【ちょっと図解】コンサルによるコーチング解説
みなさんコーチングって、ご存じですか?
わたし自身は仕事の延長線上でコーチングを体得したく、色々と調べてみたのですが、日本には魑魅魍魎のコーチングが溢れていることが分かりました・・。いや、それはただのコミュニケーション術じゃんみたいなもの含め、、
そこで今回は、コンサルタント(私)がコーチを目指す上で「もっとも正しく」「ちゃんと効きそうな」コーチング理論として私が選んで学び、今も研鑽を続けている認知科学がベースのコーチングについて解説したいと思います。
コーチングとは?
コーチングとは、ゴール設定と達成の技術
コーチングを一言で表現すると、これにつきます。
ただ、ゴールを設定することは誰でもできますよね?例えば、「10kg痩せる」といったゴール設定は誰にでもできるわけです。そして、達成も自分の努力でどうにかなる、、かもしれません。
では、なぜコーチングが必要なのか?
ゴール設定と達成にコーチングが必要なのではなく、コーチングで取り扱う「ゴール」というものが、1人では設定も達成も難しいということを前提としているということです。プロコーチによるセッションが数万/60分であることを考えると、そりゃそうだという話ですね。ちなみに一般的には半年くらいの期間契約で、月に1回くらいのセッションになるので、まともなコーチであれば数十万はするわけです。
そのゴールの難しさをコーチングの言葉で表現すると「現状の外」と言います。そして「現状の外」でないと、ゴールを設定する意味も効果も発揮されないんです・・・。現状の外とは何かというと、たとえば「課長が本部長になる」といったゴール。これはダメです。現状です。
たとえいま実現されてなかったとしても、自身の大きな変革なくして実現される"可能性がある”ことは現状の外ではないんです。期限が設定されているか、、といったテクニカルなレベルではありません。
実際にやることは「人生の謎解き」
と、、するとです。そういった高いような遠いような「現状の外」のゴールって結局なによ?となるわけです。それを炙り出すには、逆説的に「現状がどういう状態か」を正しく把握することをします。そのことにより現状と現状の外のキワ/境目がはっきりするんです。
そして現状の外のゴールを設定するにあたって、現状に関する以下の謎を解いていきます。
1.なにが新しい挑戦を妨げているのか
2.なぜずっと同じ状態に居続けているのか
3.なぜ同じ状態にいることを許容しているのか
これ分かったら、飛べそうな気しませんか?
逆に、いまの状態に関する不満や上昇志向がゼロの人にはコーチングは機能しません。ただ、普通は多少モヤモヤすることや、モヤモヤはなくても実は挑戦したいことってありますよね。
コアはリーダーシップ開発
人生の謎解きができたとして、「いや、どこ飛んでったらいいんすか?、、」となる方。安心してください。それもコーチングの範疇です。
クライアントが、何をしたいのか?どんなことが得意なのか?をコーチは特定していきます。これは、様々な技術の合わせ技で説明しきれませんので、ぜひコーチングを受けてみてください。私はもちろん、同じ理論を学んでいる仲間の紹介もできます。
ただここでは、コーチングのコアはリーダーシップ開発であることを抑えてほしいです。
自分の本当にしたいこと・得意なことをフックにして現状の外のゴールを設定し、それに向かって動き出した時。あなたは1人でしょうか?
1人では達成できないけど、心から達成を望むゴールに向かう時、仲間が周りにたくさんいると思います。
そうなんです。自然とリーダーシップを発揮することになるんです。これが、コーチングのコアがリーダーシップ開発であるという意味です。
似て非なるもの
コーチングとしばしば混同されるものがあります。世の中のコーチには、コーチングだと思って実際には以下をしている人達がたくさんいますので、気をつけてください。。
よく間違ってしまうもの
コンサルティング
カウンセリング
メンタリング
対比するとコーチングについてよくわかると思うので、以下に図示しておきます。要すれば、、全然違うってことです!!!
よくある誤解を解いておきます
さて、ここまでで何となくコーチングのことがお分かり頂いたと思いますが、ダメ押しでよくある3つの誤解を解いておきます!ここは特にコーチングを受けるうえで心してください
① 共感・傾聴しません!
コーチはクライアントに何かを質問して傾聴し「うんうん」と共感してくれるイメージありませんか?それ、間違いです。なぜ、共感・傾聴しないか。
それは、現状を強化してしまうものだからです。コーチは、クライアントを現状の外に引っ張り出す存在です。つまり、コーチ自体はクライアントの現状の外側にいるのであり、言い換えれば現状の外側にあるクライアントの未来という立ち位置から、引っ張り上げるということなんです。
② コーチは優しくないです!
と、いうことは。クライアントよりもクライアントの未来を信じている「めちゃくちゃいい人」である一方、現状のクライアントからすると、グサッっときてしまうこともあろうかと思います。未来のクライアントの為に、時には厳しく感じられるような言動を取らざるを得ないのです。
③ コーチングは共同作業!
コーチが質問して引き出したり、クライアントが主体でコーチはそれをサポートするようなイメージありませんか? それ、間違いです。
クライアントの人生の謎解き、やりたいこと・得意なことの特定、ゴールの設定、すべてをクライアントとコーチは作業同盟として一緒に進めるんです。それは、1人ではやりきれないからであり、そこにコーチの存在意義があります。
以上、大分絞ってしまいましたが、コーチングに関する簡単解説でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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[筆者について]
大学院まで臨床心理学、社会心理学を専攻後、コンサルティングファームに入社。気づけば10年超、商社やその子会社、小売業、飲料メーカーなどの日系/外資大手クライアントに対するコンサルティングに従事。ひょんなことから、コンサルティングでは解けない課題へのコーチングアプローチに可能性を感じ、コーチとして修行中。