1.年齢?職業?背景?…すべてのフィルターを取っ払ってひと並びに

今回のプロジェクトでは、職業や年齢、背景を問わず、多くの方に参加いただきました。プロのイラストレーターから、副業で活動している方、これから目指す方、主婦、会社員、公務員、小中高校生、障がいやう病気を持つ方など、老若男女、背景問わずたくさんの方々が応募くださいました。

店頭の様子

通常であれば、「イラストレーター○○さんのデザイン」や、「子どものイラスト」「特定の背景を持つ方の作品」といった形でカテゴライズされることが多いですが、今回のプロジェクトではそういったフィルターを取り払い、すべての作品が一列に並びます。
店頭には作者名や職業、年齢、背景などの情報を一切記載せず、純粋に「かわいい」「素敵」と感じた作品を直感で選んでいただく形を大切にしました。

KIFUCOFFEE裏面

裏面には寄付先を紹介しています。寄付先はイラストを応募いただいた際に参加者の方が選べる仕組みです。
自分のイラストのコーヒーがどの活動に寄付されるのか、自分が買ったコーヒーが何の役に立つのかを明確にし、伝えています。
お客様の中には「応援したい取り組みのイラストのものを全部買いたい」という方もいました。その方からは、「こんなにいろんなイラストがそろうと応援も楽しくなるね」と声をかけていただきました。支援する楽しさのヒントをいただいた出来事でした。


2. 海外観光客からの反響

販売期間中、海外のお客様もの多く購入いただきました。
「Cute!」「So Cool!」「Funny!」「Nice!」と、さまざまな国の方が興味を持ち、手に取ってくださいました。

店頭の様子

これは1つ私たちも新しい発見でした。
日本のかわいいが多くの海外の方に受け入れられ、「海外観光客の買い物が寄付につながる」という仕組みが自然に生まれたことです。海外の方が「かわいい!」と思って購入してくださったコーヒーが、寄付活動へとつながっていく。また、「自分のために」「母へのプレゼントに」とお土産やギフトとして購入されるケースも多く見られました。

さらに、KIFUCOFFEEの寄付の仕組みにも興味を持ってくださり、「どのような仕組みなの?」「どこに寄付されるのか?」と熱心に質問してくださいました。私は英語が得意ではないのですが、お互い片言の英語、片言の日本語と身振り手振りの説明でも、「この仕組みは素晴らしいね!」と理解くださり、大量に購入してくださる方もいました。
寄付を軸にしたKIFUCOFFEEが、国を越えて多面的に受け入れられたことは大きな発見でした。
(個人的には英語の苦手意識も、共感や興味関心が同じであれば、伝えることがこんなに楽しく、理解もこんなに早くできてしまうんだ…と良い学びでした。)


3. この1つのドリップバックコーヒーがつなぐ可能性

KIFUCOFFEEをスタートした際、もうひとつのテーマに「この1つのドリップバックコーヒーがどれだけの人と笑顔につなげられるかの挑戦」を掲げていました。
既存のKIFUCOFFEEでつながる縁起は6つかな?という感触です。
・KIFUCOFFEEを購入くださる人
・KIFUCOFFEEをプレゼントとしてもらう人
・寄付先の団体
・団体から支援が届く先
・パッケージのイラストを描いた人
・コーヒーを製造してくれる人(まだまだ頼ってばかりですが)
・KIFUCOFFEにかかわるスタッフ

ネパールで一緒に絵をかいていた時の様子とそのイラストでつくったKIFUCOFFEE

特にパッケージに起用するイラストは、スタート当初から大切にしていたことです。
例えば、ネパール孤児院の支援につながるコーヒーは、この孤児院で生活する、当時3歳の男の子が描いたイラストをパッケージに採用しました。一緒にお絵描きをしていた時に描いてくれた絵です。一般的に見ると支援を受けている側になるかもしれませんが、彼の絵は誰かを笑顔にしています。「かわいいパッケージのコーヒーね」と手に取ってくださることは、心を動かした証です。自分の絵を通じて誰かに笑顔を届けることができる、そして孤児院の運営のための一部になる。小さくても、こういうつながりを大切にしたいんです。なので正直、なんの絵でも良いという訳ではないんです。

今回のみんなでつくるKIFUCOFFEE100では、イラストを公募することでどんな可能性があるのか、1つの試みと実験でもありました。
どんな人が参加してくれるのか、どう捉えて参加してくれるのか、どんな化学反応が起きるのか…不安でもあり楽しみでもありました。
とても多くの感想をいただいた中で、お二人のお声をご紹介します。

①イラストレーターをしている参加者様
【コーヒーのパッケージになるのが夢でした。今回それが叶ったこと。それは、私だけでなく家族や友人も喜び、さらにその作品を見たお客様が「かわいい!」と手に取ってくれました。その喜びが寄付にもつながってうれしいです。】とお話しくださいました。
KIFU COFFEが夢をかなえる場にもなれたことはとてもうれしく、感動した出来事でした。

②小学生の娘さんと親子での参加者様
【家庭の中で社会課題や寄付のことを話す機会はないですが、今回の企画に参加することで、世界の社会課題や寄付について話をするきっかけになりました。様々な環境で暮らす同年代の子がいること、殺処分といった現実があることを知り、自分のイラストが役に立てたらいいなと、(お子さんが)自分で寄付先を選びました。このようなきっかけをくれたことと、実際自分の絵がコーヒーになったのをみて大喜びの姿に、私もとてもうれしかったです。】
お子さんの写真付きで送ってくれました。親子で丁寧に向き合ってくれたこの出来事は、まさに理想としていた形だったので、この声をいただいたときは心が震えました。

このように、年齢、環境、背景など関係なく、ポジティブな思いが重なる人たちが関わり、喜びが波及していくエピソードや声をリアルに聞けたことは、今回のプロジェクトの大きな成果でした。


まとめ

キフクリエイトは寄付を「⼩さな幸せの循環」と定義し、⼈を思う気持ちや共感、応援の形であり⼈と⼈をつなぐツールの1つという視点から、活動をスタートしました。
それに加えて、寄付とは「ちょっとした気持ちの連鎖」だと、改めて実感した企画にもなりました。

「この人のために買いたい」「かわいいな!いいな!」「ちょっと良いことができてうれしいな」という小さなポジティブな気持ちが数珠つなぎのようにつながっていく。
キフクリエイトはまだまだ小さな団体であり、小さなアクションでしかありませんが、関わってくださる人とともに積み上げて、いつか大きな流れになる日が来たら!…そんな未来が一緒に見たいと思っています。

そのためには、単に消費ではなく、「参加する」ということが重要だと感じました。関わることで寄付を自分ごとにでき、支援先の状況をより身近に感じることができます。
何より、「嬉しさ」「小さな幸せ」がまず自分のものになる。自分を通して(通過して)その先の誰かや何かにつながる…これがとても大切な感覚なのかもしれません。

KIFUCOFFEEは、ただ消費する商品ではなく、「小さなポジティブがつながる場」でありたい。そして、この場に関わった人たちがKIFUCOFFEEを一緒に育て、未来をクリエイションしていく。そんなクリエイティブな寄付の形に今後チャレンジしていきたいと思います。

今回みんなでつくるKIFU COFFE100を一緒に作ってくださった皆様には心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
また思いや行動に重なることがありましたら、ご一緒頂けたら嬉しいです。

皆様にお預かりしている寄付金は3月末に各団体様にお届けできる予定です。すべてが完了いたしましたら、改めて報告させていただきます。


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