
週末日記#32(2024年12月10日)
今週は、凡人の努力の仕方、集中するための雑念処理法、養老山地トレイルランの三つを振り返る。
凡人の努力の仕方
最近ピアノを練習している。ピアノをやっててふと思ったのが、なにか大きな成長を実感するためには、焦らず、迷わず、ゆっくりと、努力を続けることが最も重要だということだ。特に、自分のような特筆した才能を持ち合わせてない凡人には、この方法が、いわゆる天才と呼ばれるような人たちと肩を並べるためにできる唯一のことのような気がする。
頭の良いほとんどの人たちは、その時代や環境に合わせて努力の的を柔軟に変えていくことができる。しかし、一つのことを継続してその分野で優れた成果を得るためには努力の的を容易く変えることは厳禁だ。すなわち、一つのことを粛々と続けていくためには、目標以外のことには目を向けず、無心の姿勢=(ある意味)馬鹿になる必要がある。
しかし、これは相当厳しい道を辿る。周りの人の意見を振り払ってでも自分を信じ続ける必要があるかもしれないし、必ず報われるという保証はどこにもないのに続けなければならない可能性だってある。
道の途中で「なぜ自分はこれをしているのか」、「これを続けていて意味があるのか」と思わないようにするためには、1)初志をしっかり決め、それをいつまでも忘れないこと、2)目標を達成するまではその道を信じて疑わないことの二点が重要になる。
この世界にはさまざまな種類の成功者という人たちがいるが、その中の大半が凡人だったのではないかと推測している。そういう人たちは皆、このような困難を乗り越えて、今の地位に立っているんだと信じて、自分も粛々と努力を続けていきたい。
集中するための雑念処理法
今日のお昼のニュースで効率的な勉強法としてポモドーロ法が紹介されていた。この勉強法は、25分間の集中タイムと5分間の休憩を交互に繰り返す勉強法だ(もちろん勉強以外に何事にも代替可能)。
(ポモドーロとはイタリア語でトマトのことで、この勉強法の考案者がトマトのストップウォッチを使ったためこのような名前になったらしい。)
僕が気になったのはその勉強法ではなく、チラッと紹介していた咄嗟に浮かんでくる雑念の消し方だ。もし、集中している25分の間に何か関係をない重要なこと(でなくてもやりたいこと)が脳裏に過ったら、メモに書き残して、休憩の5分間までそれを処理しないという方法だった。メモに書き出すことで、1)忘れることなく確実に後で処理できる点、2)思いつきを俯瞰できることで今すぐにしたいという欲望を抑制できるという点の二つのメリットがあると感じた。
すぐに実践してみようと思う。
養老山地トレイルランニングレース
2024年12月7日、岐阜県養老郡で行われたトレイルランニングレースに参加した。三重県北部にある多度大社からスタートし、岐阜県の養老公園まで山道を41km走るレースである。

(ゴール直後にフィニッシュボタンを押し忘れたため、正確なタイムは6時間31分だ)
このレースを通して新たに学んだことは二つある。
まず一つ目は非常にテクニカルだが、2000m以上登ることになると、登山用のスティックがあったほうが、足への負担が断然軽くなるということだ。今回のレースではスティックの代わりに、拾った木の枝を使ってどうにか乗り切ることができた。あれがなければ、完走はできていたとしても7時間以上は経っていただろう。
余談だが、木の枝を持ちながら走っている僕に対して、後ろの方が「いいスティックですね」と声をかけてくれた時は嬉しかった。
二つ目は、考えただけで嫌気がさしてしまうような長いゴールを目指している時は、残りの距離と現状を比べるのではなく、架空のゴールを小刻みに設置し、目の前の目標だけに集中して歩み続けるということだ。
しかし、これは現実的に非常に難しい。本当の残り距離が頭に何度もちらついてしまって心が折れそうになるからだ。レース中、ランニングウォッチで進んでいる坂単位の残り距離と残り上昇高度を見ることによってだいぶ気持ちが楽になったことをきっかけに、これを解決するためには小さなゴールを可視化することが一つの策になりうると感じた。
しかし、これを小刻みに設定しすぎてもその数が多いと心が折れてしまうし、刻みの幅が大きすぎても、一刻みあたりの必要な熱量が高ずぎるためにモチベが上がらなくなってしまうので、このバランスをどう取るかが非常に重要になる。
次回のレースはもちろん、日常生活の中でも、長期計画を立てた際のモチベ維持方法として活用していきたい。
週末日記について
この記事は、筆者が一週間のうちにあった出来事を振り返り、反省し、今後に生かすために書いている日記です。当たり前のように過ぎていく日々をじっくりと考察する時間を設けるために、これを書き始めました。自分のために書いている日記ですが、少しでも誰かのためになればと思い、noteにて公開しています。反応を頂けるとモチベーションが少し上がります。